1.ハリネズミのケージの種類
1-1.水槽
1-2.アクリルケージ
1-3.木製のケージ
2.ハリネズミのケージの選び方
2-1.適したサイズ
2-2.安全性
2-3.掃除がしやすいか
3.おすすめのケージ3選
3-1.シャトルマルチ R70
3-2.ハビんぐ グラスハーモニーマルチ600
3-3.アクリルルーム 510Low
4.ハムスターのケージ内に置くグッズ
4-1.エサ皿
4-2.給水ボトル
4-3.回し車
4-4.トイレ、トイレ砂
4-5.ハウス
4-6.床材
ハリネズミのケージの種類
新たにハリネズミを家族として迎える時、ケージの種類はとても重要な飼育アイテムとなります。
選び方を間違えるとハリネズミがケガをしてしまったりストレスの原因にもなりますし、飼い主さんも掃除など日頃のケアが負担になってしまいます。決して安い買い物ではありませんから、慎重に選びたいところですよね。
ハリネズミのケージでまずオススメできないものは床が金網タイプのものです。ハリネズミは身体の大きさに対し、手足がとても小さく、床が網状になっているものでは足が挟まって怪我をしてしまう恐れがあります。また、潜って身体を隠す習性があるため、床材をふわふわに敷いてやると喜ぶのですが、そういった時にも床が網状のものだと床材が落ちたり散乱したりと何かと都合が悪くなります。
それでは、ハリネズミを飼育するのに向いているケージは一体どのようなものでしょう。おすすめのケージにもいくつか種類がありますのでそれぞれのメリット・デメリットをご紹介いたします。
◆水槽
魚だけではなく、爬虫類や両生類を飼育することもできる水槽には様々なタイプがあります。ハリネズミはジャンプしたりしない動物ですので、高さはあまり必要ありません。床材を敷いた上に回し車が入るほどの高さがあれば十分でしょう。
水槽は保温に優れているため、冬の寒い時期には重宝します。しかし、気密性が高いため、保温効果は高いものの、臭いがこもったり湿度が上がってしまったりと、温度や湿度の管理は慣れるまで大変でしょう。
また、夏には天井を金網タイプのものにして通気性を良くするなどの対策も必要です。
他にメリットとしては、観賞するのに優れており、水槽に入れたままでも写真や動画などを撮影しやすいこと、拭き掃除で汚れが容易に取れることろです。また、デメリットとしては、重たいので簡単に移動ができないこと、水入れボトルを吊るすために何かしらの工夫や加工が必要になること、価格が高い、といった点です。
◆アクリルケージ
アクリルケージにも様々なタイプがありますが、まずは軽量であるということが最大のメリットでしょう。ハリネズミはトイレのしつけができない動物です。回し車で運動しながらそのまま排泄するということも日常でありますので、簡単に拭き掃除ができ、汚れがひどい場合には簡単に丸洗いできるタイプだと掃除がとても楽になります。
また、アクリルケージには回し車や水のみボトルなどがあらかじめセットになって販売されているものも多いのでサイズのあったものが安価で手に入り、初心者さんに向いています。
デメリットとしては通気性が悪い、タイプによっては水槽よりも視界の妨げになるものが多く撮影しにくい、といった点です。
◆木製のケージ
ナチュラル素材の木製ケージはハリネズミにとって最も優しいケージと言えるでしょう。木の香りや触った時の感触などは、臆病で神経質なハリネズミにとって安心できる素材です。しかし、水槽やアクリルに比べると汚れが落ちにくい、劣化が早いなどのデメリットがあります。商品によっては木材にあらかじめ汚れがつきにくい塗料が塗られていたりと工夫されているものもあります。木製ケージも価格は高めのものが多いです。
ハリネズミのケージの選び方
ハリネズミのケージの素材についてご紹介してきましたが、ケージ選びは素材の他にも大切なポイントがあります。ケージ選びの際には、次の3点も考慮して選ぶと良いです。
◆適したサイズ
日本で飼育できるヨツユビハリネズミは大人になると18~22㎝程度まで成長します。そのため、ケージもある程度大きいものが必要です。理想とされるサイズは60×90㎝程度と言われています。のんびりとした性格ではありますが、ケージの中では結構動き回るものです。
軽快に飛び跳ねたりするような動物ではありませんので、高さは回し車が入る程度あれば十分です。敷料の上に設置したとしても40㎝ほどあれば足りるでしょう。
◆安全性
ハリネズミ用に販売されているケージでは心配ありませんが、他のもので代用したり、ケージを自作したりする際には安全性も十分に配慮してください。壁の一部が網状になっているタイプは通気性がよく高温多湿な夏には向いていますが、猫などのペットを飼っている際には外部からの事故に気をつける必要があります。
また、始めに述べたように床が網状になっているタイプはおすすめできませんが、敷料に藁を使用し、厚めに敷いてあげることである程度ケガの予防にはなります。
◆掃除がしやすいか
犬は与えた分だけご飯を完食してしまいますが、ハリネズミはその時に必要な分しか食べません。そのため、掃除を怠ると傷んだ食べ残しが排泄物と混ざって悪臭の原因となります。そもそもハリネズミは排泄物の量が多いので、掃除を毎日の日課にすることで衛生的に管理できますし、臭いを抑えることもできて飼い主さんにとってもメリットとなります。
掃除を毎日するとなると、掃除の手間のハードルが低ければ低いほど良いですよね。ゴミを取るのに手を出し入れしやすい大きな窓があるか、ケージ内はあまり凹凸がなく拭きやすい構造であるか等もチェックすると良いでしょう。
おすすめのケージ3選
それでは、筆者が選ぶオススメのケージをご紹介いたしましょう。
◆シャトルマルチ R70
ワイヤーが組み立て式のシャトルシリーズ。壁面が床と垂直になり、ボトルやホイールなどのレイアウトが容易に。使わないときはコンパクトにたたむことができます。前面と天面の2か所に扉を設定。
夏は通気性の良いものが一番です。こちらは底のトレーが深いタイプで、敷料が飛び散りにくい構造となっています。気温の低い時期に使用する場合にはビニールカバーで覆ってあげると保温効果があります。
◆ハビんぐ グラスハーモニーマルチ600
ゆったりひろびろでクリアなケージ
前面オープンでお世話がしやすい
いろいろな用途に使えるマルチタイプ
おしゃれなデザインでとても人気のある商品です。ハリネズミを観察しやすく、写真を撮る際にもケースが邪魔になりません。回し車や水のみボトルがセットになっているのでお得です。ケージ全体がアクリルでできていますが、サイドには通気口があるため、中の空気がこもりっぱなしにはなりません。コードを入れる穴はありませんので、ヒーターは薄いシートタイプのもをケージの下に敷くと良いでしょう。
◆アクリルルーム 510Low
フクロモモンガ、ハリネズミに最適なアクリルケージ誕生!
透明なので、見やすく、オシャレな簡単組立てケージです。前開き扉で世話がしやすい!
体の大きさに合わせて左右で異なる高さに給水ボトルを設置可能。
カバー付きヒーターコード穴。
毎日のお掃除が簡単!引き出し式底トレイ。
シート式ヒーターが設置しやすい底形状。
こちらもハリネズミのために考えられたケージです。
引き出しタイプの底トレイになっているため、掃除がとても簡単です。また、アクリル製でありながらサイドや天井部についた通気口がケージ内を快適にしてくれます。背面にはカバー付きコード用の穴があるため、ヒーターの設置もしやすいのが嬉しいですね。
ハムスターのケージ内に置くグッズ
◆エサ皿
エサを入れるトレイは洗いやすくかじっても安心な陶器タイプがおすすめです。あまり大きいとお皿の中に入って食べてしまい、食べカスが身体について汚れてしまう個体もいますので、まずは小さいものから始め、その子の性格に合わせてサイズを選ぶと良いでしょう。
◆給水ボトル
ケージとあらかじめセットで販売されているものも多いですが、別途購入が必要な場合には、そのケージに設置できるタイプを選んで下さい。
◆回し車
ハリネズミは運動しながら排泄する習性がありますので、回し車は網タイプのものがオススメです。しかし、まだ手足が小さい子どものうちは誤って足が挟まってしまうこともありますので、プラスチックのタイプが良いでしょう。
◆トイレ、トイレ砂
基本的にハリネズミはトイレは覚えないと思っておいた方が良いです。しかし、本来はとてもキレイ好きな動物です。特に寝床やエサ場から放れたところで排泄したがるので、よく排泄する場所にトイレを設置するとそこでしてくれるようになる個体もいます。ただし、全体的にケージが汚れてしまうとどこでもするようになりますし、やはり回し車で運動しながらしてしまうことも多いです。
◆ハウス
ケージの広さにもよりますが、身体を隠せるハウスがあるとハリネズミのストレスが減ります。あまりスペースを確保できない場合には衝立を入れてあげたり、潜って身体を隠せるよう敷料を多めに入れてあげると良いでしょう。
◆床材
ハリネズミは土を掘ったり潜るのが大好きな動物です。小動物用の床材を敷いてあげましょう。ただし、排泄物が混ざると不衛生になりますので、小まめな清掃を心がけてください。
まとめ
ハリネズミのケージには様々なタイプがあります。タイプによってメリット・デメリットがありますので、それぞれの特性を理解し、ハリネズミだけでなく、飼い主さんにとってもベストなケージを選びましょう。
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