モルモットにりんごを与えても大丈夫!注意点やその他の果物とは?

2024.04.14

モルモットにりんごを与えても大丈夫!注意点やその他の果物とは?

モルモットは草食動物で主食は牧草やモルモット用ペレットですが、果物なども食べることができます。動物園や牧場などで、モルモットに「りんご」などの果物を与えたことがある方も多いのではないでしょうか。こちらの記事ではモルモットに「りんご」を与える時の注意点や、モルモットが食べてもいい果物・食べてはいけない果物についても解説します。


モルモットにりんごを与えてもいいのか

モルモットとリンゴ
結論から言いますと、モルモットにりんごを与えても問題ありません。
しかし、りんごは主食としてではなく「おやつ」として少量与えるようにしましょう。

モルモットは完全な草食動物で、野生の原種はアンデスの山岳地帯で、野草の茎や根っこ、樹皮などを食べて生きています。そのため、モルモットの食事は主食8割・副食1.5割・おやつ0.5割の3つに分けて与えると良いでしょう。

モルモットの主食にはチモシーなどの牧草やモルモット用ペレット、副食には野草やモルモットに必要不可欠であるビタミンCが多く含まれている野菜(チンゲン菜やブロッコリーなど)、おやつには生の果物やドライフルーツを与えます。
おやつはモルモットとコミュニケーションを取る時やモルモット自身のストレス発散にもなるため、たまにあげる“ご褒美”として与えると良いでしょう。特にりんごは人間が食べても甘くておいしいくらいなので、モルモットも大喜びで食べる果物です。


りんごの栄養素

りんご

「1日1個のりんごは医者を遠ざける」というイギリスのことわざがあるぐらい、りんごは栄養価が高い果物として知られています。人間にとっても健康に良イメージがあるりんごですが、具体的にどんな栄養素が含まれているのでしょうか?
りんごに含まれている代表的な栄養素には、ビタミンCや食物繊維、カリウムなどがあります。これらの栄養素はモルモットにとっても健康効果が期待できます。

◆ビタミンC

モルモットは体内でビタミンCを合成できないため、必要不可欠な栄養素です。ビタミンCはモルモットがなりやすい病気である「ビタミンC欠乏症」を予防することができます。

◆食物繊維

食物繊維は整腸効果があり、腸内の善玉菌が増えると言われています。血糖値上昇の抑制やコレステロールを低下させる効果があります。モルモットが軟便の時に整腸作用を発揮してくれるでしょう。

◆カリウム

モルモットがなりやすい病気のひとつとして「尿路結石」があります。カリウムはナトリウムの再吸収を抑え、尿路結石の原因となる尿中のカルシウムの飽和を緩和するクエン酸や、ナトリウムを排泄させる作用があります。

また、りんごにはポリフェノール成分が多く含まれており、特に皮に近い部分に多いとされています。しかし、りんごポリフェノールの主成分であるプロシアニジンは果肉の部分にも含まれているため、丸ごとでも、皮を剥いた状態でもりんごポリフェノールを摂取できます。


モルモットにりんごを与える際の注意点

モルモットにおやつとしてりんごを与えることは、ストレス発散になるのと人に慣れさせるためのコミュニケーションツールとして効果的です。モルモットも喜んで食べるので以下の注意点に気をつけてりんごを与えましょう。

◆よく洗う

りんごの皮には艶出しのためのワックスや農薬が付着している可能性があります。モルモットの体は小さいため、農薬には気をつけたいところです。りんごは流水でよく洗って水分を拭きとってから与えましょう。また、りんごの皮についている白い粉は農薬ではなく「果粉」と呼ばれるもので、農薬ではありませんが気になる場合は皮を剥いてしまっても良いでしょう。

◆与えすぎない

モルモットにりんごを与えすぎると嗜好性が高いことから偏食や、下痢の原因となるため少量ずつ与えましょう。
りんごの与えすぎから主食の牧草を食べなくなる場合があり、食物繊維が不足して病気になってしまいます。りんごに含まれる果糖も摂りすぎると肥満や虫歯の原因となります。また、冷蔵庫から出したばかりのりんごや、水に濡れたままのりんごは体を冷やす原因になるので常温で水分をよくふき取ったものを与えてください。
りんごをおやつとして1日に与えていい量は、体重1キロあたり約6グラムと言われています。
3日に1度くらいのペースで与えるのがオススメです。

◆皮や種を取り除く

完熟前のりんごや種子には「アミグダリン」という中毒症状を起こす物質が微量に含まれています。人間にとっては微量でも、体の小さなモルモットにとっては毒となってしまう可能性も。固い種はモルモットがかじりたくなってしまうため、与える前に取りのぞくようにしましょう。皮もよく洗ってもワックスが取れないようであれば剥いてしまったほうが無難です。


モルモットが食べていい果物・いけない果物

モルモット

モルモットが食べてはいけない果物を知っておくことで、モルモットの健康を守ることができます。また、食べていい果物の正しい与え方も知っておきましょう。果物はあくまでも「おやつ」であることを意識して、与える量や頻度に気をつけながら与えてください。

◆モルモットが食べていい果物

ミカン、イチゴ、バナナ、キウイフルーツ、ナシ、モモ、パイナップル、パパイヤなどが与えてもいい果物です。冷たい食べ物や飲み物が苦手なモルモットには、これらの果物を常温に戻してから与えるか、ドライフルーツとして販売されているものを与えてください。りんごと同じようにこれらの果物も糖質が多いため、与えすぎには注意しましょう。

◆モルモットが食べてはいけない果物

モルモットが食べてはいけない果物は特にはありませんが、りんごの種と同じように桃やプラムなどの種子はモルモットにとって毒となる可能性が高いので、基本的に果物をあげる時は種子を取りのぞいてから与えるようにしましょう。野菜や野草には与えてはいけないものが多く、ネギ類やニラ類、アボカド、トマトのヘタ、ニンニク、じゃがいもの芽、アサガオ、ヨモギなどが挙げられます。


まとめ

この記事ではモルモットに「りんご」を与える時の注意点や、モルモットが食べてもいい果物・食べてはいけない果物についても解説してきました。モルモットは基本的に主食の牧草と副食のペレットや野菜を食べていれば、健康的な生活を送ることができます。
しかし、りんごにも摂取しておきたい栄養素が含まれていることや、人間がおやつを通してモルモットとコミュニケーションをとることもできます。何より、たまにあげるりんごに大喜びしているモルモットの姿が見たいですよね。
また、もしお家で飼っているモルモットが果物を食べなくても心配することはありません。モルモットにも個体差があるので、果物が苦手な子もいます。主食であるチモシーとペレット、副食である野菜をしっかり食べていれば、ビタミンCもしっかり摂れているので問題ありません。生の果物を食べないようであれば、市販の小動物用ドライフルーツだと食べる可能性もあります。どちらにしても無理にあげなくて大丈夫ですので、モルモットの普段の食生活を充実させてあげてくださいね。

ぜひこの記事を参考にして、分量や与える頻度に気をつけながらおやつとして、果物を与えてみてはいかがでしょうか?



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