【アクア事業部監修】亀の散歩は必要?やり方や注意点を紹介します

2023.11.07

【アクア事業部監修】亀の散歩は必要?やり方や注意点を紹介します

亀と暮らしていると、日光浴のため外に出すこともあるでしょう。 運動不足解消のために、あわせて散歩もした方が良いのか解説します。


亀は散歩をさせた方が良い?

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お散歩が亀に必要がかどうかという点については、答えはイエスです。
亀は狭い水槽の中だけでは、ストレスが溜まり肥満の原因にもなります。

適度に室内や外に散歩に連れ出してあげることにより、ストレス発散、肥満防止にもなります。
また、天気の良い日に外に出せば日光浴も同時に行うことができますので、甲羅の育成やビタミンDの生成に効果的です。

お散歩が有効な亀は、クサガメやリクガメと言った、半水生の亀や陸地で生活する亀になります。
水生の亀は外に出すと甲羅が渇いてしまい、体調不良の原因にもなるため、散歩は控えましょう。

具体的な亀の散歩のやり方や頻度について、解説していきます。


亀の散歩の仕方

亀の散歩は肥満解消や予防、筋力アップや免疫力アップ、ストレス解消に効果的です。
亀の散歩は室内、室外どちらでも大丈夫ですが、季節や亀の体調、散歩コースに危険はないかなどを考慮して決めます。

散歩中は必ず飼い主さんや家族の目の届く範囲内で行うことにして、目を離さないようにしましょう。
脱走の危険もあるため、安全面を考慮して行なってくださいね。

病気の療養中や怪我をしている場合には、無理に散歩させずに様子を見るようにしましょう。
もしも、リハビリのために散歩をさせたいと考えている場合には、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。
治療の方針で、適度に散歩させる場合には動物病院の指示に従うようにします。

皮膚炎や感染性の病気の場合には、他の生き物や飼い主さんに感染する可能性もあるため、散歩は中止してケージ内で安静に過ごしてもらうようにしてください。
無理に動かしてしまうと、皮膚炎の場合傷口が悪化したり、他の菌が入り込んでしまい二次感染を引き起こしたりする可能性もあります。

体調の悪い場合は無理をせずに安静にして、回復してからお散歩するのが良いでしょう。

◆散歩の頻度・時間

亀の散歩の頻度はその子の性格により異なりますが、大体週に1〜2回1時間程度出してあげると良いでしょう。

出す場所は庭や部屋の中など、見守りやすい場所で問題ありません。

散歩は飼い主さんと亀の絆を深めるコミュニケーションの機会にもなるため、定期的に行うのがおすすめです。

お散歩が好きな子は2〜3時間出して自由に散策させてあげるご家庭もあります。
何回かお散歩をしてみて、飼い主さんや亀にあったライフスタイルに合わせてお散歩の時間を作ってあげましょう。
散歩は亀にとって刺激にもなり、長生きするのにも効果的ですよ。
健康習慣として、続けられるように散歩時間を設定してみましょう。

亀の散歩の後は、散歩コースを掃除して飼い主さん自身も手を洗うようにしてください。
亀には60%〜の確率でサルモネラ菌がいるとされています。
免疫力が低下している時にサルモネラ菌に感染しやすくなるため、手洗いは必ず行いましょう。

◆絶対に目を離さない!

原則として亀が散歩中は目を離さないようにしましょう。
好奇心旺盛な亀が多く、足が速く、目を離した隙に行方不明になることがあります。

室内でも電気コードの上や冷蔵庫の裏側など暖かい場所を求めて入り込んでしまう可能性があります。
素早くて一瞬で見失ってしまうため、フリーにするならば、必ず散歩前にペット用サークルなどで範囲を決めておくか、亀にとって危険なものは取り除いて、隙間は塞いでおくようにしましょう。

室内散歩では、特に電気コードのある場所は亀が暖かいため好んで行きたがりますが、感電や火傷の危険もあるため絶対に近づけないようにしましょう。
他にもペットを飼育している場合には、猫や犬などに亀が襲われないように飼い主さんがついているようにしてくださいね。

庭先などでも一瞬目を離した隙に亀が逃走してしまう可能性があります。
どうしても、目を離さないといけない状況になった際には一旦ケージに戻して、その後お散歩を再開するようにしましょう。
植え込みや金網の隙間などは亀が脱走しやすい場所になります。
見落としがちですが、亀は意外と前足の力が強く、サークルを登って脱走する可能性もあります。

登らないように踏み台になりそうな石などは置かない、野鳥などの外敵に襲われないように見守るなど安全第一で散歩を楽しみましょう。

◆天気の良い日にやる

亀を散歩させる時には、温度と天気に注意が必要です。
亀は変温動物であり、気温に左右されやすい生き物です。
特に真冬や真夏はそれぞれ低体温症、熱中症のリスクがあるため散歩を避けるか室内の温度管理できるお部屋で散歩を行うようにしてください。

外の散歩が好きな子は天気の良い日にやるようにして、真夏は早朝など涼しい時間帯を選ぶようにしましょう。
夜間や夕方は亀の姿が捉えにくく、事故や脱走の危険が高まるためおすすめできません。

冬場は無理に外に出すと身体が冬眠モードになり、体調不良や中途半端な冬眠状態になってしまう可能性もあるため、室内の散歩が有効です。


リードを付けて外で散歩をしている人もいる

YouTubeなどの動画では、亀に小動物用のリードをつけて散歩している様子をあげている方もいます。
リードをつけて犬のように散歩することが好きな亀ももちろんいますが、絶対に必要というわけではありません。
お家の亀のライフスタイルに合わせて散歩をするようにしましょう。

リードをつけて公園や道を散歩する際には、交通事故や亀の脱走に十分注意します。
また、アスファルトなど硬い部分を歩くと甲羅が傷ついてしまう可能性があるため、亀が怪我をしないように安全な道を選ぶようにしましょう。

なによりも亀さんと飼い主さんが楽しく散歩を継続できることが第一になります。
最初は室内から初めて、慣れてきたら外に出してみると、良いかもしれません。


亀の散歩をする時の注意点

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亀と散歩する時に注意したいことについて、紹介します。
これから亀を散歩させようとしている方や亀との暮らしに興味のある方は参考にしてください。

第一に上記でも触れましたが、亀の脱走に十分注意しましょう。
亀はマイペースなイメージがある生き物ですが、意外と素早く隙間などに簡単に潜り込んでしまいます。
亀は重い甲羅を背負って、4本足で歩くため脚力がとても発達しています。

半水生の亀を水場近くで散歩していて、そのまま池などに逃げ込まれてしまうと、とてつもない速さで泳いで行ってしまうので、とても見つけることができません。

亀は好奇心旺盛で大胆な性格の子も多く、脱走の名人でもあります。
亀の飼育スペースを組み立てる際には、脱走防止が必須ですよね。
お散歩も同様に、亀が脱走しないようにお散歩スペースを限定するか、必ず飼い主さんの目の届く範囲で行うようにしましょう。

外にお散歩に連れて行く時に注意したいのは、サルモネラ菌です。
亀が持っている事もあるので、できるだけ公園など人が集まる場所には行かない方が良いでしょう。
サルモネラ菌に感染すると、ひどい下痢や嘔吐などの食中毒のような症状が見られます。

重症化すると、けいれんや意識障害を起こす可能性もあります。
亀とふれあった後は手を洗うように意識していれば特に問題はありませんが、飼い主さん自身の体調も考慮しつつ、お散歩を実施しましょう。
また、お散歩中に亀が排泄をした場所は綺麗に掃除して消毒するようにしましょう。

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次に、夏の暑い時期は外ではなく室内で散歩させるのがベストです。
特に夏場は熱中症になる可能性が高く、亀はすぐに外気温の影響を受けます。
亀の熱中症は気付きにくく、気づいたら手遅れになっている危険もあります。

熱中症の症状としては、ぐったりする、嘔吐下痢、泡を吹く、足を引き摺るなどがあります。
症状が進行すると、麻痺が残り、最悪の場合、死に至る可能性もあります。

亀の熱中症を予防するためには、日陰を散歩させる、直射日光の強い日に散歩に出さない、涼しい室内の散歩をするという方法があります。
亀の体調に合わせてその日の散歩を決めるようにしましょう。

特に幼体の亀やシニア亀はすぐに体調を悪くする可能性もあるため、健康チェックをして問題がなければ、散歩を実施しましょう。

幼体やシニア亀は短めの散歩にして筋力が衰えないように軽めの散歩にしてあげると有効です。

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まとめ

亀の散歩について紹介しました。
亀の散歩は飼い主さんとのコミュニケーション、亀のストレス発散にも効果的です。
さまざまなメリットがある亀の散歩ですが、事故や脱走などには注意しましょう。
安全対策をしながら、楽しい散歩の時間をお過ごしください。

※こちらの記事は、ひごペットフレンドリー アクア事業部監修のもと掲載しております※
●記事監修
higopet  ひごペットフレンドリー アクア事業部

1974年に開業し西日本に42店舗を展開する総合ペットショップチェーンです。専門性にこだわった品揃え、サービスはもちろん、多くのお客様に「ペットとの素敵な生活」を営まれ、充実した日々を過ごしていただけるようにスタッフ一同がペットのアフターケアまでをお手伝いさせていただいています。
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こどもの頃から、爬虫類、小動物、ワンコなど、さまざまな動物と共に生活してきました。 今まで出会ってきた動物たちとの経験を活かしながら、新しい情報、役立つ情報をキャッチし、ご紹介していきたいと思います。

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