1.インコにバナナを与えることはできる?
1-1.与えてもOKだが好みが分かれる
1-2.バナナの栄養価
2.インコにバナナを与える時の注意点
3.バナナ以外のインコが食べてもいい果物
4.インコに与えてはいけない果物
5.インコの体重・フンのチェック
5.インコの体重チェック
5.インコのフンのチェック
5.まとめ
インコにバナナを与えることはできる?
バナナといえば、栄養価の高い果物として有名ですが、インコに与えることは可能なのでしょうか。
ここでは、インコの食性も含めバナナを与えてよいかを解説します。
◆与えてもOKだが好みが分かれる
基本的に、インコにバナナを与えることは可能です。しかし、インコの中でもバナナを好んで食べるものとそうでないものがいるため注意が必要です。
インコの食の好みは「食性」の違いが関係しています。
インコの食性は種類によって異なりますが、一般的には種子を主食とする「穀食性」が多いです。
セキセイインコなど小型から中型のインコは、ヒエ、アワ、キビ、カナリーシード、米などの植物の種子を食べます。
野生のセキセイインコは、オーストラリアの乾燥地帯に生息し、木の実や虫、果実なども食べます。
雨期に餌が豊富になるため、その時期に繁殖することが多いです。
ペットとして育てられたインコは、幼い頃からシードを中心とした食事に慣れているため、突然バナナのような柔らかい果物を差し出されても食べない個体もいるでしょう。
好奇心が強い個体は、くちばしでつついてみるなどして口に入れてみたら、美味しいと感じ食べてくれる可能性もあります。
◆バナナの栄養価
バナナにはインコにも必要な栄養素が豊富に含まれています。
ここでは、バナナの主な栄養価を解説します。
栄養価 | 働き | ビタミンB6 | 1本で女性の1日の摂取推奨量の約31%を摂取でき、エネルギー産生やたんぱく質の代謝に関与する | カリウム | 1本で約360mg含まれ、血圧の調整や筋肉の機能維持に役立つ | ビタミンC | 抗酸化作用があり、免疫機能のサポートや美肌効果が期待できる | 食物繊維 | 腸内環境を整える効果があり、便秘解消にも役立つ | モリブデン | 代謝を助け、体内の毒素排出に関与する |
バナナは疲労回復や美肌効果、心の安定など、多方面での健康効果が期待されています。
インコにバナナを与える時の注意点
栄養豊富なバナナを、インコにも食べさせてあげたいと思う飼い主さんは多いでしょう。
インコにバナナを与える場合には、以下のような事に注意しましょう。
②皮は与えない
③バナナチップなどの加工品はNG
④残したバナナはすぐに片付ける
バナナは糖度が高いため、インコにとっては糖分の取り過ぎになりやすいです。肥満の原因になる可能性があるため、与える量は少なめにしましょう。
例としてセキセイインコにバナナを与える場合、適正量は人差し指の大きさ程度にして、インコが数口食べる分あれば十分です。
バナナは糖度が高いため、与える量には注意が必要で、月に1回くらいの頻度で与えるのが無難です。インコの体を見て多すぎない量を与えましょう。
バナナの皮には農薬が付着している可能性があるため、インコには与えないようにしましょう。
また、無農薬であったとしてもバナナの皮は繊維質が多く、硬くて食べられません。
皮をむいて中の果肉部分だけを与えてください。
人が食べるようなバナナチップなどの、加工されたものはインコには適していません。
油で揚げられていたり、塩や砂糖などの味付けや添加物が含まれていたりするためです。
無添加のフリーズドライのバナナも、水分量が少なすぎてインコには食べづらいものになります。
インコの主食であるシード類は、エサ箱に入れたまま自由に食べられるようにしている方も多いかもしれませんが、バナナなどの果物は長時間置いておくことには適していません。
酸化して黒く変色したり、鮮度が落ちて雑菌が繁殖してしまう可能性があるので、食べ残したバナナはすぐに片付けるようにしてください。
バナナ以外のインコが食べてもいい果物
インコに与えても安全な果物はいくつかあります。以下はインコが食べても良いとされる果物の一部です。
•みかん
•桃
•西洋なし
•メロン
•キウイ
•ブドウ
これらの果物を与える際には、農薬を洗い流すためによく洗ってから、種や皮を取り除いて小さな一口サイズに切って与えることが推奨されます。
また、果物は水分と糖分が多いため過剰摂取は避け、週に1回程度のおやつとして与えるのが適切です。インコの健康を考えて、適量を与えるようにしましょう。
インコに与えてはいけない果物
インコに与えてはいけない果物には、以下のものがあります。
インコの健康を害する可能性があるため、与えないようにしてください。
◆アボカド
ペルシンという毒素が含まれており、鳥類には猛毒です。アボカドを摂取すると、肝臓障害、呼吸困難、痙攣などの症状を引き起こし、急性死亡を招く恐れがあります。
◆バラ科の果物の種
リンゴ、さくらんぼ、桃などバラ科の果物の種にはシアン化合物が含まれており、インコにとって有害です。実の部分は問題ありませんが、種は必ず取り除いてください。
◆梨
日本の梨に含まれる「石細胞」という成分は消化器官に影響を及ぼし、消化不良やお腹を壊す原因になることがあります。
◆レモン、グレープフルーツ
レモンやグレープフルーツといった果物は研究者によって賛否両論があり、安全面を考慮して避けることが望ましいです。
インコの体重・フンのチェック
バナナなどの果物類を食べさせていると、体重が増えていないか気になりますよね。
インコの体重やフンのチェックは定期的に行いましょう。
◆インコの体重チェック
インコの体重を測る方法はいくつかありますが、最も一般的な方法はデジタルキッチンスケールを使用することです。以下に、インコの体重を測る手順をご紹介します。
1. デジタルキッチンスケールの準備
0.1g単位で測れるデジタルスケールが適しています。スケールは平らで安定した場所に置いてください。
2. 止まり木を使う
インコがスケールに乗るのを嫌がる場合は、止まり木をスケールの上に置き、止まり木にインコが慣れている場合はその上に乗せて測ります。止まり木の重さを先に測り、ゼロに設定してからインコを乗せると、正確な体重を測定できます。
3. 直接乗せる
インコがスケールを怖がらない場合は、直接スケールの上に乗せて測ります。おやつをスケールの上に置いておくと、インコがおやつに気を取られている間に体重を測ることができます。
4. キャリーケースを使う
インコがスケールに乗るのを嫌がる場合は、キャリーケースやプラスチックの容器をスケールに乗せ、ゼロに設定した後でインコを入れて測ります。この方法は、インコを安全に保持しながら体重を測ることができます。
5. 記録を取る
体重を測ったら、日々の変動を追跡するために記録しておくことが重要です。体重の変化はインコの健康状態を示す重要な指標になります
◆インコのフンのチェック
インコのフンをチェックすることは、インコの健康状態を把握する上で非常に重要です。以下に、インコのフンのチェック方法をご紹介します。
1. フンの形状
健康なインコのフンは、通常、固形の糞部分と液体の尿、そして白い尿酸から構成されています。フンがコンマ状で、白い尿酸が付着しているのが正常です。
2. フンの色
フンの色はインコの食事によって変わりますが、通常は緑褐色が健康なサインです。食事を変えていないのにフンの色が急に変わった場合は注意が必要です。
3. 水分の量
インコは時に尿だけを排泄することもありますが、フンに水分が多すぎる場合は下痢の可能性があります。また、多尿の状態が続く場合は、何らかの疾患のサインかもしれません。
4. フンの硬さ
フンが通常よりも柔らかい、または水っぽい場合は下痢をしている可能性があります。逆に硬すぎる場合は便秘の可能性があります。
5. 異物の有無
フンに食べ物の残りかすや異物が混じっている場合は、消化不良や内臓の問題を示している可能性があります。
6. 異常が見られた場合
もしフンに異常が見られた場合は、獣医師に相談し、必要であれば診察を受けることをお勧めします。特に、異常なフンが2回以上続く場合は、早急に病院に連れて行くことが大切です。
まとめ
今回は、インコにバナナを与えても良いのか?与える場合にはどんなことに注意すべきかをご紹介しました。
バナナは栄養豊富で、特にビタミンB6やカリウムを多く含んでいますが、糖分も高いため適量を守ることが大切です。
与える前には、必ず皮を取り除き、小さな一口サイズに切ってください。皮には農薬が残っている可能性があるため、インコには与えないでください。
また、バナナは週に1回程度、おやつとして与えるのが適切です。インコの健康を考え、新鮮なバナナを選び、適量を与えてあげましょう。
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