1.デグーってこんな動物!
1-1.分類
1-2.大きさ
1-3.エサ
1-4.寿命
1-5.性格
1-6.鳴き声
1-7.お手入れ方法
1-8.しつけ
1-9.におい
1-10.価格
2.チンチラはこんな動物!
2-1.分類
2-2.大きさ
2-3.エサ
2-4.寿命
2-5.性格
2-6.鳴き声
2-7.お手入れ方法
2-8.しつけ
2-9.におい
2-10.価格
デグーってこんな動物!
まず初めにデグーの基本的な特徴を詳しくまとめていきます。
◆分類
デグーは、し歯目テンジクネズミ亜科デグー科デグー属に分類される動物で、主にチリ北部やアンデス山脈の斜面に生息しています。
見た目がネズミっぽいので、ハムスターと同じで夜行性と思うかもしれませんが、
デグーは私たち人間と同じ時間帯に活動する「昼行性」の動物です。睡眠時間は平均して10時間前後であり、私たちよりかは少し長く眠る傾向があります。
◆大きさ
平均的な身長は約14~22㎝ほどで、ハムスターと比較するととても大きく感じます。
体重は200g~300gなので、こちらもハムスター(30g~40g)と比較するとかなり重たく感じますね。
◆エサ
デグーは草食動物で、基本的にチモシーと呼ばれる牧草を食べて過ごします。
このチモシーはうさぎのエサとしてもよく与えられています。
また野生化では果物や植物の種なども好んで食べています。また、サツマイモやキャベツなどを与えても喜んで食べてくれますよ。
牧草には歯が伸びすぎるのを防いでくれる役割があるため、デグーにとって牧草はとても重要な存在です。
◆寿命
デグーの寿命は平均6~8歳です。ごくまれに10歳まで生きる子もいるようですが、平均的にみるとあまり長くはないようです。
◆性格
デグーは非常に好奇心旺盛な性格をしています。知能も高いので、飼い主さんが名前を呼ぶと近寄ってきてくれたり、鳴いて反応してくれることもあります。
野生化では群れで行動するデグーは、飼い主さんにとても懐いてくれる傾向にあります。たくさんスキンシップを取ってくれる飼い主さんのことを、自分の仲間だと思って信頼してくれているのかもしれませんね。
しかし好奇心が旺盛すぎて、ケージから勢いよく飛び出してしまうこともあるため、注意が必要です。
◆鳴き声
デグーは、さまざまな鳴き声を発する動物です。そのときの感情で毎回異なった鳴き声を出してくれます。テグーに限らずですが、動物と飼い主は言葉で会話をすることができないですが、テグーは鳴き声で状況を教えてくれるため比較的飼育がしやすいといわれております。
しかも鳴き声の大きさはあまり大きくなく、隣の部屋には聞こえない程度の音量ですので、ご近所トラブルの心配をあまりしなくてよく、この点も飼いやすい動物であるといえるでしょう。
鳴き声は13~22種類あると言われており、飼い主さんに甘えたいタイムの鳴き声は、耳を澄まさないと聞こえないくらいものすごく小さくかわいく鳴きます。ほかにもリラックスしているときや、お腹を空かせているとき、痛みを感じたときなど、鳴くタイミングはさまざまです。
注意点として基本は昼行性ですが、よくある話で人間が飼育する際は飼い主の生活リズムに合わせる場合がよくあります。鳴き声自体はそこまで大きくないですが、静まり返った深夜の場合、小さな鳴き声でも隣人に迷惑をかけてしまうことがあります。
飼い主が夜遅くまで起きている生活リズムの場合は、飼うスペースなど注意するようにしましょう。
◆お手入れ方法
デグーのお手入れ方法として代表的なのが、砂浴びです。1日1回のペースで砂の中を転がらせてあげましょう。そのときデグーの気がすむまで、と長時間入れていると、その中でおしっこをしてしまう場合があります。そのため時間を決めて砂浴びをさせてあげましょう。
◆しつけ
犬や猫はトイレを覚えてくれますが、テグーはトイレの場所を覚えさせることは難しい動物です。ただお手やかじり癖を減らすことくらいは覚えることができるので、教えたことができたらおやつをあげる、などを繰り返していくと覚えてくれることが多いです。
また、根気よくしつければお手などの簡単な芸なら覚えてくれる子が多いです。
◆におい
デグーは草食動物なので、体臭は強くないです。むしろほとんど感じない子のほうが多いでしょう。
しかしトイレを覚えないので、排泄物のにおいがきついと感じる方はいるでしょう。そのためデグーが排泄していることに気がついたら、すぐにケージを掃除してあげるようにしましょう。そうすることでデグーも飼い主さんも快適に過ごすことができますよ。
◆価格
テグーはチンチラよりも比較的安価で、相場は6,000円~10,000円前後です。
珍しい色や柄の場合はやはり値段は高くなり、30,000円以上する子もでてきます。
チンチラはこんな動物!
先ほどはデグーのことを説明しましたので、次はチンチラについて解説していきます。
◆分類
チンチラは、し歯目チンチラ科チンチラ属に分類されます。生息地としては、テグーと同じ南米のアンデス山脈です。チンチラは頂上あたりに住み着いています。アンデス山脈の頂上はあまり雨が降らないため、湿度は0%近いです。そんな環境でチンチラは生息しています。
テグーとは逆でチンチラは私たちと逆の生活リズムである「夜行性」の動物です。
ただ人間と暮らしていると人間とリズムを合わせ、薄明薄暮性(朝方と夕方起きている)の子も多いといわれております。
◆大きさ
チンチラの大きさは平均350g~500gでテグーと比較して少し大きめです。
身長は平均して20㎝~40㎝あり、500mlのペットボトルよりも大きいです。
◆エサ
完全草食動物であるチンチラの主食は、「乾燥牧草」と呼ばれる牧草です。乾燥牧草とはその名の通り、乾燥させた牧草のことです。
チモシーや、アルファルファなどの牧草を中心に与えると、歯の伸びすぎ対策にもなるのでおすすめです。果実や木の実も好んで食べるようですが、与えすぎないように注意しましょう。野生環境下ではあまり食べることがないので、与えすぎると胃腸が緩くなってしまうことがあります。
◆寿命
チンチラは平均10~15歳まで生きる子が多く、デグーと比較すると長いということがわかります。近年はカラダが丈夫な子の場合は、15年以上生きる子も多いようです。
飼育環境によっては、20年も生きる子がいるみたいですよ。
◆性格
チンチラは非常に人懐っこく、マイペースです。名前を呼ぶと反応して近寄ってきてくれることもありますが、遊びに夢中だとこちらの声に気付かないことも多いです。
飼い主さんに近寄ってスリスリしてくれることもあれば、いくら呼んでもこちらに来ないことも…。気まぐれさは少し猫に近いかもしれませんね。
野生化にいるチンチラは群れで生活しているということもあり、非常に社会性の高い動物です。そのため毎日一緒にいる飼い主さんには心を開いてくれる子が多いですよ。
◆鳴き声
チンチラはあまり鳴かず、鳴いたとしても小さい声で鳴く動物です。しかし群れで生活している動物のため、仲間とコミュニケーションをとるときのためにいくつかの鳴き声を持っています。
寂しいときや甘えたいとき、また威嚇しているときなど、それぞれ鳴き声が異なります。鳴き声をよく聞くことで、チンチラとのコミュニケーションが今よりもっと円滑になりますよ。
◆お手入れ方法
チンチラは「ラノリン」と呼ばれる油を皮脂腺から出しています。その油を落としたり、身体についてしまった汚れを落とすためにも砂浴びが必須となってきます。
チンチラは毛の密度が高い動物ですので、粒度の細かい砂でないと、しっかりと身体を綺麗にすることができません。お風呂に入れて毛を濡らしてしまうと、身体が大変重くなるのでチンチラにとっての負担が大きいです。体臭が少ない動物ですので、1日1回キレイな砂で砂浴びをさせれば十分です。その際、チンチラが動き回って砂がお部屋に飛び散らないように、できるだけ深めの入れ物を選ぶと良いでしょう。
◆しつけ
テグー同様、チンチラもしっかりとしたしつけを覚えさせることはできず、トイレを覚えることはできません。しかし知能が高い動物なので、噛み癖を減らすなどの簡単なことはある程度、対応してくれるようです。
注意しないといけないこととして知能の高さ故に、嫌なことも覚えやすいです。怖い思いや痛みを感じたことなどをずっと覚えているので、チンチラが少しでも嫌な素振りをした際はすぐにやめてあげましょう。
◆におい
完全草食の動物ですので、基本的に体臭を感じることはありません。動物なのでまったくしないというわけではありませんが、犬などに比べると特に気にならない程度でしょう。
それでも気になるといった方は空気清浄機などを設置してもよいですね。
◆価格
デグーよりも少し値段は高くなり、30,000~50,000円程度といわれております。
テグー同様、珍しい色や種類の場合は値段が高くなり、100,000円~400,000円程になることもあります。
デグーとチンチラは似ている?違いは?
デグーとチンチラは生息地やエサ、特徴などだいぶ似ていることがわかりましたね。
デグーとチンチラの違いでもっともわかりやすい部分が、見た目です。
どちらかというとデグーのほうがネズミに近い印象が強いのではないでしょうか。また、こうして数字で比べてみるとわかるようにチンチラのほうが、倍くらい大きい動物ということがわかります。ご自宅にケージを置くことなどを考えるとデグーのほうが、飼育範囲はコンパクトに収まりそうですね。
テグーとチンチラは一緒に飼うことができる?
テグーとチンチラは生息地もほぼ同様で、飼育の理想環境も同様なので一緒に飼いやすい動物といえるでしょう。どちらを飼う際にも注意しないといけなのが、飼育環境の温度です。
適切な部屋の温度が25度前後といわれていますので、夏と冬はエアコンのお世話になりっぱなしとなるでしょう。
ただ一緒に飼いやすいとはいえ相性があり、仲良くなれない個体もいます。
一緒に飼った際に、どうにも相性が悪い場合は離れた場所にカゴを設置する、カゴから出す際はどちらか一方など工夫をしてあげてください。
まとめ
今回は「デグーとチンチラって似ているけどどう違うの?飼いやすいのはどっち?」といったテーマに沿って解説しました。
非常に似ているテグーとチンチラですが、寿命や行動時間帯、大きさ・見た目がそれぞれ違います。
飼い主さんの生活リズムや飼育環境のスペースなどを考慮して決めるのがよいと思います。
比較的に一緒に飼いやすい種類といわれているので、どっちがいいかお悩みの際は
一緒に飼ってみるのもよいかもしれません(ちゃんと面倒を見ることができる前提)。
またこれはテグー・チンチラともに気を付けることですが、近隣の動物病院で診察できる病院があるかを必ず確認しておきましょう。
ペットとして人気が少しづづでてきておりますが、治療経験があまりない病院などもまだまだありますので、必ず確認しておきましょう。
デグーもチンチラも知能が非常に高いので、どちらも飼いやすいペットであることに違いいはありません。お気に入りの子を見つけて楽しい日々を過ごしてくださいね。
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