キッシンググラミーの特徴や飼い方を紹介

2024.05.16

キッシンググラミーの特徴や飼い方を紹介

アクアリウムは自分好みの魚を入れてたちあげることができるため、楽しみが広がります。 キッシンググラミーもアクアリウムでは人気の品種です。 本記事では、キッシンググラミーについて紹介いたします。


キッシンググラミーってどんな魚?

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キッシンググラミーはスズキ目ヘロストマ科に分類される魚であり、観賞魚として人気の高い品種です。
原産国はインドネシアや東南アジアであり、流れの緩やかな河川に生息しています。

現地では食用として利用されることもある身近な魚であり、個体数も多いです。

その名の通りキスするような仕草で、オス同士闘争したり岩についた藻を剥ぎ取り食べる姿がキスしているように見えることから、この名前がつきました。

第一次熱帯魚ブームの際には、その特徴的な口から人気を博し代表的なアクアリウムの魚でしたが、のちに特徴的な形状の口を使用して、水槽内の魚を攻撃してしまうなど、混泳の組み合わせの難しさから嫌厭されるようになりました。

ピンクみがかった色味に銀の鱗が特徴的ですが、緑がかったグリーン・キッシンググラミーなども存在します。

◆キッシンググラミーの性格

キッシンググラミーは、その特徴的な口を使い他の魚を攻撃してしまうこともあります。
性格はややきつく、広い水槽と避難場所を数箇所用意して、他の魚が逃げられるようにしてあげるのが、ポイントです。

キッシンググラミーはナワバリ意識も強く、たくさんの個体をいれてしまうと喧嘩が頻発してしまうため、様子を見ながら混泳する数を調節する必要があります。

同種同士で混泳させる場合には、オスとメスの比率に注意しましょう。
オス同士が口を近づけてキスをしているような仕草は一見可愛らしいですが、闘争しているということですので、怪我などには注意しましょう。

◆キッシンググラミーの特徴

キッシンググラミーの最大の特徴はやはり、その口の形にあります。
キッシンググラミーの口はラッパのように突き出した形状をしており、他のグラミーのように上向きでなく前向きについており、長く突き出すことができます。

身体の形状は側扁しており、体高は高いです。背ビレと尾びれは長く全体的に平べったい型をしています。
愛嬌のあるこの口とフォルムからアクアリウムでも人気の品種でしたが、混泳が難しいこと、水質の変化に敏感な点などから徐々に人気が低迷していき、アクアリウムの経験者が導入する魚として有名です。

成長すると、20センチ前後に成長して最大で30センチ前後になる中型の魚になります。
広い水槽が必要になります。

◆キッシンググラミーの寿命

キッシンググラミーの平均的な寿命は5年から7年になります。
飼育下では10年前後生きる個体もおり、長い時間一緒に過ごすことができるのが魅力でもあります。

同時に飼育する長さが、他の魚よりも長期的になることから終生飼育の覚悟が必要となります。

◆キッシンググラミーの病気

キッシンググラミーは水質の変化に敏感であり、少しでも水質が悪化すると弱って亡くなってしまうことがあります。

水質が悪化すると、皮膚炎を起こして体表が白くなり溶けてしまうことがあります。
そのような傷から細菌が入り、最近感染から弱って亡くなることが多いです。

キッシンググラミーは長命ですが、水質を一定に保っていないと突然死してしまう可能性もあるため、こまめに水換えをして清潔に保つことが大切です。


キッシンググラミーはなぜキスするの?

キッシンググラミーの名前の由来となる、突き出た口でキスのように押し付け合う行為は、オス同士の縄張り争いなどの戦いであり、喧嘩している様子です。

一見可愛らしいキスしているように見えているのは、闘争している様子ですので、混泳など水槽のスペースは計画的にレイアウトする必要があります。

同種同士で混泳させる場合も他の品種と混泳させる場合にもいずれにしても広い水槽が必要なため、不安な方は単独飼育で飼育することがおすすめです。

次項目からキッシンググラミーの基本的な飼育方法について、紹介します。


キッシンググラミーの飼育方法

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キッシンググラミーは20センチから30センチ前後に成長するため、かなり広い飼育スペースが必要になります。

運動量も他の魚と比べても多いため、単体飼育でもそれなりのスペースを確保したい品種です。
キッシンググラミーの飼育に興味がある方は、参考にしてください。

◆水槽

単体の飼育であってもキッシンググラミーの場合には、最低60センチサイズの水槽が必要になります。

さらには、ガラス製のしっかりとした丈夫な水槽を準備しましょう。
プラスチック製の水槽はキッシンググラミーの力が強すぎて破損してしまう可能性があり、耐久性に不安があります。

◆水質・温度

上記で紹介したようにキッシンググラミーは、水質の変化に敏感な魚です。
適温は、24℃から28℃前後であり、水質は弱酸性〜中性を好みます。

水換えは頻繁に変えることが推奨される魚であり、水質の悪化で死んでしまうケースが多く見られます。
強い流れが苦手なため、水槽立ち上げ時に水流を弱くすることを心がけて作るようにしましょう。

◆餌

キッシンググラミーは肉食よりの雑食性であり、アカムシやイトミミズなどが好物です。
食欲旺盛で人工飼料も問題なく食べるため、適量を一日2回与えるようにしましょう。

餌は食べられる量だけ与えるようにして、食べ残しはその都度回収するようにします。

食べ残しを放置すると、水質悪化につながりキッシンググラミーの健康を害する可能性があります。
こまめな水換えを意識しましょう。


キッシンググラミーは飼うのが難しい

キッシンググラミーの飼育の難しさで問題になるのは、まず水槽の大きさです。

キッシンググラミーは二種類の形状があり、通常タイプと風船のようなバルーンタイプがいます。
このバルーンタイプは風船のように丸みを帯びた体形をしており、水槽の大きさが小さいとストレスで死んでしまう可能性もあります。

キッシンググラミーは最低でも約20cm前後、最大40センチ前後にもなります。

加えて、対抗も高いため単独飼育でも、水槽のサイズは最低45センチはほしいです。

キッシンググラミーの飼育の要になるのは水換えであり、ろ過機は水槽の大きさに合わせたものを用意します。キッシンググラミーと数品種で小型熱帯魚であれば底面式や外掛け式、投げ込み式フィルターでも水質を保つことができます。

おすすめは、2つ併用してあげるとろ過能力も上がり保つことが可能です。
レイアウトの時に強い水流が出ないように注意して組み立てましょう。
水流の強さにストレスを感じて、死んでしまうこともあります。
キッシンググラミーは熱帯魚になるため、ヒーターも必須です。

また、キッシンググラミーの飼育が難しいとされているテントして1番気をつけたいのは、混泳でしょう。

キッシンググラミーはナワバリ意識も強く、気他種に対しても攻撃性があり追いかけたり、突かれて他の魚が死んでしまう可能性もあります。

そのため混泳の立ち上げ方としては、キッシンググラミーを最後に入れるというのがポイントです。

さらにはキッシンググラミーよりも体の大きい他種を入れるとバランスが良くなります。

キッシンググラミーの醍醐味であるキスをする行動を見たくて飼いたいという方もいるかもしれません。
しかし、キスするのは喧嘩している証拠であり、飼育下においてキッシンググラミーの同種同士での混泳は、お互いストレスになってしまい、最悪そのままストレスや怪我から、短命になる危険性があります。

キッシンググラミーは理想を言えば、上記で触れたように単独飼育が理想的です。

キッシンググラミーをバランスよく長期に楽しむためには、喧嘩に負けた場合の避難場所をたくさん準備する必要があります。

水草など多めに入れて、隠れ家や岩などを配置すると良いでしょう。
混泳は慎重に組み立てる必要がありますが、自由にレイアウトできるのでアクアリウムの醍醐味でもあります。

ある程度アクアリウム飼育を経験してから、キッシンググラミーなどの変わった魚に挑戦してみるのが、良いかもしれません。

キッシンググラミーの白やグリーンの色味は、水草水槽とも相性が良いので、見栄えがして、お部屋のアクセントにもなりますよ。


まとめ

キスする姿が特徴的なキッシンググラミーについて、飼い方や注意点などを紹介しました。
キッシンググラミーは、なかなか難しい品種になりますが、寿命が長い分上手に飼育すれば生活のパートナーとして、共に過ごすことができますよ。

本記事が飼育の参考になれば、幸いです。



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