【アクア事業部監修】ビバリウムとはどんなもの?アクアリウム、テラリウムとの違いは?

2022.10.30

【アクア事業部監修】ビバリウムとはどんなもの?アクアリウム、テラリウムとの違いは?

アクアリウムなど生き物を飼育するのは、楽しいことであり、癒しのひと時ですよね。 生き物を飼育しているとテラリウムやビバリウムという言葉を目にしたり、 耳にすることがあるかと思います。 今回はビバリウムとはどういうものなのかについて本記事では解説して行きます。


ビバリウムとはどんなもの?

ビバリウム

みなさんはビバリウムというワードを聞いたことがあるでしょうか?
ビバリウムとは、アクアリウムやテラリウムなど全てに通じるものがあります。

ビバリウムについて詳しくご説明しますね。

◆ビバリウムとは

ビバリウムとは、生き物が生きる環境を再現した空間の総称であり、ビバ=生命となりアクアリウム、テラリウム全てを指す言葉です。

ビバリウムは、動植物を育てる囲われた空間を指して使われることが多く、日本では飼育環境の一つを指す言葉として用いられています。

動物を観察または研究するため、またはペットとして飼育するための自然環境下に近づけた野生環境に近いように作られた飼育スペース、容器、または構造物という意味があります。

◆アクアリウムとテラリウムの違いは?

ビバリウムはアクアリウムやテラリウムどちらも指す言葉と説明しましたが、アクアリウムやテラリウムの違いは何なのでしょうか?

二つの違いは主に飼育する生き物により違い、以下のように分けることができます。

【アクアリウム】
Aqua(水)+arium(空間)を併せた言葉であるアクアリウム(aquarium)は、水生生物の飼育施設や設備のことを言います。

主に、金魚や熱帯魚、海水魚などの魚、ウーパールーパーなどの水生生物の飼育様式を指します。

アクアリウムは、ペットショップでも取扱コーナーが多く、馴染み深いのではないでしょうか?

水族館のような大型のものもアクアリウムと呼びますし、ご自宅に設置してある小型の水槽などもアクアリウムと呼びます。
「アクアリウム」という言葉自体は飼育設備などのことなので、ただの水槽であっても実はアクアリウムではあるのですが、日本では熱帯魚などの観賞魚がいて、水草があって、というような水中を再現した環境や世界観のことを指すことが多いです。

【テラリウム】
Terra(大地) +arium(空間)を併せた言葉であるテラリウム(terrarium)は、陸上の動植物を飼育・栽培する環境や技術のことを指します。

コケをメインに育てるコケリウムや半陸半水生生物を育てるアクアテラリウムなど種類も豊富です。

テラリウムでは、爬虫類の飼育やイモリなどの両生類などの飼育が楽しめます。

ビバリウムの魅力として、生き物だけでなく植物も一緒に飼育することにより動植物どちらの飼育を楽しめるという点が良いですね。

さらには、植物を入れて野生の環境に近い生活様式を再現することで、生き物が自然に生活する姿を観察することができますよ。

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ビバリウムで飼育する生き物のおすすめ

アクアリウムとテラリウムの違いについてご紹介しましたが、それぞれで飼育するのにおすすめの生き物についてご紹介します。
ビバリウムに興味のある方、ビバリウムで生き物を飼いたいなと考えている方は参考にして下さい。

◆アクアリウム編

アクアリウム

アクアリウムは、ビバリウムの中でも最も親しみやすい飼育方法であり、水槽に水を入れて水生生物を飼育することを指します。

アクアリウムは魚を中心にいろいろな種類を飼育することができます。
主にアクアリウムで飼育できる生き物を紹介します。

【熱帯魚】
水草とも相性が良く身体の色味も鮮やかなものが多い熱帯魚は、アクアリウムの代表的な生き物と言えるでしょう。

ネオンテトラやグッピー、ミッキーマウスプラティーなどは成長しても数センチほどですので30センチ水槽でも飼育可能です。

省スペースで始められる点も熱帯魚飼育の魅力になります。
熱帯魚は温暖な地域に生息している種類がほとんどであり、ヒーターや冷却ファンなどを使用した温度管理が必要です。

複数の種類を組み合わせて、混泳させて自分好みの水槽を作ることができるのも、アクアリウムの魅力になります。

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【メダカ】
丈夫で初心者にもおすすめです。
繁殖能力が高いため、自分で繁殖に挑戦することも可能です。

成長しても3センチ前後にしかならず、安価で購入できる点もメダカのおすすめポイントです。

さらに、近年では白メダカや青メダカなどの色メダカや、パンダメダカ、ダルマメダカといったバリエーション豊かなメダカがおり、飼育の幅が広がり楽しむ要素が沢山あります。

カボンバやアナカリスなどの葉の細かい水草と相性が良く水草と飼育どちらも楽しむことができます。

【金魚】
丈夫で飼育しやすく、安価で購入できるため初心者にも始めやすいです。
金魚は種類や飼育環境によっては、30センチ前後に成長することもあるため、飼育スペースやテラリウムのやり方など計画的に行うようにしましょう。

◆テラリウム編

テラリウム

テラリウムは陸上での生活様式を再現する飼育方法です。
湿度の高い日本では苔や湿度が高い場所に根付く植物を導入するのがおすすめです。

そのため、テラリウムの飼育に向いている生き物としてアカハライモリやカエルなどがあげられます。

代表的なテラリウムで飼育できる生き物を詳しくご紹介します。

【アカハライモリ】
ホームセンターでも入手しやすく、名前の通り赤い腹部が特徴です。
成長してもオスは10センチ前後、メスは12センチ前後にしかならないので、小型の飼育ケースでも飼育が出来ます。

値段も数百円で購入できるため、導入しやすいでしょう。
寿命は15年前後あり、水中にいることも多いため、アクアテラリウムにも最適です。

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【カエル】
鮮やかな色彩のカエルや愛くるしいしぐさにハマる人も多いカエルは多湿な環境を好むため、テラリウムとも相性が良いです。

カエルの種類によって飼育に違いが出てきますので、まずはカエルの特徴を把握してから苔類などの植物を導入するようにしましょう。

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【クワガタ・カブトムシ】
陸上の生活を再現するテラリウムでは、クワガタやカブトムシも飼育できます。
昆虫を飼育する場合には、クワガタやカブトムシ専用の飼育マットを使用しましょう。

また、あまり植物を入れすぎてしまうと転倒のリスクも増えるので、入れすぎには注意が必要です。まずは止まり木のスペースを確保してから入れてあげましょう。


ビバリウムに必要な材料

ビバリウムを始めるために必要な基本的な材料をご紹介します。ビバリウムを始めるための参考にしてください。

◆水槽

まずはビバリウムを始めるための容器である水槽を準備しましょう。
30センチ水槽から60センチ水槽まで、飼育スペースや育てたい動植物によりチョイスします。

頑丈で、飼育する生き物が逃走しないような水槽を準備しましょう。

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◆クッションとなる土台

植物を植え込み、生き物が過ごしやすいマットや砂利、土を敷きます。
あまり尖った砂利を用意すると生き物が怪我をしてしまう可能性があるため、滑らかな材質のものを選びます。

その生き物の生体環境にあった土台を準備します。

◆石・流木

石や流木は生き物の隠れ家としても有効です。
さらには、苔や水草を育てる土台にもなり、レイアウトの要とも言えます。

汚れがついたまま石や流木を入れてしまうと、立ち上げの際に水が汚れてしまいますので、しっかりと熱湯消毒と洗浄をしてからレイアウトしましょう。

◆植物

ビバリウムにとってもう一つの楽しみは植物を育てることです。
アナカリスやカボンバと言った水草、ワイヤープランツやウォーターフェザー、ガジュマル、シダ類などがおすすめです。

◆ライトやヒーター

飼育する生き物により、ライトやヒーターも導入しましょう。
熱帯魚や爬虫類は温度管理が必須の生き物です。

飼育する生き物が過ごしやすい環境を作りましょう。


ビバリウムを作る時の注意点

ビバリウムを作る際に気をつけたいことについて、ご紹介します。ビバリウムを立ち上げる際には準備が大切です。

◆飼育する動物の本来の生息環境を知る

飼育する生き物を生き生きと観察できるのが、ビバリウムの魅力ですがそのためには野生下ではどのような生活をしているのかを知る必要があります。
生息環境を知ることにより、よりリアルな環境をビバリウムによって再現することが可能です。

ビバリウムは立ち上げが肝心であり、どれだけ自然環境に寄せることができるかも、課題になります。

◆こまめな掃除を行う

ビバリウムで扱う動植物は生きています。
こまめに掃除してメンテナンスすることにより、清潔に保つことが可能です。

植物にカビなどがつかないようにトリミングしたり、定期的に新しいものに変えたりしましょう。

アクアリウムの場合には、水換えなどを定期的に行い水質が悪化しないようにします。
少なくても10日に一回は水換えをするようにして、水質は定期的にチェックしましょう。


まとめ

テラリウム

ビバリウムの特徴やテラリウム、アクアリウムについてご紹介しました。
自分好みにカスタマイズする楽しみのあるビバリウム、アクアリウムは動植物の飼育を一気に楽しめる点が魅力的です。

是非自分好みのビバリウムを楽しんでくださいね。



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