うさぎに野草やハーブを与えても大丈夫?食べられる種類と与える時の注意点

2022.07.12

うさぎに野草やハーブを与えても大丈夫?食べられる種類と与える時の注意点

うさぎを飼っている人の中には、「うさぎに野草やハーブを食べさせてもいいの?」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。 今回は、うさぎのエサとして与えてもいい野草やハーブについてご紹介します。 野草やハーブから得られる主な効果や、うさぎに食べさせるときの注意点も合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!


うさぎに野草やハーブを与える意味

うさぎとハーブ

うさぎは草食動物なので、野草やハーブを食べさせても大丈夫です。
野草やハーブには、うさぎの主食となる牧草やラビットフードからは摂れない様々な栄養価が含まれているため、健康を維持するためにもうさぎに野草やハーブを与えるのは効果的といえます。
ここでは、うさぎに野草やハーブを与えることで期待できる主な効果を2つご紹介します。

◆食事のメリハリ

野草やハーブは牧草などに比べて香りが強いため、うさぎの食欲を促して食事にメリハリをつける効果が期待できます。
普段からおやつとして与えるのはもちろん、うさぎの食欲が落ちている時に野草やハーブをトッピングとして使ううのもいいでしょう。

実際に野草やハーブがどのくらい食欲増強に効果があるかは個体差があり、またうさぎによって好きな野草やハーブも異なります。
まずは少量から、様々な野草やハーブを与えてみて、うさぎの様子を見るのがおすすめです。
もしもおうちのうさぎが好んで食べる野草やハーブが見つかれば、万が一の食欲不振を乗り越える便利アイテムとして心強い味方ができるでしょう。

◆薬効成分の効果

野草やハーブには薬効成分が豊富に含まれています。
その効果としては食欲増強、消化促進、殺菌、鎮痛、リフレッシュなどさまざま考えられています。
好みもありますが、うさぎの気分や体調に適したハーブを食べさせてあげるとよいでしょう。

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一方、野草やハーブがうさぎの健康にどのような影響を与えるのか、まだ明確にわかっていないのが現状です。
実際に妊娠中など、うさぎの体調によっては与えないほうがいいという声もあります。
薬用効果を期待するあまり、うさぎに無理やり野草やハーブを食べさせるのは控えましょう。


うさぎに与えてもいい野草やハーブ

野草やハーブと一括りにいっても、その数や種類は様々です。
ここでは、特にうさぎが食べても問題ないといわれる野草・ハーブの中で代表的なものを8つご紹介します。
種類によって含まれている栄養素や期待できる効果が異なるので、うさぎの様子を見ながら好みや体調に合ったものを与えましょう。

◆タンポポ

日本では野の花に分類されているタンポポは、中国では古来より生薬として、西洋ではダンデライオンと呼ばれハーブとして親しまれています。
タンポポは肝臓や消化器系の機能を高め、体内の毒素や老廃物の排出を促すデトックス効果があります。

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◆シロツメクサ

クローバーとしても有名なシロツメクサは、風邪や痛風などの体質改善に役立つといわれています。
他にも鎮静作用や止血作用もあり、人が摂取するなら乾燥させたものを煎じて飲むのが一般的です。

◆オオバコ

オオバコは繁殖力が強く、道端に自生するため雑草を代表する花です。
じつはこのオオバコは古来より民間療法に用いられてきた薬草で、整腸効果や便秘改善効果が期待できます。

◆ヨモギ

入浴剤の香りとして人気が高いヨモギは、血の巡りをよくしたり発汗作用を促したりといった効果があります。
体の内側から温まるため、肩こりや頭痛の改善にも効果が期待できます。

◆ミント

のど飴によく使われているミントは、抗炎症効果や解熱効果を持つハーブです。
他にも胃や腸の環境を整える効果もあり、便秘や下痢の改善にも効果的です。

◆バジル

料理の風味付けに用いられるバジルには、中枢神経の強壮作用や鎮静作用があるといわれています。
イライラした気持ちを落ち着かせたり、腹痛や吐き気を鎮めるのに効果的なハーブです。

◆パセリ

バジル同様に料理のトッピングによく使われるパセリは、ニンジンなどの緑黄色野菜に含まれるβカロチンが多いハーブです。βカロチンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康を維持するうえで重要な働きをします。

◆カモミール

カモミールは、頭痛や神経痛を和らげる鎮痛作用や、消化器官の働きを助ける作用を持つ香草です。
他にも、皮膚炎や口内炎を抑える抗炎症作用や、四球の収縮を促進する作用もあるといわれています。


野草やハーブの与え方

うさぎとたんぽぽ

様々な効果効能を持つ野草やハーブですが、与え方を間違えるとかえってうさぎの健康を害してしまう恐れがあるため注意が必要です。
ここでは、うさぎに野草やハーブを与える際に守っておくべき3つのポイントをご紹介します。

◆虫や汚れがついていないかチェックする

うさぎに野草やハーブを与えるときは、虫や汚れがついてないことを事前に確認したうえで食べさせます。
特に市販のものではなくて自分で採取してきた野草やハーブを与える際は注意が必要です。
目で見てわかる虫や汚れに注意するのはもちろんですが、自分で採取した野草には目に見えないリスクも潜んでいます。
道端の野草は排気ガスなどで汚れている可能性が高く、畑の近くなどに生えている薬草も農薬がかかっているリスクがあります。
うさぎに野草やハーブを与えるときは、安全な環境で育てられた市販のものを与えるのがおすすめです。

◆少量与える

野草やハーブは、うさぎにとって副食やおやつ程度のものです。
たしかに魅力的な期待できる効果がたくさんありますが、無理に食べさせたり、大量に与えたりする必要はありません。
一度に与える薬草は葉っぱ2~3枚程度、5日与えたら2日休むくらいのペースを目安として与えることをおすすめします。

◆はじめて与える時は異常が起きないかよく観察する

まず、うさぎに野草やハーブを与え始めるのは、腸の機能が安定した生後4ヶ月を過ぎてからです。
はじめは少量から与え、うさぎの様子をよく観察しましょう。
野草やハーブは効果が強いため、大量に与えるとかえって健康に害を及ぼしてしまうことがあります。
さらに、うさぎによっては特定の野草やハーブを受け付けない場合もあり、うさぎの様子を観察することがとにかく大切です。
もし野草やハーブを与えた後、うさぎの体調に異変が生じた場合は「この程度なら大丈夫」と自己判断せずに必ず動物病院を受診しましょう。

また、基本的なことですが、うさぎに野草やハーブを食べさせる時はその野草やハーブが本当にうさぎに与えても害がないものなのかを必ず下調べしてくださいね。


野草やハーブを与える時の注意点

飼い主さんとしてはせっかく野草やハーブを与えるなら、うさぎが安心安全に食べてくれたら嬉しいですよね。
そこでここでは、うさぎに野草やハーブを与えるうえで意識しておくべき注意点を3つご紹介します。

◆農薬が使われていないか注意

うさぎに与える野草やハーブは、農薬が使われていないものを選びましょう。
田んぼや畑の近くで採取した野草の場合、農薬がかかっている可能性があるため危険です。
道端にもオオバコなどの野草が生えていることがありますが、自動車の排気ガスなどに晒されているリスクを考慮するとうさぎに食べさせるのは良くありません。
うさぎに与える野草やハーブは市販の無農薬のものを選ぶことをおすすめします。

また、仮に市販の野草やハーブを与える場合であっても、うさぎに食べさせる前に水でよく洗っておくとより安心です。
市販の野草やハーブであっても、小さな汚れや虫がついている可能性があります。
うさぎには葉っぱをよく洗い、水気を切ったものを食べさせましょう。

◆乾燥タイプを与えるときは要注意

市販の野草やハーブのなかには、乾燥タイプの商品もあります。
乾燥タイプをうさぎに食べさせるときは、少量に留めるように注意が必要です。
乾燥した野草やハーブは、乾燥していない状態のものより栄養成分が凝縮されているため、うさぎに大量に与えると栄養過多となり、かえって健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。
そもそも、うさぎに食べさせるときはその量に気をつける必要がある野草やハーブですが、より栄養効果の高い乾燥タイプの場合は、より少量から食べさせるようにしましょう。

また、乾燥タイプの野草やハーブは保存方法にも注意が必要です。
一般的に乾燥ハーブは、涼しい場所、暗い場所、また湿気が少ない場所で保存します。
市販の乾燥ハーブであれば賞味期限や消費期限が明記されていますが、自家製で乾燥ハーブを作る際は特に痛まないように適切な方法で保存しましょう。

◆健康診断の際に獣医師に申告する

最後に、日頃からうさぎに野草やハーブを頻繁に与えている飼い主さんは、動物病院でうさぎの健康診断を受けるときにその旨を申告することが大切です。
日常的に野草やハーブを与えていることをあらかじめ申告していれば、うさぎがもし野草やハーブが原因となって体調不良を起こしたときもスムーズに相談できます。

また、うさぎに与えてはいけない野草やハーブの種類についても事前に獣医師に確認しておくと安心です。
野草やハーブの効果については今なお研究が進められていて、インターネット上の情報だけでは何が正しいのか判断できないこともあるでしょう。
分からないことは自分で判断せずに、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。


まとめ

いかがでしたか。この記事では、うさぎに食べさせてもいい野草やハーブの種類とその主な効果についてご紹介しました。
野草やハーブは種類によって様々な効果があり、うさぎの食欲向上や健康維持、リフレッシュなどが期待できます。
一方で、野草やハーブには非常に多くの薬効成分が含まれているため与えすぎは栄養過多となり、かえってうさぎの体調をこわしてしまう可能性があることも忘れてはいけません。
うさぎに野草やハーブを食べさせるときは少量にとどめ、農薬の使われていないものを与えるようにしましょう。もしも薬草やハーブを与えた後にうさぎが体調を崩した場合はそのままにせず、必ず獣医師に相談することが大切です。



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ゆうな

ゆうな

赤ちゃんの頃から犬、猫、フェレット、ハムスター、インコと一緒に暮らしてきました。 とにかく動物が大好きで、日課は動画の動画を観ることです。 私自身も更に知識を深めながら、動物の為になる記事をご提供します!


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