うさぎの性別を見分けるのは難しい?性別によって性格や飼いやすさは変わる?

2022.10.29

うさぎの性別を見分けるのは難しい?性別によって性格や飼いやすさは変わる?

ペットとして飼われる動物たちのなかには、「オスの方が活発で元気」とか「メスの方が飼いやすい」といった、性別によって性格や飼いやすさの違いがあるとされる動物もいます。 では、うさぎにはそのような違いはあるのでしょうか? 今回は、うさぎの性別の見分け方と性別による性格や行動の違いや飼いやすさなどについて、ご紹介します。


うさぎの性別を見分けるのは難しい?その理由は?

24736469_s

うさぎの性別は、うさぎの扱いに慣れている人でも判断が難しいといわれています。
それはなぜなのでしょうか?
ここでは、他の動物たちと比べ、うさぎの性別を見分けるのが難しい理由について、ご説明します。

◆うさぎの性別の判断は難しい

うさぎの性別は、うさぎの扱いに慣れている人でも間違えやすく、判断が難しいといいます。
性別の判断が難しいといわれる最も大きな理由が、生後3カ月以降にならないと生殖器の違いが分かりづらい、というところにあります。
また、生殖器に違いが出始めても、毛に覆われているため見つけにくいということも、うさぎの性別を判断しづらくしている理由といえます。

◆顔つきではほぼ判断できない

うさぎには、オスとメスでの顔の形が違うとか目の位置が違うなど、性差による顔つきの違いはほとんどありません。
そのため、残念ながら、うさぎの顔つきで性別を判断することは、ほぼ不可能といえます。

◆特に子うさぎの見分け方の難易度が高い

生まれて間もないころのうさぎには、性別による身体的特徴の違いはほとんどありません。
生後2カ月から3カ月頃になると、うさぎの性別は、生殖器が肛門から近いところにあるか、離れたところにあるかという点で判断することができるようになるといわれています。
しかし、他のうさぎと比較しないかぎり、その距離感を見極めるのは難しいでしょう。
生後3カ月を過ぎた頃、ようやく個体による性格の違いが見受けられるようになったり、生殖器そのものの違いがはっきりと分かったりするようになります。
このように、子うさぎの性別を見分けることは、とても難易度が高いのです。
ちなみに、うさぎは、6カ月(大型種では8カ月ごろ)を過ぎると「成体」、いわゆる大人といわれます。
大人になる生後6カ月を過ぎると、オスは睾丸が確認できるようになり、メスは乳首が目立つようになることから、次第に性別の判断がしやすくなっていきます。


うさぎの性別を見分けるポイント

24984734_s

うさぎも、大人になると性別が判断しやすくなっていきます。
最も判断しやすくなるのが生殖器。さらに、行動や性格、見た目にも徐々に違いが表れてきます。
ここでは、大人のうさぎの性別を見分けるポイントについて、ご紹介します。

◆生殖器の違い

オスの睾丸は、子うさぎの頃はお腹のなかにあり、生後3カ月を過ぎた頃から次第に下りてきて、性成熟を迎える生後6カ月頃になると目立つようになってきます。
それまでは、うさぎのお腹をパッと見たぐらいでは、性別を判断することはできません。
月齢によるオス・メスの生殖器の違いは、次のような方法で確認します。

・生後2~3カ月

オス:丸い形の生殖器が肛門から少し離れた位置にある
メス:細長い形の生殖器が肛門から近い位置にある

・生後3カ月以降

オス:生殖器を押すと陰茎が確認できる
メス:生殖器を押すと外陰部が確認できる

生後6カ月頃になると、オスは、お尻のあたりに「赤いたらこ」のような形をした睾丸が確認できるようになるため、成体になっても睾丸が確認できないうさぎはメスと判断できるようになります。
ただし、ごくまれに、お腹のなかから睾丸下りてこない(停留精巣)ことがあり、その場合は、手術が必要になります。
生殖器の違いから性別を見極めることは可能です。
しかし、万が一のことも考え、お迎え後は健康チェックのためにも、一度は獣医師に診てもらうことをおすすめします。

◆乳首が目立つかどうか

性成熟を迎える生後6カ月頃になると、メスは、お腹を見せるとはっきりと分かるくらい乳首が目立つようになります。
抱っこをしたときや寝転がったときなどに、とても簡単に確認できますね。
しかし、乳首はオスにもあります。また、まれに、乳首の目立つオスもいます。
そのため、乳首が目立つかどうかだけで性別を見分けるよりも、性別を見分けるための複数の条件のひとつとして、確認するとよいでしょう。

◆行動の違い

生後6カ月頃になると、オスらしい行動、メスらしい行動をするようになります。

うさぎのオスは、縄張り意識が強く、攻撃性が高くなったり、自己主張が強くなったりし始めます。
おしっこをまき散らして縄張りを主張する「スプレー行為」や順位を主張して繁殖行為のような行動をとる「マウンティング行為」をするようになってきます。
とはいえ、オスだけでなく、メスも発情行動としてスプレー行為をしたり、マウンティング行為をしたりすることがあります。
なお、オス・メスともに、不妊(去勢・避妊)手術をすることで、これらの行為を軽減できる場合があります。

●あわせて読みたい
うさぎが頻繁にマーキングする!どんな行為?やめさせる対策は?

マーキングといえば犬が散歩中にすることでおなじみですが、実はうさぎも普段からあちこちでマーキングをしています。マーキングは、うさぎにとって重要な意味を持つ行動なのです。うさぎはどんなマーキングをするのか、マーキングをするうさぎと人間が快適に共存するにはどうすれば良いか、うさぎのマーキングについて説明いたします。

記事はコチラボタン

うさぎのメスは妊娠時、気性が荒くなったり、巣作りのために自分の毛をむしったり、牧草を集めたりする、といった行動をとるようになります。
しかし、ホルモン・バランスの崩れなどから、妊娠していないにも関わらず、妊娠時と同じような行動をとることがあります。これを「偽妊娠」といいます。
この偽妊娠による行動は、メス特有の行動ともいえるでしょう。

◆性格の違い

うさぎの性別による性格の違いは、一般的に、オスは穏やかで懐きやすく、活発。メスは気が強い傾向があるといわれています。
しかし、うさぎの性格は、性別だけでなく、品種によっても違いがあるようです。
基本的には、性格の違いは個体差といえますが、うさぎ全体として、臆病で繊細な動物であるといえます。

◆肉垂の有無

肉垂(にくすい)とは、首のまわりにある脂肪でできたふくらみで、「マフ」や「マフマフ」とも呼ばれています。
メスのうさぎは、肉垂を出産時にエネルギーとして消費したり、この部分の毛をむしって巣作りに利用したりすることから、「肉垂はメスのうさぎの特徴」ともいえます。
しかし、小型のうさぎはこの肉垂ができにくく、オスのなかにもまれに肉垂がある個体もいるといといわれています。
やはり、肉垂の有無だけで性別を判断するのは難しいといえるでしょう。

●あわせて読みたい
うさぎの首まわりのぷよぷよは何?できる条件と役割、注意すべきこと

うさぎの首のまわりにある、あのぷよぷよしたもの。名前はあるの?どんな役割があるの?気になる人も多いのではないでしょうか。そんなぷよぷよの正体に迫ってみました。役割からデメリットまで、飼い主さんでなくても知っておきたいことをまとめてみました。

記事はコチラボタン


ペットショップで性別を間違って売られることはある?

ここまで、うさぎの性別の見分け方について、色々とみてきました。
お分かりのように、特に子うさぎの頃に性別を判断することは、身体つきからも、正確や行動からも、とても難しそうです。
では、幼体のうさぎを販売することの多いペットショップで、性別を間違って販売されることはあるのでしょうか?
ここでは、その可能性について、考えてみたいと思います。

◆無いとは言い切れない

お分かりのように、子うさぎの頃の性別の見極めはとても難しく、特に、幼い個体を販売しているようなペットショップでは「間違って販売されることはない」とは、言い切れないのが現状です。
実際に、「メスだと思ってお迎えしたのに睾丸があった!」とか「何かできていると思って慌てて動物病院に連れて行ったら睾丸だった!」といったこともあるようです。
どうしても、お迎えするうさぎを性別で判断しなければいけないような場合は、生後6カ月以降の性成熟したうさぎを検討することをおすすめします。


オスのうさぎとメスのうさぎ、どちらが飼いやすい?

うさぎの性格は、性別だけでなく、品種によっても特徴があるようです。もちろん、個体差もあります。
そのため、性別による飼いやすさの違いは一概にはいえません。
とはいえ、ペットショップなどでは、オスの方が比較的穏やかで懐きやすい子が多いことから、特に初めてうさぎをお迎えするような場合は、「オス」をすすめられることが多いようです。
しかし、多頭飼育を考えているような場合、縄張り意識の強いオス同士で飼育すると喧嘩も起こりやすくなるため、飼育も大変であり、危険です。
このようなことからも、多頭飼育の場合は、メス同士またはオスとメスのペアで飼育することをおすすめします。


去勢・避妊手術はいつから可能?

生まれたばかりのオスのうさぎには、お腹のなかに左右1つずつ(計2つ)睾丸があり、生後3カ月を過ぎると、これらがお腹のなかのから陰嚢内に下りてきます。
オスのうさぎの場合、この2つの睾丸が陰嚢内に下りてきたことが確認できないと、去勢手術をすることはできません。
そのため、去勢手術を行える時期は、生後6~12カ月くらいが適しているといわれています。

生まれたばかりのメスのうさぎは、陰部も小さく、子宮も細いため、避妊手術をすることはできません。
また、メスのうさぎには、生理による出血がないため、性成熟期が分かりづらいともいえます。
これらをふまえ、避妊手術を行える時期は、生後6~12カ月くらいが適しているといわれています。

不妊(去勢・避妊)手術を検討している場合は、オスもメスも生後6カ月くらいになったら、獣医師に相談するとよいでしょう。
なお、高齢になると、麻酔や手術によるリスクが高まります。手術を選択する際は、できるだけ若く、体力のあるうちに行うことをおすすめします。

●あわせて読みたい
うさぎの去勢手術、受けさせるべき?そのメリットとデメリット

男の子のうさぎを迎えたときに、去勢手術をするかどうか悩む飼い主さんはとても多いのではないでしょうか。 去勢には、繁殖できないようにするためだけでなく、他にもさまざまなメリットがあります。反対に、全身麻酔における手術には、リスクやデメリットもあります。 飼い主さんは、これらのことをよく理解して決断する必要があります。 ここでは、うさぎの去勢手術におけるメリット・デメリットについて、ご紹介します。

記事はコチラボタン


まとめ

今回は、うさぎの性別の見分け方と性別による行動や性格、飼いやすさなどの違いなどについて、ご紹介してきました。
うさぎの性別を見分けるのは案外難しく、特に子うさぎの頃は、非常にわかりづらいということがお分かりいただけたかと思います。
ペットショップから(幼体の)うさぎをお迎えすることを検討している場合は、「もしかしたら違うかもしれない」ということも、ある程度認識しておいた方がよさそうです。
また、うさぎの性格や飼いやすさは、品種や個体差などの要素もあり、オスかメスかということでの決定的な特徴や違いはあまりありません。
繁殖したいとか、先住のうさぎがいるといった理由がない場合は、性別で決めるのではなく、十分にお見合いを重ねたり、店員さんの意見を聞いたりするなどしながら、相性の良いうさぎを迎えてあげてください。



– おすすめ記事 –

・うさぎはよく走る動物!突然走り出す、走り回る理由を知りたい
・うさぎをペットホテルに預けるには?ホテルの選び方、準備するもの、注意点は
・うさぎの里親になるにはどうすればいい?条件や里親になるまでの流れを紹介
・うさぎアレルギーかも?うさぎのお世話でくしゃみ鼻水が出る原因と対策を徹底解説


focebookシャア
ツイート

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
kava_2mame

kava_2mame

こどもの頃から、爬虫類、小動物、ワンコなど、さまざまな動物と共に生活してきました。 今まで出会ってきた動物たちとの経験を活かしながら、新しい情報、役立つ情報をキャッチし、ご紹介していきたいと思います。


記事に関するお問い合わせはこちら