うさぎに運動は必要?うさぎに運動させる方法を徹底解説!

2025.02.20

うさぎに運動は必要?うさぎに運動させる方法を徹底解説!

飼っているうさぎがなかなか運動しないことに対して、頭を悩ませている飼い主さんは少なくないのではないでしょうか。うさぎにとって運動することはとても重要な役割を果たしています。運動不足の状態が続くと、重篤な病気が引き起こされることも。今回は、運動させることの重要性や、うさぎに運動させる方法を解説していきます!


うさぎに運動は必要?

走るうさぎ

うさぎにとって、運動は健康を維持するために欠かせない要素です。
室内で飼われているうさぎは、適度な運動をしなければ、肥満になったり、筋力が低下したりしてしまいます。うさぎは、1日のほとんどをじっとして過ごす生き物であると言われていますが、健康を保つためには、普段から運動させることを習慣づける必要があります。

◆たくさんの運動量は必要ない

うさぎにとって運動することは重要と述べましたが、たくさんの運動量は必要ありません。
過剰に運動させすぎると、かえってストレスを与えることになります。

そのため、適度な運動をさせるには、犬や猫のように毎日決まった時間を遊ばせるよりも、うさぎの好きなタイミングで遊べるように飼育環境を整えておいた方が吉です。

◆運動不足になるとどうなる?

人間と同じように、うさぎも運動不足によって肥満になってしまいます。肥満は、以下に挙げるような疾患を引き起こす原因となる可能性があります。特に、脂肪肝は命に関わる病気へと進行する危険性のある怖い病です。

・脂肪肝(肝リピドーシス)
・心臓病
・動脈硬化
・糖尿病
・関節炎
・ソアホック(足裏の皮膚炎) など

うさぎはふわふわの被毛に包まれているため、体型を見るだけではなかなか肥満に気づきにくいです。
肥満の特徴として、「お腹が出ていること」「肋骨に触れないこと」などがあります。

個体や品種の違いによる差も大きいため、自身で判断がつかない場合は、獣医師による健康診断を受けても良いでしょう。
肥満にならないように予防することも大切ですが、肥満になった場合でも早々に対処することが重要です。

そこで本記事では、うさぎの運動方法を3つご紹介します。
「うちの子、もしかして肥満かも?」と思われた飼い主さんは、ぜひ本記事を参考に、うさぎの運動不足を解消してあげてください。

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うさぎの運動方法①うさんぽ

散歩するうさぎ

◆うさんぽとは

うさんぽとは、「うさぎ」と「散歩」という単語を掛け合わせた造語で、うさぎにリードやハーネスをつけて、公園などの屋外で散歩させることを指します。

うさぎを飼育している有志の方々によるイベント「うさんぽ会」なども各地で開催されており、今やニュースやテレビでも取り上げられるようになっています。

うさんぽには、運動不足を解消するほかにも、以下に挙げるようなメリットがあります。

・ストレスの発散ができる
室内よりも広い場所で走り回って運動したり、探検したりすることができるため、ストレスの発散が可能です。

・外の世界に慣れることができる
外に出ることで飼い主さん以外の人間や、犬や猫などのうさぎ以外の動物の存在を感じることができます。外の環境に慣れることで、病院に連れていくときに感じるストレスを軽減する効果が期待できます。

◆うさんぽの方法

うさんぽは、次の流れに沿って、十分に準備してから行うようにしましょう。

1)うさんぽに必須のアイテムに慣れてもらう
ハーネスやリードは、うさんぽ中の脱走を避けるためにも必須のアイテムです。
屋外に連れ出す前に、室内でハーネスやリードの着用練習をするようにしましょう。
うさぎによっては、体に何かを身につけるのを嫌がる子もいますので、その場合は無理に着用させようとしないでくださいね。

2)家の庭や、家の近くで試してみる
ハーネスやリードに慣れたら、遠くにお出かけする前に、家の庭や近所でうさんぽの練習をするようにしましょう。
うさぎが風や外のにおい、音にびっくりしてしまうことがあります。パニックにならないか、注意深く見守ってください。
段々と慣れて、うさぎが臆することなく歩き回れるようになったら、いよいよ遠出にチャレンジできます。

3)うさぎと行きたい場所を調べてからうさんぽへ
うさんぽができる準備が整ったら、うさぎと行きたい場所をピックアップして、その場所について情報を集めるようにしましょう。

例えば公園だと、うさぎにとって危険な植物が生えていないか、時間帯によっては人や犬の散歩が多くならないかなどを調べると良いです。可能であれば、飼い主さんだけで下見に行くことをおすすめします。

◆うさんぽの注意点

うさんぽをするうえでの注意点を挙げていますので、うさんぽを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

・うさぎの性格によってはストレスに感じてしまう
一般にうさぎは臆病と言われているため、外出することをストレスに感じてしまう子もいます。
無理に外に連れ出すことでパニックになってしまい、大怪我につながったり、脱走してしまったりする可能性もあります。

普段の様子を確認しつつ、過度に臆病な子は外に連れて行かないなど、飼い主さんが適切な判断をすることが大切です。

・天候に気をつける
暑い日や寒い日のうさんぽは避ける方が無難です。
特に気温が高いときは、うさぎが脱水症状になってしまうことが考えられます。
天気が悪いときも出かけないようにしましょう。

うさぎが植物を口にしないように注意する
公園などの緑の多い場所に連れていく場合は、うさぎが道端に生えている草花を口にすることがあります。
うさぎに害のある植物を避けることはもちろんですが、除草剤など生き物にとって有害な物質が付着している植物である可能性もあるため、むやみやたらに食べさせないよう気をつけましょう。

・帰宅後はうさぎの全身をチェックする
うさんぽから帰ってきたら、うさぎが怪我をしていないか、ノミやダニなどの虫がついていないかを必ずチェックするようにしましょう。
ブラッシングをして、全身を清潔に保ってあげることも大切です。


うさぎの運動方法②広いケージでレイアウトを工夫する

◆大型のケージを用意する

大型のケージを用意することで、うさぎの運動スペースを広く確保できます。スペースが広くなると、おもちゃやハウスなどを配置することもできるため、運動のバリエーションを増やすことが可能です。

大型のケージを常設することが難しい場合は、遊ばせた後に折りたたむことが可能な簡易サークルを用意し、その中で運動させるようにすると良いでしょう。

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◆登れるハウスなどを配置する

うさぎ用の登れるハウスを配置することで、上下運動が可能になります。うさぎは本来、走り回るだけでなく飛び跳ねて動く動物なので、空間をうまく利用した小物を配置してあげると良いでしょう。

また、設置するハウスを木や硬めの牧草でできているものにしてあげると、齧ることでストレス発散にもなり、一石二鳥です。

◆いろいろな所に牧草を置く

いろいろな所に牧草を置くことで、うさぎが牧草を食べるためにあちこちへ動くようになり、結果として運動することにつながります。

ただ、ことには注意が必要です。
マメ科のアルファルファ牧草など、牧草によっては栄養価が高く、やみくもに与えると肥満になってしまうことがあります。
一方で、チモシー牧草と呼ばれるイネ科の牧草は繊維質が豊富に含まれており、うさぎの健康を保つためにぜひ主食としたい牧草です。繊維質は余分な栄養を吸収させないようにする働きを持っているため、うさぎが肥満になりにくいという特徴があります。
牧草を使ってうさぎに運動をさせたい飼い主さんは、与える牧草の栄養価に注意して牧草を選ぶようにしましょう。


うさぎの運動方法③おもちゃを活用する

◆うさぎ用のおもちゃを用意する

うさぎ用のおもちゃとしていろいろな商品が販売されていますが、本記事ではオーソドックスな2つのおもちゃを紹介します。

・ボール

藁やラタンなどの天然素材でできたボールを与えることで運動不足を解消することができます。
天然素材の場合、齧ることもできるため、ストレス発散にも効果的です。
布製のものもあるため、用途に応じて与えるようにしましょう。

・トンネル

トンネルのおもちゃも、うさぎの運動不足解消に効果的です。
うさぎは生まれつきの習性として、トンネルなどの細く狭い場所を好む傾向にあります。
トンネルのおもちゃを設置することで、トンネル内を走り回ったり隠れたりして、運動することができます。

◆おもちゃで遊ばせる際の注意点

うさぎをおもちゃで遊ばせる際に気をつけたいのが、誤飲です。
うさぎはなんでも齧ってしまう性質を持っているため、できるだけ齧っても大丈夫な天然素材でできているおもちゃを与えたほうが良いでしょう。

天然素材以外のおもちゃで遊ばせる場合は、誤って布やプラスチックなどの人工物を飲み込まないよう、飼い主さんが見守っている中で遊ばせることが大切です。

万が一、誤飲してしまった場合は、すぐに獣医師に診てもらうようにしましょう。

また、おもちゃで遊んでいる際に、うさぎが興奮しすぎて怪我をしてしまう可能性があることも考慮しなければなりません。うさぎの様子を確認しつつ、必要であればおもちゃを取り上げ、ケージに戻してあげるなどの対応をするようにしてくださいね。


まとめ

人間と同様に、運動不足はうさぎにとっても万病の原因になります。
大事な家族の一員であるうさぎが、肥満にならないように気をつけたいものです。

うさぎの運動不足が気になる飼い主さんは、

  • うさんぽをする
  • 広いケージを用意して、ケージ内のレイアウトを工夫する
  • おもちゃを活用する

以上のことを試して、普段から適度な運動をさせることを心がけてみてはいかがでしょうか。



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