なぜインコはしゃべる?
そもそもインコはなぜしゃべるのか?という疑問ですが、インコにとって鳴き声でコミュニケーションを取ることは重要です。
群れで生活するインコにおいて、鳴き声でコミュニケーションを取ることは、自然なことであり人と暮らすインコは同じような声を真似して出すことにより、コミュニケーションを計ります。
つまり、インコがおしゃべりをして飼い主さんの声を真似することは、飼い主さんを仲間と認識している証拠であり、言葉や日常の声を真似ることにより仲間であるとアピールしているのです。
また、人は声帯を使用して言葉を発してコミュニケーションをとりますがインコにも、鳴管(めいかん)という器官があり、その器官を使用してさまざまな鳴き声を発することができるのです。
そのため、鳴管のあるインコは他の動物よりも人の言葉や生活音を真似するのに長けています。
おしゃべりをすることにより、コミュニケーションを取ろうとしている姿は、かわいらしくインコの魅力の一つでもあります。
とは言っても、全てのインコが人の言葉を真似しておしゃべりするわけではありません。
インコはだいたい4ヶ月前後から、鳴管が発達してくるため、その時期におしゃべりをしだすことが多いです。
では、おしゃべりなインコに育てるためにはどのようにすれば良いのか、ポイントを紹介します。
おしゃべりなインコに育てる方法
◆覚えやすい言葉を教える
ポイントはおはよう、ごめん、さよならなど短いはっきりとした言葉を繰り返し教えることです。
短い日常で使用するあいさつ、飼い主さんの口癖など何度も生活で使う言葉や、インコの本来の鳴き声に近い音などは覚えやすい傾向にあります。
また、飼い主さんを仲間だと認識してもらうことがおしゃべりを始める大前提です。
愛情深くコミュニケーションを取りながら、短い言葉でたくさん話しかけてあげましょう。
パ行はインコのピーと鳴く声に近いため、インコも覚えやすく繰り返しやすい言葉ですので、インコの名前にパ行を採用することもおすすめですよ。
◆1羽で育てる
1羽で育てることによりインコ同士のコミュニケーションよりも人と接する時間が長くなるため、よりおしゃべりしやすい環境になります。
複数のインコを育てているとインコ同士で鳴き声でコミュニケーションをとるため、なかなか人の言葉を真似してくれないことがあります。
おしゃべりを教えたい場合には、1羽で育てた方が覚えやすくなります。
◆たくさん話しかけて褒める
話すと飼い主さんが喜んでくれると認識すると、インコは頭が良いためたくさんおしゃべりするようになる子もいます。
たくさん話しかけてコミュニケーションを取ることは、インコの健康状態のチェックや絆を深めることにもつながりますので、たくさん話しかけて褒めてあげると良いでしょう。
初めは視線があったら、笑顔で大げさに褒めてあげると興味を持つようになります。
毎日のお世話の時もたくさん話しかける習慣をつけると、おしゃべりしやすいインコになる傾向にありますよ。
◆オスとメスどっちが喋りやすい?
インコのオスとメスでしゃべりやすさは異なるのかという点ですが、一般的にはオスの方がおしゃべりしやすい傾向にあります。
これは、オスは求愛行動の時に鳴き声を駆使して、メスに求愛します。
鳴き声を出す機会が多いオスの方がより、鳴管が発達しているため、しゃべりやすいのです。
美しい声を出すことは、オスがモテるための必須条件であるため、オスの方がおしゃべりが上手い個体が多いです。
もちろん、メスでもおしゃべりが得意な子はたくさんいますので、しゃべるインコの種類を参考にお迎えを検討してみましょう。
しゃべるインコの種類
しゃべるインコとの暮らしは楽しそうですよね。
ペットショップでも比較的入手しやすい、しゃべるインコについて紹介します。
◆小型インコ
賃貸でも飼育しやすい小型インコは昔から人気のペットです。
小型インコの種類を紹介いたします。
セキセイインコ

ペットのなかで昔から人気のあるセキセイインコは流通数も多く、安価で入手しやすいのが魅力です。
セキセインコは成長しても23センチ前後にしかならないため、手乗りインコとしても最適です。
さらには、お世話のしやすさやカラフルな見た目も、人気の秘訣です。
もちろんおしゃべりも得意ですので、人の声を真似してコミュニケーションを取ることに長けているインコです。
オカメインコ

頬の赤が鮮やかで可愛らしいオカメインコは、セキセインコよりも一回り大きなインコであり、35センチ前後に成長します。
人馴れしやすく、飼い主さんにベタ慣れする個体もいるため人気が高いです。
さらには、特にオスはおしゃべりが得意な傾向にあり、おしゃべりが上手い個体が多いという特徴があります。
オカメインコは人馴れしやすい反面、寂しがりやで繊細な面もあるため、大きな音や地震などに敏感ですので、静かな環境で飼育してあげましょう。
さらには、オカメインコはパニックを起こしやすい子もいるため、おしゃべりを教える際にいきなり大きな声で話しかけたりするのは、厳禁です。
マメルリハ

マメルリハは、インコの中でも最小サイズであり、12センチ前後になります。
その名の通り、鮮やかな瑠璃色、ブルーやグリーンなどのカラフルな色が特徴です。
セキセインコよりも小柄であることから、一人暮らしの女性などにも人気です。
マメルリハは、ハッキリとした性格をしており、人馴れはしやすいですが嫌なことは嫌とハッキリ主張してくるタイプですので、その子に合わせた適正な距離感でコミュニケーションを取ることが大切になります。
マメルリハはおしゃべりが好きな子とそうではない子の差がハッキリしているため、無理やりおしゃべりを教えるのは辞めましょう。
距離感を大切にお世話をすれば、良きパートナーになってくれますよ。
◆中型インコ
どうせインコをお迎えするならば、サイズのある子が良いとお考えの方におすすめなのが、中型インコです。
見栄えもあり、小型インコと大型インコの良いところを備えています。
ウロコインコ

成長すると、26センチ前後になるインコであり、胸部分に鱗のような模様があることが名前の由来です。
ペットとして最もポピュラーなウロインコは、やホオミドリウロインコであり、緑色の身体が特徴になります。
非常に頭が良く、飼い主さんの言葉を反芻するのが、得意な傾向にあります。
ウロインコの飼育には、広めのスペースが必要になりますので、飼育スペースをきちんと確保した上でお迎えしましょう。
◆大型インコ
鳥好きであれば、一度は飼ってみたいのが大型のインコです。
立派な身体や大きい分賢い個体も多く、さまざまな言葉を覚えてお喋りする子もいます。
大型インコについて、紹介いたします。
ヨウム

ヨウムはインコの中でも最も賢いインコと言われており、5歳児と同じ知能をもつと言われています。
そのため、言葉の習得も早くおしゃべりをスラスラできる子もいます。
成長すると、33センチ前後になります。広い飼育スペースとストレスがたまらない飼育環境を作ってあげることが大切です。
また、ヨウムの寿命は50年あると言われており、一度飼い始めると長い年月を共に過ごすことになります。
一生涯飼うことができる環境なのか、万が一飼い主さんに何かあったときの預け先などを先のことを見据えて明確に計画してからお迎えしましょう。
ずんぐりとした体型が特徴であり、全体的に緑色の体をしています。
ボウシインコの寿命は40年前後と言われており、長い期間計画的に飼育できることが前提です。
大型インコの中でも攻撃性は少なく、飼い主さんに懐きおしゃべりをしてくれます。
飼い主さんには、一途に愛くるしい姿を見せてくれますが、他人に対して警戒心が強い一面があるため、初対面の方や急な来客には注意が必要です。
しゃべらないインコもいる
おしゃべりをするインコについてしょうかいしてきましたが、もちろんしゃべらないインコもおりこれには個体差があります。
お迎えしたインコがおしゃべりしない!とがっかりしてしまうこともあるかもしれませんが、その子にしかない魅力というのもあります。
インコをお迎えする時には、しゃべらない場合もあるというのを了承した上でお迎えしましょう。
例えしゃべらなくても、終生飼育する覚悟を持ち、責任を持って家族としてくださいね。
まとめ
インコのしゃべるポイントやおしゃべりするインコの種類を紹介しました。
インコをお迎えしたい方やインコのおしゃべりに興味のある方は参考にしてください。
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