1.うさぎが安心して過ごせる環境とは
1-1.ケージの設置場所も考えよう
1-2.ケージはうさぎ専用のものを選ぼう
1-3.うさぎのケージレイアウトはシンプルに
1-4.うさぎの好みも考慮しよう
3.うさぎのケージレイアウトの一例
3-1.基本のレイアウト
3-2.ロフトを作る
3-3.夏のレイアウト
3-4.冬のレイアウト
3-5.サークルの中にケージを置く
3-6.高齢のうさぎには
【掲載:2020.12.16 更新:2023.12.14】
うさぎが安心して過ごせる環境とは
ペットのうさぎにとって、ケージは1日の大半を過ごす重要な場所です。
うさぎと暮らし始めたばかりの方はもちろんですが、既にレイアウトを組んでみた方の中でも、季節やうさぎの好みに合わせたケージレイアウトを組むにはどうすればよいか?と、うさぎのケージレイアウトに悩みが尽きない方は多いと思います。
うさぎは本来、土の中に巣穴を作ってその中で暮らす動物なので、基本的に狭くて隠れやすい所が落ち着きます。
ですがその一方、活動的な面もあるので、ケージの中でも適度に体が動かせるスペースも必要です。
ケージレイアウトを考える際はそういった習性も考慮しながら、『うさぎが快適に過ごせる環境を作る』ことを最優先に、うさぎのケージレイアウトをしていきましょう。
それではここでは、うさぎのケージレイアウトを組む際に抑えておきたい4つのポイントをご使用開始ます。
◆ケージの設置場所も考えよう
ケージレイアウトを組むうえで、まず初めに大切になるのが、ケージの設置位置です。
下記項目に当てはまる位置に置いてしまうと、うさぎのストレスになったり健康面に影響を及ぼす可能性がありますので、設置は控えましょう。
これらを逆手に取ると、条件のいい場所としては、風通しの良い周りに余計な物がない静かな環境がうさぎのケージ設置場所としては適切と言えます。
ケージレイアウトの内容と同じくらい大切なこととなりますので、押さえておきましょう。
◆ケージはうさぎ専用のものを選ぼう
ケージと一口に言っても犬猫鳥うさぎハムスター用と様々な種類があります。
当たり前のことかもしれませんが、うさぎを飼育する上で選ぶべきは「うさぎ用のケージ」であり、さらに一緒に暮らしているうさぎの体の大きさに合ったものを選ぶことが大切です。
うさぎのケージの主な特徴としては、次の工夫がなされています。
- 床にスノコまたは金網が敷いてあり、フンが下に落ちるようになっている
- フンや落ちた牧草が掃除しやすいよう、下にトレイが設置されている
- トイレ、食器、牧草入れの置けるスペースがある
- 飛び出しを防ぐため天面にフタがある
大きさは商品によっても異なりますが、横幅60~80cm、奥行き45~60cm、高さは50~60cmくらいのタイプが一般的となっています。
その他、給水器やトイレ等の用品に関してもうさぎの体や習性に沿ったうさぎ専用の商品がありますので、そちらの中から選びレイアウトを組むようにしましょう。
◆うさぎのケージレイアウトはシンプルに
うさぎのケージをいくら大きめのサイズを選んだとしても、中にたくさんの物を置きすぎてしまっては、うさぎが自由に動き回るスペースが少なくなってしまいます。
また、ケージ内の物同士の間隔が狭いことで、ぶつかったりケガをしたりする可能性もありますので、うさぎのケージレイアウトはシンプルに広い空間を作ることを意識しましょう。
◆うさぎの好みも考慮する
うさぎのケージレイアウトに正解はありません。
後ほど基本的なレイアウトを紹介しますが、それが絶対にうさぎにとって幸せであるという事ではありません。
というのも、うさぎの好みにより各用品の配置が変わったり必要となるものも変わってくるからです。
例えば、うさぎのトイレの位置ですが、うさぎはトイレの場所を自分で決め、基本的にはそれ以外のところでは排泄をしません。
トイレトレーニングとして、飼い主さんの意思である程度の位置は決められますが、最終的にどこでするのかを決めるのかはうさぎ自身にゆだねられます。
うさぎは隅に背中を向けた状態で排泄を行う習性がありますので、基本的に四つ角のどこかに沿わせて設置するのが一般的ですが、それが向かって右側なのか左側なのかという点に決まりはなく、うさぎの好みに合わせてあげます。
餌入れの位置は上目か、下目か、乾草は直置きか据え置きかなど、商品選びにもそのうさぎの好みが分かれてくると思いますので、うさぎの様子を見ながら商品選び、ケージ内のレイアウトを考えてみるのが良いでしょう。
うさぎのケージに必要な用品
新しくうさちゃんを迎え入れる際には、飼育に必要な用品を一式そろえておきましょう。
ケージは狭すぎても広すぎても、ストレスの原因になるといわれます。うさぎにとって最適なケージの広さはどれくらいなのでしょうか。
ケージの大きさは、うさぎが足を伸ばしてゆったりくつろげてケージ内を動き回れる広さ、立っても頭をぶつけないくらいの高さが必要とされています。
ペットショップ等でペットのウサギ向けに販売されているケージは、上記の基準よりも広めのサイズに設定されているので、きゅうくつになる心配はありません。
逆に、大型動物用のケージにうさぎをポツンと入れるのはどうでしょうか。動き回れてうさちゃんのためにはよさそうですが、隠れる場所がないので落ち着きません。飼い主さんの掃除も大変になりますね。
うさぎのケージは「自由に動き回れて落ち着ける程よい広さ」が丁度よいのです。イメージとしてはたたみ半畳分くらいの大きさです。お部屋に置いて、それほど邪魔になる大きさではないですね。
うさぎは品種によって体の大きさが異なりますので、仔ウサギを迎え入れる際には、うさちゃんが大人になった時の大きさを考えてケージを選ぶといいですね。
うさぎのケージレイアウトの一例
ケージは、うさちゃんが快適に過ごせるように用品を配置することが大切です。
うさぎを飼い始めたら、季節、年齢、体調などに合わせてコーディネイトを変えると、より快適に過ごすことができます。
◆基本のレイアウト
ケージにスノコを敷いたら、うさちゃんの動線を邪魔しないよう用品を配置します。あまり色々なものを置くと狭くなるので、必要最低限の用品を置くのがポイントです。
また、食器、フィーダー、トイレはくわえてひっくり返すことがあるので、壁面に固定するのが望ましいです。
◆ロフトを作る
実は、少し高い所に乗りたがるウサギさんも多いのです。特に必要なものではありませんが、少し高い所にロフトを設置すると、うさちゃんの高い所に乗ってみたい気持ちが満たされるでしょう。
ロフト付きのケージも販売されていますが、後付けで壁面に取り付けるタイプの用品もあります。
ただし、落下すると危険なので、高齢のうさちゃん、段差の昇り降りが難しいうさちゃんのケージにロフトを設置してはいけません。
◆夏のレイアウト
うさぎは高温多湿に弱いので、梅雨から夏にかけて快適に過ごせる工夫をしてあげましょう。
うさぎは室温28℃を超える暑さが苦手です。気温がそれ以上高くなる場合は、基本的にエアコンで冷房をかけ、ケージは風通しが良く、日光やエアコンの風が直接当たらない場所に置くことが望ましいです。
そして、暑さが気になる場合はうさちゃんが涼めるよう冷却グッズを入れてあげましょう。
◆冬のレイアウト
うさぎの飼育に適した気温は16~21℃とされています。急に気温が下がると体調を崩しやすくなるので、冬は冷え込みに注意が必要です。
冬は室温が20℃前後になるよう部屋を暖房するのが望ましいです。もしも部屋に暖房がつけられない時や夜間の冷え込む時にはケージをしっかり保温しましょう。
たとえば、ケージの外側にカバーをかけたり段ボール箱を被せたりすると保温効果があり、すき間風も防ぎます。
また、スノコの上にうさちゃんがかじっても問題ない敷物を敷くと、底冷えやお腹の冷えが防げます。
冷え込む時は、ペット用のヒーターをケージの中に設置するのもおすすめです。
◆サークルの中にケージを置く
もしお部屋のスペースに余裕があるならば、サークルを併用しケージから自由に出入りできるようにしておくと、うさちゃんの行動範囲が広がって運動不足の解消につながります。
狭い所を好むうさぎですが、1日中狭い所でじっとしているのが好き、というわけではありません。
うさぎは活動的で体を動かさないとストレスが溜まります。また運動不足になると運動機能が低下してしまうので、体を動かす機会を与えてあげることも大切です。
うさちゃんを毎日ケージから出して部屋で遊ばせている場合は、ケージの中で1日の大半を過ごさせても大丈夫です。
ただ、なかなか部屋で遊ばせることができない場合、うさちゃんが若くて活発な場合は、サークル内で自由に遊ばせてあげるのもよいでしょう。
◆高齢のうさぎには
高齢のうさちゃんは足腰の筋肉が弱ってきて、段差でつまづいたり、登れなくなったりすることが増えてきます。そのため、ケージ内は段差をなくして過ごしやすくしてあげることが必要です。
トイレは、入口がフラットになってうさぎが飛び乗りやすいタイプがおすすめです。
レイアウトする時の注意点
ケージ内は、うさぎが安全で楽しく過ごせるレイアウトにする必要があります。レイアウトの際は以下の点に注意しましょう。
- うさぎがかじると危険な素材(ビニール、布など)は避ける
- 用品が外れないよう、しっかり固定する
- 事故を予防するため、ロフトはなるべく低い位置に設置する
- 安全のため、ウサギ用ではない用品で代用をしない
- 電気コードを使う場合はかじられないよう、コードにカバーをする
よかれと思って、うさぎのおうちを豪邸や遊園地のように仕立てるのはNG。骨折、誤食などが起こりやすく危険です。「シンプルなレイアウトのほうがうさぎは過ごしやすい」と考えておきたいですね。
まとめ
うさぎが快適に過ごせるケージの選び方、レイアウトの仕方についてご紹介いたしました。
ウサギはなわばり意識が強く、自分のケージにこだわりを持ちます。
ぜひ飼い主さんが素敵なレイアウトをして、愛兎さんを満足させてあげてくださいね。
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