オカメインコは歌とおしゃべりどっちが得意?
オカメインコは「インコ」と名前についていますが、オウムの仲間です。
ほっぺに橙色の斑点(チークパッチ)があることから、おかめのお面に似ているということでオカメインコと名付けられたそうです。
体長はハトと同じくらいの約30センチくらいで、その半分ほどが尾羽。
オウムの仲間の中では、一番小さいといわれています。
おしゃべりと歌が得意な鳥として有名なオカメインコ。オカメインコに言葉や歌を教えたくて飼う人もいますよね。
では、オカメインコは歌とおしゃべりのどっちが得意なのでしょうか。
実は、オカメインコはおしゃべりも歌もどちらもできます。
でも、個体差があって、まったくおしゃべりしないのに歌うことはできたり、おしゃべりも歌も両方得意な子もいます。
セキセイインコのように長い言葉を覚えるオカメインコは少ないですが、短い言葉を覚えておしゃべりすることが多いようです。
オカメインコはどちらかといえばおしゃべりよりも電子音や生活音をマネすることのほうが得意と言われています。
オカメインコで歌が得意なのはオスとメスのどっち?
オカメインコですが、実は歌が得意なのはオスのほう。
オスは生後3か月くらいから、いわゆる「オス鳴き」を始めます。
メスのオカメインコはふだんはおとなしく、おしゃべりしたり歌うことは少ないようです。
そこで、言葉や歌を教えたいのでオスのオカメインコを飼いたいという人もいるようです。
ところが、オカメインコは雌雄の判別が難しい鳥なんです。
だいたい生後半年くらいたち、成鳥と呼ばれる頃になると体色で区別がつくようになってきます。
ペットショップでたぶんオスだろうと言われて飼い始めたオカメインコがいつまでたっても歌わないのでメスだと判明することも。
歌うことの少ないメスのオカメインコですが、飼い主に寄り添って癒してくれます。
オカメインコはなぜ歌うの?
オカメインコの原産地はオーストラリアの内陸部。そこで群れをつくって生息しています。
オカメインコのオスはなぜ歌うのでしょうか。
他の鳥類にもいえることですが、群れのメスへのアピールのためだと考えられています。
繁殖期になるとオスのオカメインコは、メスがいなくても、胸をはって得意げに歌います。
一生懸命メスへアピールしているのだと思うと、何だか可愛らしいですよね。
オカメインコは何か月から歌えるの?
オカメインコをペットショップやブリーダーからお迎えするのは、一人餌になった生後1か月半くらいからでしょうか。
まだ生まれて1か月半くらいでは、歌うのは早いでしょう。
オスだと、生後約3か月くらいから、いわゆる「オス鳴き」を始めるようです。
その頃から、人間が話しかける言葉をまねしはじめるオカメインコも。
根気よく教えると、ある日突然、覚えた歌を披露してくれてびっくりするかもしれませんね。
オカメインコは何歳まで歌を覚えるの?
オカメインコの寿命はだいたい15年~25年といわれています。
長生きだと30年を超えることもあるようです。
では、オカメインコは何歳まで歌を覚えることができるのでしょうか。
一般的に、オカメインコは人間の年齢に換算すると、生後1年で約10歳、2年で約18歳、それ以降は1年ごとに3歳ずつ年を取るといわれています。
人間も若い頃は物覚えが良いように、オカメインコも高齢になると、新しい歌を覚えるのは難しいようです。
急激に成長する2~3歳くらいまでは言葉や歌を覚えるのが得意なようです。
それ以降になると、歌を覚えるのはむずかしそうですが、ある人の体験談では、生後6年くらいまで歌を覚えてくれたそうです。
オカメインコに歌を覚えてもらいたいときは、できるだけ早めに教え始めたらよいでしょう。
オカメインコが歌わなくなることもあるの?
今までよく歌ってくれていたオカメインコが、突然歌わなくなったら心配になりますよね。
でもたいていは大丈夫です。
歌わなくなった以外に、食欲もあって元気なら心配ありません。
よく歌うのはオカメインコのオス。
オカメインコのオスが歌うのはメスへのアピールのためでしたよね。
繁殖期は春と秋なので、その時期が終わるといったん歌うのを止めてしまうこともあります。
でも次の繁殖期になれば、オカメインコのオスは歌いだすことが多いので、心配せずに待ちましょう。
オカメインコと一緒に歌えるの?
オカメインコと一緒に歌えたら楽しそうですよね。
実は、オカメインコは聞いている音楽に合わせて歌う能力があることが分かっています。
飼い主の口笛をマネして歌ったり、演奏の途中から一緒に歌えるオカメインコもいるそうです。
初めて聞く歌では難しいかもしれませんが、何度も聞いて歌ったことがある曲だと、上手に合わせて歌うこともできるようです。
オカメインコが歌を覚えてくれたら、一緒に歌う練習するのも楽しいかもしれません。
オカメインコに歌を教えるときのコツ3つ
せっかく迎えたオカメインコ。できれば言葉や歌を覚えてもらいたいですよね。
どうすればじょうずに歌を教えられるのでしょうか。
そこで、オカメインコに歌を教えるコツを3つまとめました。
◆練習の時間
生後3か月くらいのオスのオカメインコは好奇心が旺盛で、飼い主が口笛を吹くと興味津々で近寄ってくることがあります。
そんなときは、覚えて欲しい歌をしっかりきいてもらいましょう。
オカメインコの集中力は長くは続きません。
個体差がありますが、集中力が続くのはだいたい10分くらいでしょうか。
オカメインコにとって歌の練習はコミュニケーションの一環のようです。
あまり長時間練習しすぎるのもストレスになってしまいますので、興味を示してくれたときに、飽きない程度に短期集中で教えましょう。
◆教え方
オカメインコに歌を覚えてもらう前に、まずウォーミングアップをかねて短い他の鳥の鳴きまねを教えてみるとよいでしょう。
オカメインコの飼い主が初めに教えることが多いのがウグイスの鳴きまね。
「ホーホケキョ」と短いので、何度かくり返すうちにオカメインコは簡単に覚えてしまいます。
ウグイスの鳴きまねができるので、他の歌も覚えられる可能性が分かります。
それから覚えて欲しい曲を何度も聞かせるとよいでしょう。
聞かせ方はいろいろありますが、オカメインコは口笛をよくまねるようです。
息が切れてたいへんかもしれませんが、覚えて欲しい曲を何度も口笛で聞かせてあげると良いでしょう。
◆無理はさせない
オカメインコに歌を教えるときは、無理をさせないようにしましょう。
オカメインコは興味があるときは、まねて練習してくれますが、興味がないときは練習してくれません。
人間の子どもと同じで、勉強しなさいと言われると勉強したくなくなるように、無理強いすると歌の練習をしてくれなくなるようです。
オカメインコが興味をもってくれたときに、楽しく練習しましょう。
オカメインコに覚えてもらうのにおすすめの歌は?
オカメインコが歌っている動画はたくさんありますよね。
そこでは、いろいろな歌を披露するオカメインコたちに出会えます。
実は、オカメインコに覚えてもらうのにおすすめの歌は、たくさんあります。
定番は「ミッキーマウスマーチ」、「はとぽっぽ」でしょうか。「となりのトトロ」や「崖の上のポニョ」、「ピタゴラスイッチ」なども人気です。
くり返し教えれば、オカメインコはどんな歌も覚えられます。
好きな歌を一緒に練習してあげればよいでしょう。
オカメインコが覚えられる歌の数は?
オカメインコが1曲の歌を覚えたら、もっとレパートリーを増やして欲しくなりますよね。
ではオカメインコが覚えられる歌の数は何曲くらいなのでしょうか。
実ははっきりとはわかっていないんです。
人間でも記憶力に差があるように、オカメインコの歌の覚え方は個体差が大きいようです。
数曲を間違わずに歌えるオカメインコもいます。
でも、新しい歌を教え始めたら、覚えていた歌と混ぜて歌ってしまうなんてことも。
そんなときは、新しい歌を教えるときに、すでに覚えた歌も一緒に練習したらいいでしょう。
オカメインコは歌を忘れることもあるの?
飼い主と一生懸命練習して覚えた歌。
何度も練習したのに、オカメインコは歌っている途中でうっかり忘れてしまうこともあるようです。
歌をスッポリとど忘れしてしまったり、音程を忘れてしまったり。
忘れてしまって「あれ?」という表情をすることもあります。
まるでど忘れしてしまった人間と同じですよね。
そんなときオカメインコは自分流に歌をアレンジしたり、別の歌を歌い出すことも。
そんな愛嬌たっぷりの表情もオカメインコの魅力ですよね。
まとめ
人懐っこくて愛嬌たっぷりのオカメインコ。
歌う姿もかわいいですよね。
一緒に練習してあげた歌を、人が見ていないときに、コッソリ練習をしていることも。
オカメインコにとって歌やおしゃべりは人とのコミュニケーションツール。
オカメインコと一緒に歌とおしゃべりを楽しめるといいですね。
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