1.鳥かごの種類
1-1.金網型
1-2.アクリルケージ型
1-3.木製
2.おしゃれなケージのデメリットは?
2-1.鳥にとっては不要な装飾品がついている
2-2.掃除しにくい、使いにくい
2-3.耐久性が低い
4.鳥の種類別・最適なケージサイズ
4-1.文鳥
4-2.マメルリハ
4-3.セキセイインコ
4-4.オカメインコ
4-5.コザクラインコ
4-6.大型のオウム
鳥かごの種類
まずは、鳥かごの種類を知る必要があります。
ここでは代表的な3種類をご紹介しますので、どれが愛鳥や飼い主さんに合うか確認してみましょう。
◆金網型
金網型は最も一般的で安定感のある鳥かごです。
売り場も充実しており、好みのデザインが見つけやすいだけでなく、他と比べて比較的安価に手に入れることができるのも利点です。
金網の素材としては、耐久性があり錆びにくいステンレスや軽くて掃除のしやすいアルミなどがあります。
金網型の鳥かごは止まり木などのレイアウトがしやすいほか、愛鳥が網を伝って遊ぶことができるので、運動不足解消にも役立ちます。
その一方で、金網の隙間から餌や脂粉が飛び散ったり、外気温の影響を受けやすかったりするのが難点です。
金網型の鳥かごを使用する際は小まめな掃除に加えて、夏場には日光やエアコンの風が直接当たらない場所に置いたり、冬場には適宜ヒーターを活用したりするといった工夫が必要でしょう。
◆アクリルケージ型
近年増えているのが、一部または全面に透明パネルがついたアクリルケージ型の鳥かごです。
防音効果が高いので、鳥の鳴き声が気になる在宅ワーカーの人に特にオススメです。
また、保温性も高いので冬場には重宝するでしょう。
ただし、夏場には温度や湿度が上がり過ぎてしまうことがありますので、注意してください。
さらに、パネル側は視界を遮るモノがないので愛鳥の姿をはっきり見ることができます。
可愛い瞬間を見逃す事なく、写真撮影も気軽に楽しめるでしょう。
一方で、アクリルケージ型は鳥かご内のレイアウトが制限されてしまうのが難点と言えます。
また、飛び散りが減って掃除が楽になるかと思いきや、「パネルを拭く」という新たな項目が追加されてしまうのも要注意です。
◆木製
一般的な金網の鳥かごとは異なり、木製の鳥かごは中で愛鳥が動いても音がしにくく、在宅ワーカーにもお勧めです。
また、自然素材ならではの温かみがあり、お部屋のインテリアに馴染みやすいでしょう。
一方で、水浴びが好きな鳥を飼っている方は、日当たりや風通しに気をつけて、木製の鳥かごが乾きやすいように工夫する必要があります。
同じく自然素材の鳥かごには「竹製」もあるので、好みに合わせて選んでみてくださいね。
おしゃれなケージのデメリットは?
「理想の鳥かご」と言われると円筒型や屋根が付いたお家型、お城のようなデザインなど、おしゃれな鳥かごをイメージする人もいるでしょう。
もちろん、お部屋のデザインに合わせて好みの鳥かごを選ぶのは素敵なことですが、おしゃれな鳥かごにはデメリットもあるのです。
◆鳥にとっては不要な装飾品がついている
おしゃれな鳥かごの中にはアンティーク調のものもあります。
家具などにも見られるように、アンティーク調の鳥かごには様々な装飾品がついていることが多いです。
装飾品は見た目が華やかになる為、鳥かごをインテリアとして考えると大きなメリットと言えます。
しかし、鳥かごを本来の目的である愛鳥の家と考えると、果たして本当に装飾品は必要でしょうか。
鳥がつついているうちに装飾品が取れて、誤飲に繋がる危険性も否定できません。
鳥かごは何よりもまず、鳥が安心安全に暮らせる場であることが大前提です。
◆掃除しにくい、使いにくい
鳥は排泄頻度が高く、基本的には毎日鳥かごの中を掃除しなければなりません。
おしゃれな鳥かごは複雑な構造していることが多く、どうしても隅々まで掃除をすることが難しくなります。
また、一見広く見えても、おしゃれな鳥かごの中は凹凸によって狭くなっていることもあります。
餌入れ、給水器などのレイアウトを工夫しないと、愛鳥が怪我をしてしまう恐れがあるでしょう。
しかし、餌入れなどの飼育グッズは、四角い鳥かごを前提に作られているものが多く、おしゃれな鳥かごには取り付けできないこともあるので注意が必要です。
おしゃれな鳥かごは華やかな見た目でとても魅力的ですが、鳥飼い初心者には使いにくいのが正直なところです。
◆耐久性が低い
おしゃれな鳥かごは金属(アンティーク)や木製、竹製であることが多いです。
鳥かご自体の強度は一般的なものと大差はありませんが、特にアンティークのものは錆びやすく壊れやすいと考えられ、耐久性はやや低いと言えるでしょう。
また、「吊り下げタイプ」はインテリアとしても重宝するとてもおしゃれな鳥かごですが、何かの拍子にぶつかって落としてしまう危険性もあります。
掃除の際に慎重につけ外しするのも、毎日のこととなると面倒に感じてしまうかもしれません。
鳥かごは大きい方がよい?
ここからは鳥かごの適切な大きさについて解説します。
鳥かごはデザインだけでなく、その大きさも多様です。
愛鳥に合ったサイズの鳥かごを選べるようにしっかり確認しましょう。
◆小さすぎるものはダメ
まず大前提として、愛鳥のサイズと比較して小さすぎる鳥かごはNGです。
鳥かごが小さすぎると、愛鳥が怪我をしてしまうリスクがあるほか、ストレスの原因となってしまう可能性もあります。
愛鳥が翼を広げても金網やパネルにぶつからない程度の広さと、尾羽が床につかない程度の奥行き・高さのある鳥かごが推奨されています。
具体的には「鳥の体の1.5倍以上のサイズが理想的」です。
目安となる鳥かごのサイズは以下の通りです。
小型の鳥 | 幅350×奥行き350×高さ400mm |
中型の鳥 | 幅450×奥行き450×高さ500mm | 大型の鳥 | 幅500×奥行き500×高さ600mm |
鳥の種類別・最適なケージサイズ
最後に、鳥の種類ごとに最適な鳥かごについてご紹介します。
愛鳥と体のサイズが似ている鳥を参考にして、ぜひ、飼い主さんにとっても愛鳥にとっても快適な鳥かごの購入を検討してくださいね。
◆文鳥
文鳥は体長約15cmの小型の鳥なので、先述の通り、最低でも幅・奥行き35㎝以上、高さ40㎝以上の鳥かごが必要です。
羽を広げて羽繕いをしても窮屈にならないよう、餌入れや止まり木などのレイアウトを工夫しましょう。
また、文鳥は水浴びが大好きなことで知られています。
水遊びできるような場所を鳥かごの中に作ってあげるとストレス解消になるでしょう。
水浴びのことを考えると錆びにくいステンレス製の鳥かごがオススメですよ。
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◆マメルリハ
マメルリハは全長約13cmと小型の鳥です。
したがって、最適な鳥かごのサイズは同様に幅・奥行き35cm、高さ40cmになります。
ここで注意したいのが、たとえ最適サイズを用意したとしても、実際に餌入れや水入れ、おもちゃなどを設置すると思っていたよりも鳥かご内が狭くなってしまうことがあるということです。
マメルリハは小さいですが、とても活発で運動が大好きな鳥なので、余裕のある大きさの鳥かごをオススメします。
また、マメルリハは非常に賢い為、鳥かごの扉が上に向かって開くタイプの場合、簡単に脱走してしまう恐れがあります。
扉は内側から開くことができないようになっているか、しっかり確認することが必要です。
📌【おすすめ記事】マメルリハってどんな鳥?特徴や育て方を紹介
◆セキセイインコ
セキセイインコも体長約20cmと、小型に分類される鳥です。
ペットとして飼育されている鳥の中で最も人気のある種なので、「セキセイインコ用」として販売されている鳥かごも多くあります。
鳥かごのサイズは目安として、幅・奥行き35cm、高さ40cmと記憶しておくといいでしょう。
これより大きな鳥かごであれば、中で飛ぶことができ、運動不足の不安もありません。
一方で、鳥かごが大きすぎると、お部屋の中で場所を取るほか、掃除が大変になるのも正直なところです。
扉が側面や天井など複数についていたり、分解や取り外しが簡単にできたりする鳥かごであれば、お手入れも楽になるはずです。
また、金網が塗装されていない鳥かごを選ぶことが非常に大切です。
セキセイインコは好奇心旺盛なので、塗装を剥いで飲み込んでしまう恐れがあるので十分に注意しましょう。
📌【おすすめ記事】セキセイインコの飼い方は?ヒナと成鳥どちらを選ぶ?寿命や飼育グッズなど紹介
◆オカメインコ
オカメインコは体長約30cmと中型に分類される鳥です。
前述の通り、鳥かごのサイズは幅・奥行き45cm、高さ50cmが目安となります。
オカメインコは気が弱く、大きな物音などに対して通称オカメパニックと呼ばれる興奮状態に陥ることがあります。
そのため、オカメインコが羽をばたつかせても怪我をしない程度の大きさの鳥かごかどうかはとても重要です。
また、鳥かごの扉が小さいと、ケージにぶつかるのを怖がって出てきてくれない場合があります。
オカメインコが楽に出入りできる扉かどうかよく確認してから、鳥かごを購入するようにしましょう。
さらに、鳥かご内に様々なグッズを設置してしまうと、環境変化に弱いオカメインコのストレスとなる恐れがあります。
オカメインコが動きやすいように、鳥かご内のグッズは最低限でシンプルなレイアウトにすることをオススメします。
📌【おすすめ記事】オカメインコはどんなペット?特徴や性格、飼い方、飼育の注意点
◆コザクラインコ
コザクラインコも体長約15cmと小型に分類される鳥で、最適な鳥かごのサイズは幅・奥行き35cm、高さ40cmです。
ただし、コザクラインコはコミュニケーション能力が高くて愛情深く、飼い主さんによく懐きます。
そのため、小型の中でも飼い主さんとふれあいやすい鳥かごを選ぶことをオススメします。
具体的には、扉近くに手乗り用のパーチが付いている鳥かごが良いでしょう。
パーチがあることで扉を開けたままにしておけば、コザクラインコがひとりでも鳥かごとお部屋を自由に行き来することができますよ。
📌【おすすめ記事】コザクラインコってどんな鳥?飼う際の注意点は?
◆大型のオウム
前述の通り、体長が40cmを超える大型のオウムには幅・奥行き50cm、高さ60cmの鳥かごが最適です。
しかし、オウムの種類によっては尾羽が長く、鳥かごの高さが足りない場合もあります。
目安のサイズにとらわれず、愛鳥に合った鳥かごのサイズを見極めることが大切です。
また、オウムは力が強いため、鳥かごの金網は太いもの、餌入れの素材は丈夫なポリカーボネートなど、オウムが快適に過ごせるように耐久性を重視しましょう。
鳥かごの扉は全面に付いており、大きく開くタイプがオススメです。
さらに、大型のオウム用の鳥かごは基本的に重たくなります。
お部屋の中でも安定した場所に設置するように注意してくださいね。
まとめ
いかがでしたか。この記事では、鳥かごの選び方について徹底解説しました
鳥かごを選ぶときには、これから愛鳥と飼い主さんの両方が快適に過ごせるように、大きさや形、材質、お手入れのしやすさなどに注目することが大切です。
この記事を参考にして、ぜひ素敵な鳥かごを手に入れてくださいね!
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