1.うさぎがトンネルを好きな理由
1-1.トンネル好きはうさぎの本能
1-2.トンネルのメリット
2.うさぎのトンネルの選び方
2-1.素材
2-2.形・大きさ
3.おすすめのうさぎのトンネル
3-1.お手入れが簡単「タフクラフト ラビット トンネル」
3-2.組み合わせて楽しい「キューブハウス」
3-3.チモシーだから食べられる「わらっこ倶楽部 トンネルハウス」
3-4.もぐったり昇ったりして遊べる「とびばこハウス」
4.もぐったり昇ったりして遊べる「とびばこハウス」
4-1.段ボールを連結させる
4-2.わら製のかごを使って
4-3.すのこや木材を組み合わせる
5.うさぎのトンネルに関する注意点
5-1.無理にうさぎをトンネルに入れようとしない
5-2.トンネルはこまめに手入れをする
5-3.誤食に注意する
うさぎがトンネルを好きな理由
うさぎは、トンネル状の通り道や隠れることのできる狭い空間が好きです。なぜうさぎはトンネルが好きなのでしょう。
うさぎがトンネルを好きなのは、そもそも地下にトンネルを掘って巣穴を作る習性があるからです。巣穴はうさぎの縄張りであり、最も安心して過ごせる場所です。うさぎにとってトンネルは落ち着ける場所なので、本能的にトンネルのような空間を好むのです。
◆トンネル好きはうさぎの本能
人間の居住空間で暮らしているペットのうさぎは、自分で地下にトンネルを掘って巣穴を作る必要がありません。しかし、土を掘って巣穴を作る本能は残されています。
私たちがペットとして迎え入れているうさぎは、野生の「アナウサギ」を品種改良して家畜化した「カイウサギ」です。アナウサギにトンネルを掘って巣穴を作る習性があり、カイウサギにもトンネルを掘る習性が引き継がれています。
アナウサギは地面に穴を掘り、狭い通路と複数の部屋で構成される「ワーレン」と呼ばれる巣穴を作ります。ワーレンは天敵が入れないため安全で快適な空間になっています。野生のうさぎたちは群れを作り、その巣穴の中で子育てをして暮らしているのです。
飼っているカイウサギも、土のある環境にいれば穴を掘って、いとも簡単に地価のトンネルを貫通させてしまいます。また、室内で飼っているうさぎも柔らかい布があると、前足でほりほりしてはならすような仕草をすることがありますよね。これらの行動も、穴を掘ってトンネルを作りたいという本能による物です。
◆トンネルのメリット
うさぎがトンネルを使うことにはさまざまなメリットがあります。
まず、トンネルで遊ぶことはうさぎのストレス発散につながります。うさぎは本来、穴を掘ってトンネルを作る動物なので、トンネルの中をくぐることで本能的な欲求が満たされます。
また、トンネルのように暗く狭い場所は獲物から逃げたり身を隠したりするのに適しており、うさぎにとって安全な場所となっています。トンネルはちょっとした隠れ家の役割も果たすので、トンネルがあるとうさぎは安心します。
うさぎによって、好奇心の強さや遊び方は異なるので、トンネルが大好きな子もいればあまり関心を持たない子もいるでしょう。ですが、お部屋やサークル内で遊ぶ時にトンネルを設置してあげると、多くのうさぎは興味を持ってトンネルで遊びます。
うさぎのトンネルの選び方
うさぎのトンネルは、ペットショップうさぎ用、小動物用のハウスや玩具として販売されています。さまざまなタイプがあるので、スペースの広さ、うさぎの運動量などを考慮した上で、うさぎが喜びそうなトンネルを選びましょう。
◆素材
うさぎのトンネルを選ぶ際に重視したいのは素材です。一般にペット用のトンネルには、プラスチック製、紙製、木製、わら製、布製などがあります。
プラスチック製:汚れがしみこまないので手入れがしやすいが、質感が人工的
紙製:軽くてリーズナブルだが、濡れたりかじられたりして壊れやすい
木製:かじっても大丈夫、木のぬくもりがあるが、汚れやカビが生じる可能性がある
わら製:通気性が良く天然の風合いが感じられるが、うさぎがかじってすぐ破壊される可能性もある
布製:柔らかくて温かいが、汚れがしみ込みやすく、うさぎが誤食する心配がある
素材や商品によってそれぞれメリット・デメリットが異なるので、うさぎの好み、手入れのしやすさなどで選ぶことをおすすめします。
◆形・大きさ
うさぎ用のトンネルは、筒状またはかまぼこ型のシンプルな物から出入り口が複数あり構造が複雑になっている物まで、トンネルの形状はさまざまです。
また、短くて簡単にくぐれるもの、長くてうさぎがたくさん走れるもの、短い物を連結させてお好みの長さに調整できる物などがあります。
おすすめのうさぎのトンネル
ペットショップにはさまざまなタイプのトンネルがあります。ここでは、その中でおすすめのトンネルを紹介していきます。どのタイプがおうちのうさぎさんに合うか参考にしてみてくださいね。
◆お手入れが簡単「タフクラフト ラビット トンネル」
「タフクラフト ラビット トンネル 50cm」は丈夫なクラフト用紙で作られているうさぎのトンネルです。耐水性があるので水拭きや水洗いができ、お手入れが簡単。
長さ50cm・80cmの2サイズがあり、さらに連結して長くすることもできます。おしゃれな木目調で、インテリアとしてお部屋に違和感なくなじみます。
◆組み合わせて楽しい「キューブハウス」
「キューブハウス」は天然木(桐)で作られた、うさぎがすっぽり入れるキューブ型のハウスです。そのまま置いても、付属のウッドねじで連結させてトンネルを作っても利用できます。木製なのでうさぎがかじっても安心。
◆チモシーだから食べられる「わらっこ倶楽部 トンネルハウス」
「わらっこ倶楽部 トンネルハウス」はアジアンビタチモシーを編んで作ったトンネル型のハウスです。100%食べられるわら製で、通り抜けたり昇ったりして遊ぶほか、かじったり寝そべったりできます。
わらっこ倶楽部 トンネルハウス
https://pet-shop.jp/kojima/PG030ProductDtlPage.act?itemNo=25500263&colorCd=1&sizeCd=1
◆もぐったり昇ったりして遊べる「とびばこハウス」
「とびばこハウス」はとび箱の形にデザインした木製ハウスです。隠れ家やベッドとして使うほか、上に乗って遊ぶこともできます。
長いトンネルの中を探検するより、もぐったり昇ったりして遊ぶのが楽しいうさぎさんにおすすめ。かわいいデザインも嬉しいですね。
〔手作りしたい人〕うさぎのトンネルの作り方!
うさぎ用のトンネルは、思い切って飼い主さんが自分で作ってしまうというのも一つの手です。
うさぎには市販のトンネルで遊ばせることをおすすめしますが、手作りをすれば、おうちのうさぎの好みに合わせたトンネルを提供することができます。
なお、うさぎは立ってトンネルに寄りかかったり上に乗ったりして、トンネルがすぐ壊れたりうさぎがけがをしたりする可能性もあります。そのため、トンネルを手作りする際はなるべく型崩れしない、耐久性のある物を作ることをおすすめします。
◆段ボールを連結させる
工作の材料でおなじみの段ボールを使ってトンネルを作ります。段ボールは手に入りやすく、切る、つなげるなどの作業も簡単なので、手軽にトンネルを作りたい方におすすめです。
まず、好みの大きさ・形の段ボールを適宜用意します。(段ボールは、清潔で金具などの異物が付いていないもの)
段ボールは上のフタと底面を開くと、入口と出口のある筒状のトンネルになります。1個置くだけで簡易なトンネルやうさぎの隠れ家になりますし、同じサイズの段ボールを連結させれば長いトンネルができあがります。
また、段ボールは上のフタだけ開いて切り取り、ひっくり返して側面にカッターなどで入口と出口用の穴を開ければ、うさぎが穴をくぐって出入りできるトンネルが作れます。
ちなみに、段ボールで作ったトンネルでうさぎを遊ばせる時は注意したい点もあります。うさぎはかじれそうな物はなんでもかじろうとするので、段ボールの誤食に注意が必要です。
段ボールを少々かじっても、うさぎの体調に影響がなければあまり心配はいりません。ただし、段ボールを頻繁にかじる場合は、段ボールを食べて消化不良や腸閉塞などを起こす心配が出てくるので、段ボールで遊ばせることは控えましょう。
◆わら製のかごを使って
わら製のかごを使えば、うさぎの居心地が良いトンネルが作れます。かごは、うさぎが入れる容量になっている物をご用意ください。
かごはひっくり返して、ハサミなどで側面にうさぎが出入りできる穴を作ります。かごは入手できる物でかまいませんが、横長の直方体のほうがトンネルに向いています。
◆すのこや木材を組み合わせる
DIYの経験がある方は、すのこや木材を使って木製の丈夫なトンネルを作ってみてはいかがでしょう。材料はホームセンターや100均で購入できます。
トンネルは側面2枚と天井1枚の計3枚分のすのこ、または木の板を用意します。これをトンネルの形になるように組み立て、くぎやねじなどでしっかりと接続します。
トンネルはうさぎが上に乗ることもでき、台やハウスにもなります。設置したら、うさぎがけがをしないようくぎやねじの先が突き出ていないか時々確認しましょう。
うさぎのトンネルに関する注意点
うさぎをトンネルで遊ばせる際には、いくつかの注意点があります。
◆無理にうさぎをトンネルに入れようとしない
まず、うさぎはトンネルのような空間が好きですが、必ずしも飼い主さんの用意したトンネルを使ってくれるとは限りません。興味を示さなかったり、警戒して入らなかったりすることもあります。
そのような場合、無理にうさぎをトンネルに入れることは避けましょう。トンネルの設置はうさぎが楽しんでくれることが目的なので、自然に入るのを待つことが大切です。
◆トンネルはこまめに手入れをする
うさぎが使うトンネルはどうしても汚れが生じます。においや傷みの原因になるので、トンネルはこまめに手入れをして清潔に保ちましょう。
また、うさぎが噛んだり乗ったりすることで傷んだり壊れてきたりすることもあります。そのままうさぎが使用すると危険な場合があるので、こまめにトンネルをチェックして危ない箇所があれば使用を中止し、新しい物に交換しましょう。
◆誤食に注意する
うさぎがトンネルをかじって誤食をしないよう注意します。布や紙を誤食すると、消化できず胃腸に繊維が詰まってしまう危険性があります。
トンネルを頻繁にかじる場合はトンネルの使用を中止しましょう。また、うさぎが食欲不振、糞の量が減るなどの体調に異変が見られた場合は動物病院を受診しましょう。
まとめ
うさぎがトンネルを好きな理由、トンネルの選び方や作り方について説明いたしました。
うさぎにとって、トンネルは遊び場になるだけでなく、安心感を得るための大切なスペースになります。是非、適切なトンネルを選び、安全に配慮しながらうさぎさんが楽しく過ごせる環境を整えてあげましょう。
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