1.うさぎにチョコレートは食べさせてはいけない!
3.もしもうさぎがチョコレートを食べてしまったら
3-1.すぐに動物病院に連れて行く
3-2.食べた量と種類を確認する
3-3.2~3日で症状が出ることもある
4.うさぎの誤飲を避ける対策
4-1.うさぎの届く範囲に食べ物を置かない
4-2.食事の際にはうさぎをケージに入れる
4-3.床掃除をこまめに行う
うさぎにチョコレートは食べさせてはいけない!
チョコレートはペットに食べさせてはいけないとよく聞きますよね。
犬や猫同様、うさぎにもチョコレートは与えてはいけません。
うさぎは犬猫よりさらにからだが小さいですので、犬猫が大丈夫な量でも、少量のチョコレートでも危険だと覚えておきましょう。
なぜうさぎにチョコレートを与えてはいけないのかというと、チョコレートに含まれている「テオブロミン」という成分が関係しているのです。
ビターチョコレートのような苦みの強いチョコレートには、「テオブロミン」が多く配合されています。一方で、甘いチョコレートやホワイトチョコレートには、「テオブロミン」が少ないといわれています。
ですが、「テオブロミン」が少ないからといって、甘いチョコレートなら与えて良いわけではありません。
人間はこの「テオブロミン」によって、集中力や記憶力を高める効果が期待できるのですが、うさぎにはそのような効果は期待できず、体内で分解できないので大変危険成分となります。
チョコレートに限らず、人間用のお菓子をうさぎに与えないようにしましょう。甘い口当たりお菓子はうさぎもよく好み、与えられれば食べてしまいます。
人間用のお菓子はうさぎには糖分、脂質面で過剰摂取になります。うさぎのからだに良いことは何一つありませんので、可愛さのあまり与えてしまうということがないように気をつけましょう。
うさぎがチョコレートを食べてしまった際の危険症状
実際にあった例では、「バレンタインデーの時期に、うさぎにも少し与えてしまった」ということがありました。
幸いにも、このとき与えたのは甘いチョコレートだったこと、飼い主がうさぎの体調不良に気づいてすぐに病院へ連れて行ったことでうさぎの命に別状はなかったようです。
この事例はたまたまラッキーが続いたに過ぎません。
この時のうさぎの体調不良は、排便が何日もなかったです。
うさぎは人間のようにチョコレートに含まれる「テオブロミン」を体内で素早く分解できないため、大量に食べてしまうと中毒症状が出る恐れがあるのです。
排便回数の減少だけでなくうさぎの中毒症状で多いのは、
・嘔吐
・下痢
・けいれん
・落ち着きがなくなる
・意識がない
・呼吸数が多い
などです。
うさぎは基本的に嘔吐する生き物ではありません。そのうさぎがチョコレートの誤飲後、嘔吐をしたのなら明らかに体内で異変が起きていますので、緊急な対処が必要です。
うさぎが万が一チョコレート食べて、上記のような症状がみられたらすぐに病院へ行ってください。少量のチョコレートでも最悪の場合、命を落とすこともありますので、自宅で様子見るのは禁物です。
もしもうさぎがチョコレートを食べてしまったら
◆すぐに動物病院に連れて行く
うさぎをケージの外に出していたら、落ちていたチョコレート菓子を食べてしまった‥そんなときは、なるべく早く病院へ連れ行きましょう。何度も言いますが、少量だから大丈夫だろう、と飼い主が勝手に自己判断するのは大変危険です。
病院で、異常なしとの診断が先生からもらえるまでは、油断せずに。
異常なしなら行かなくてもよかった、と思わずにうさぎの命のために病院受診をおすすめします。
うさぎの誤飲が起こるのは日中とは限りません。夜間でもいつでも起こる可能性があります。夜間診察可能な病院を探し、来院する前に1度電話で状況説明をしてから行きましょう。
うさぎを診てくれる病院は犬猫より多くありません。ましてや夜間も対応可能な病院は限られます。日頃から、うさぎの診察が可能な病院をリサーチしておくことで、いざというときにも焦らず対応できます。
◆食べた量と種類を確認する
うさぎがチョコレートを口にしたことがはっきりとわかっている場合、
・うさぎがどのくらい食べたのか
・どのような種類のチョコレートなのか
を、わかる範囲で確認しておきましょう。
まだ飼い主の手元にうさぎが食べたものと同じチョコレートがあれば、病院へ行く際持参しましょう。より明確な診断と処置に繋がります。
◆2~3日で症状が出ることもある
うさぎはチョコレートを食べたからといって、中毒症状がすぐにでるわけではありません。
チョコレートが胃に到達し、分解が始まったころからうさぎに中毒症が出ることになります。なので、うさぎがチョコレートを食べたとわかったときはすぐに病院受診をおすすめしているのです。
うさぎの中には、中毒症状がでるまでに2~3日かかる、ということもあります。
飼い主が自己判断で、大丈夫だろうと様子を見ていたら突然うさぎの容体が急変することがありますので、チョコレートの誤飲の有無に関わらず、うさぎの健康チェックをこまめに行ってください。
もちろん、チョコレートを数日前に食べてしまったと気づいたときには、すぐに病院へ連れて行くことが大事です。
うさぎの誤飲を避ける対策
◆うさぎの届く範囲に食べ物を置かない
そもそもうさぎの近くにチョコレートを置かないのが一番の対策になります。
しかし、いくら飼い主が気をつけたしても人間と生活しているうさぎの誤飲のリスクは高く、チョコレートなど人間のお菓子は身近な物になりますよね。
うさぎの特徴として、
・床に落ちているもの
・差し出されたもの
・甘い香りがするもの
が目の前にあればかじったり、口にしてしまうのです。
なので、うさぎが動き回る範囲に人間用の食べ物を置かないことに加え、うさぎをケージから出す前は、うさぎにとって危険なものは落ちていないかの確認を必ず行うようにしましょう。
また、うさぎが口にしたら危険な食べ物をケージの近くやうさぎの側飼い主が食べないように徹底することが誤飲の対策となります。
◆食事の際にはうさぎをケージに入れる
うさぎを部屋の中で日中は放し飼いにしている飼い主も多いですよね。
飼い主が食事をするときはうさぎはどうしていますか?
できれば飼い主の食事中は、誤飲を避けるためにうさぎをケージの中に戻してあげるのをおすすめします。万が一のリスクをさけるために重要な対策です。
食べ物の誤飲はもちろん、お箸や食器が落ちることもあります。人間の食事中もうさぎにとって危険なものがいっぱいです。
衛生的にも食事中にうさぎが近くで動き回っているのはおすすめできませんので、ケージの中で待っていてもらいましょう。
◆床掃除をこまめに行う
飼い主がいつの間にか食べかすを落としていた、なんてこともたくさんあります。
床に落ちたこともわからないくらい小さいものでもうさぎは見つけ、かじり誤飲することがあり、人間にとってごく微量でも、うさぎにとって危険な食べ物になりかねません。
すべての部屋の床掃除を徹底的にしましょうとは言いません。うさぎが過ごす部屋をできるだけこまめに掃除しましょう。
掃除が誤飲予防に一番効果的と言っても過言ではありません。特に床掃除です。
小さな子どもも一緒に暮らす家庭では、床にはいろいろなものが落ちます。
実際に私が確認した、うさぎが食べたら危険な落下物がこちら。
・ビーズ
・スライム
・消しゴムのカス
・ねんど
・シール
・お菓子袋の破片
・ぬいぐるみから落ちた目のパーツ
です。
ビーズといっても、水に入れると体積が何倍にもなり膨らむものがあります。膨らむ前のビーズは本当に小さな玉状で、大げさに言えばゴマくらいのサイズです。この膨らむビーズをうさぎがもしも誤飲してしまったときを想像したら恐ろしくなります。
このように床に落ちている物は、食べこぼしだけではありません。
ほこり、髪の毛、ゴミなど。色々なものが日々蓄積しています。こまめな掃除を心がけ、うさぎに安全な環境を用意してあげましょう。
うさぎがよく過ごす部屋であれば、うさぎの汚れも床についているので、誤飲だけではなく衛生的にも床掃除は欠かせません。
まとめ
うさぎがチョコレートを食べてしまった際の対処についてお分かりいただけたでしょうか。
うさぎが誤ってチョコレートを口にしてしまった場合、可能な限りすぐに病院を受診してください。誤飲後すぐに症状がでず、数日経って中毒症状がでることがあります。飼い主の自己判断で様子を見るのはやめましょう。チョコレートに限らず、人間の食べ物はうさぎの届く範囲に置かず、周辺にも落ちていないのかよくチェックしてからうさぎと触れあってください。
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