うさぎは縁起がいい動物!うさぎが幸運を引き寄せる事柄をご紹介

2023.10.14

うさぎは縁起がいい動物!うさぎが幸運を引き寄せる事柄をご紹介

2023年はうさぎ年ということもあり、ペットとしても人気の高いうさぎが改めて注目を浴びています。うさぎは古くから縁起の良い動物として珍重されてきた動物で、さまざまなご利益をもたらしてくれると言い伝えられてきました。この記事では、うさぎが縁起がいいといわれる理由、どのような幸運を引き寄せてくれるのかについて紹介していきます。


うさぎが縁起が良いとされる理由

縁起のいいうさぎ

うさぎは昔から縁起が良いといわれ、世界各国で大切にされてきた動物です。

人々は古代から縁起にこだわり、さまざまな縁起物を生活に取り入れてきました。動物にも縁起が良いといわれるものが多く存在しています。その中でも特にうさぎは、幸運を引き寄せるエピソードの多い動物といえるでしょう。

なぜうさぎは縁起が良いとされるのでしょうか。

まず、うさぎは見た目がとてもかわいらしいので、それだけで見る人の気持ちをなごませてくれます。また、ふわふわした毛皮を撫でる時のぬくもり、人なつっこい仕草は、うさぎに接する人をハッピーな気持ちにします。

このようにうさぎは人を穏やかな気持ちにしてくれることから、平和、円満な人間関係をイメージさせ、幸福の象徴として親しまれているのでしょう。

また、うさぎは古くから人と関わりの強い動物であり、その生態から不思議な力を持っていると考えられてきました。国によっても解釈は多少異なりますが、世界各国でうさぎにまつわる言い伝えやことわざが語り継がれ、うさぎのモチーフが縁起物として大切に扱われているのです。


うさぎが幸運を引き寄せる事柄

世界各国には、うさぎが縁起が良いといわれるエピソードがたくさん存在します。諸説はありますが、うさぎが幸運を引き寄せるとされる事柄を紹介していきます。

◆縁結び:古事記の中で大国主命と八神姫を結び付けた

全国にはうさぎをまつった神社がいくつかあります。その中でも鳥取県鳥取市にある白兎(はくと)神社は、名前のとおり白うさぎをまつった神社で、縁結びのパワースポット、恋人の聖地として注目されています。

白兎神社のある因幡(いなば)地方(鳥取県東部)は、「古事記」に出てくる神話「因幡(稲羽)の白うさぎ」の舞台といわれています。その神話の一節で、で白うさぎが大国主命(オオクニノヌシノミコト)と八神姫(ヤガミヒメ)を結び付けたことから、うさぎは縁結びにご利益がある動物といわれているのです。

【因幡の白うさぎのお話】

その昔、沖の島にいる白うさぎは、島から見える因幡(稲羽)の地へ近道をして渡りたいと思いました。そこで、白うさぎは海にいるサメたちをだましてサメの上を渡り、楽々と上陸します。怒ったサメは、白うさぎの皮をはいで赤裸にしてしまいます。通りかかった大国主命が泣いている白うさぎを助け、白うさぎの毛皮はすっかり元に戻りました。その白うさぎは因幡に住む美しい八神姫の使い「白兎神」でした。大国主命が白うさぎを助けたことが縁となり、大国主命と八神姫はめでたく結ばれたのです。

なお、白兎神社は白兎神をまつった由緒の明らかな神社で、縁結びや夫婦円満、そして医療、動物医療発祥の地として、病気平癒のご利益があるとされています。かわいらしいうさぎの像がたくさんあってほっこりした気持ちになれるので、是非うさぎ好きな方にも参拝をおすすめします。

◆金運アップ:月は良い運で黄金に輝く

うさぎは月に縁が深いことから、金運アップをもたらす動物ともいわれています。

まず、月は「ツキ」と読むことから運がついているイメージを連想させ、月そのものが縁起物とされています。さらに、月は黄金に輝くので金運アップの象徴ともいわれています。

特に満月の日は月のパワーが最も強力になると考えられ、満月の日に祈願すると、金運アップや商売繁盛のご利益が期待できるとされています。

このように縁起の良い月には「うさぎが住んでいる」と古くから言い伝えられてきました。「きねを持ったうさぎが臼のお餅をついているような模様が見える」という説は有名ですよね。

月の模様がうさぎに見えると言っているのは日本や韓国など一部の国だけ、海外ではうさぎではなくカニ、ロバなどに見えるとも言われています。しかし海外でも月にうさぎがいると信じられており、アメリカやメキシコなどの国にも月とうさぎに関する民話は存在しています。

◆長寿:中国では長寿の薬を作るうさぎといわれる

中国では、うさぎは長寿、不老不死の象徴する動物といわれています。

日本では、月でうさぎがついているのはお餅といわれていますが、中国では「玉兎」と呼ばれる白いうさぎが薬草をついて不老不死の仙薬を作っていると言い伝えられています。

中国の場合、月うさぎの伝説は中国神話に由来があります。神話に登場する女性の仙人・西王母(せいおうぼ)は古くから人々の信仰を集めてきました。神話によると、その西王母には動物の家来がおり、うさぎは仙薬を作る役目を担っていました。ある時、嫦娥(じょうが)という女性が西王母からもらった不老不死の仙薬を飲んで月に昇りました。その時、嫦娥のお供として月に登ったのが玉兎といわれます。

ちなみに、中国では中秋節(旧暦の8月15日)に月餅(げっぺい)という焼き菓子を食べる風習があります。この風習が日本に伝わり、毎年「中秋の名月」にお団子を供えてお月見をする文化が定着したのだそうです。

◆子孫繁栄:ウサギは多産のため

うさぎは繁殖能力が高くて多産なことから、子孫繁栄の象徴とされています。

うさぎのメスは一年中発情期が訪れるので、オスと一緒にするとすぐ妊娠します。また、1回に平均6~10匹の赤ちゃんを産み、産後も間を空けずすぐ妊娠できるので、どんどん子孫を増やすことができます。

繁殖力が旺盛なのは、うさぎが捕食される側にある弱い立場の動物だからです。野生下では肉食動物に狙われているので、自分が命を落としても子孫が絶滅しないよう子どもをたくさん産み増やしているのです。

このように、うさぎは多産で安産でもあることから、子孫繁栄、子宝祈願、安産祈願にご利益があるといわれています。

ちなみに、うさぎにまつわる子宝祈願の神社では、京都の「岡﨑神社」が有名です。岡崎神社はうさぎの生息地に建立され、うさぎが氏神のお使いと信仰されていることから「うさぎ神社」とも呼ばれ、うさぎにあやかって子宝祈願、安産祈願の神社として親しまれ続けています。

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◆商売繁盛:大きな耳で情報収集する

うさぎといえば、あの長くて大きな耳がチャームポイントですよね。耳がとても発達していて情報を収集する能力が優れているので、福を呼ぶ、商売繁盛にご利益があるといわれています。

うさぎの耳が大きく発達しているのは、音で周りの情報をいち早くキャッチするためです。捕食される側にあるうさぎは、敵の気配を感じたらすぐ逃げる必要があるため聴覚が発達しています。

商売を成功させるために必要なのは情報収集といわれることから、どんなかすかな音も耳でキャッチできるうさぎは、商売繁盛に縁起が良いといわれているのです。

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◆災難から回避できる:漢字の「兎」と「免れる」が似ている

うさぎを漢字で表記すると「兎」または「兔」になります。この漢字は「免れる(まぬがれる)」の「免」と形がよく似ていますね。そこから、漢字の「兎」が「災難を免れる」ことをイメージさせるとして、うさぎが災難を回避する縁起の良い動物といわれるようになりました。

ちなみに、漢字の「兎」「兔」は、横から見たうさぎの姿をかたどった象形文字で「、」はうさぎのしっぽを表しています。成り立ちを知ったうえで改めて字を見てみると、なんだか親しみが湧いてきますよね。

◆躍進する:ぴょんぴょんと跳ねる

うさぎといえば、軽やかにぴょんぴょんと跳ねながら走る姿がイメージされます。

うさぎは跳躍力が優れていて高く遠くまでジャンプできるので、飛び跳ねることで速く前へ進むことができるのです。走るのが速いことは「うさぎと亀」の童話でもよく知られていますね。

このようにうさぎが飛び跳ねるさまが「物事がトントン拍子でうまくいく」「ステップアップ」をイメージさせることから、躍進の象徴といわれているのです。物事が早く進むことを例えた「兎の上り坂」ということわざも存在します。

なお、欧米には古くからうさぎの後ろ脚を縁起の良いお守りとして持ち歩く風習が存在しています。このお守りは「ラビットフット」と呼ばれ、現代はフェイクをチャームやキーホルダーにしたものがファッションとして普及しています。

うさぎの後ろ脚が縁起が良いとされる理由は諸説がありますが、うさぎが多産で子孫繁栄を象徴すること、うさぎは敵から逃げるのが速く「災難からうまく逃げられる」という良い意味を持つことなどが挙げられます。

ラビットフットは日本ではなじみのグッズなのですが、洋画にはしばしば小道具として登場していますよ。

◆繁栄する:イースター(復活祭)では繁栄を象徴する動物

イースターうさぎ

ヨーロッパなどでは、春にイースター(キリストの復活を祝福する祭)が行われます。そのイースターのお祭りに欠かせないのが、うさぎと卵です。

うさぎは多産なことから、キリスト教では繁栄や豊穣を象徴する動物とされていました。春の女神エオストレが野ウサギを従えていたことから、イースターにうさぎが登場するようになったといわれます。

祭の中では、卵をカラフルにペイントしたイースターエッグを運ぶキャラクターとして親しまれています。日本でもイースターが少しずつ普及しているので、うさぎのモチーフを飾って春の到来を祝福するのも楽しいですね。

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まとめ

うさぎは世界中で縁起の良い動物として親しまれてきました。縁起が良いとされる理由は諸説ありますが、縁結び、金運アップ、商売繁盛、子宝祈願、躍進、災難回避、家庭円満…など、実にたくさんのご利益がうたわれています。

うさぎがこんなに縁起が良い動物だということを改めて知ると、なんだか嬉しい気持ちになりますね。うさぎはかわいらしいところも魅力です。是非、縁起が良くてかわいらしいアイテムを暮らしに取り入れてみてはいかがでしょう。



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うさ北

うさ北

2019年までうさぎを3代飼育、現在はブルーサファイアハムスター(ジャンガリアン)を飼育中。栄養学、人や動物のコミュニケーションを中心にライティングや企画などのお仕事をしています。


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