【タイプ別】うさぎのキャリーバッグの選び方を紹介!使う時に気をつけないといけないことは?

2022.06.12

【タイプ別】うさぎのキャリーバッグの選び方を紹介!使う時に気をつけないといけないことは?

災害や急な病気などの緊急時のためにも事前に揃えておきたいうさぎさんたちのために使うキャリーバッグ。どのようなタイプのものがあるか、犬用や猫用のものも使えるのか、どのようなポイントに気をつけて選べばいいのか、選ぶ時のポイントや使っているときの注意点などをお話しします。


室内飼いのうさぎを家の外に出すタイミングはある?

私たちの生活の中で一緒に暮らしてくれている、うさぎさんは基本的にはケージの中で暮らしていて、家の外に出ることは日常の中ではあまりありません。しかし、災害がおきてしまったときや病院に行かなくてはならなくなってしまったときなどには、おうちの外に出なくてはなりません。また、緊急時に素早く連れ出してあげるためには事前にキャリーに入ることに慣らしておいてあげることが重要となってきます。いざ!という時に慌てないためにも、ご家族とうさちゃん自身にぴったりの素敵なキャリーバッグを備えておいてあげたいものですね。
うさぎさんたちのキャリーバッグを選ぶために、まずはうさぎさんたちを連れ出さなければならない状況にはどのようなものがあるのか、見ていきましょう。


うさぎ用キャリーを使うシチュエーション

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うさぎさんたちを連れ出すシチュエーションとしてまず考えられるのは「病院に行かなければならないとき」だと思います。突然体調を崩すことも多く、対応が遅れると重症化してしまいやすいうさぎさんたちなので、いざという時にストレスを最小限にしてスムーズに連れ出すことができるように元気な時から備えておいてあげたいものです。
そのほか、飼い主様たちのお引っ越しのとき、旅行やおうちの工事などでどこかに預けなくてはならないとき、おうちで防虫燻蒸剤を使うときなどにも使うかもしれませんね。
うさぎさんに使えるキャリーバッグにはどんなものがあり、どんなものを選べばいいのでしょうか。うさぎさん専用のものはあるの? 犬猫用のものもつかえるの? などの疑問にお答えします。

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犬猫用のキャリーバッグやキャリーケースは使える?

うさぎさん専用のキャリーバッグも、小動物用として他の小動物と兼用になっているような形のキャリーバッグも売っているのですが、ペットショップに売られているキャリーバッグは圧倒的に犬猫用のものが多いです。犬猫用のキャリーケースは種類も、取り扱っている店舗も多くあります。
そのため、犬猫用のキャリーを使いたいと考える方も多いかともわれます。

犬用や猫用のキャリーバッグの中には「小型犬・猫・うさぎ・小動物兼用タイプ」などと最初からうさぎさんが対象に入れられているものもありますし、犬用や猫用のキャリーバッグでもきちんと、うさぎさんに安心・安全に使える条件を押さえれば、犬猫用のキャリーも使えるようにすることができますよ。
犬猫用のキャリーはもともとうさぎさんたちが使うことを想定していないものですので、かじれる部分はないか、サイズは適切かなどいくつか気をつけなければならない点があるのです。

それではうさぎさんに使うキャリーの選び方とはどのようなものなのでしょうか。まず、うさぎさん用キャリーの選び方についてお話しいたしますね。


うさぎ用キャリーの選び方

うさぎさん用のキャリーにも様々な種類があります。
それぞれの長所と短所、特徴をご紹介いたします。

◆キャリーの種類は様々

うさぎさん用のキャリーには大きく、硬い材質で作られたハードなタイプと布などで作られている柔らかくて軽いソフトなタイプのものにわけられます。

ハードなものには以下のようなものがあります。

・金網タイプ

ケージを小さくして取っ手をつけたようなもので、安定性や通気性がとても高く、スノコなどが設置してあるためうさぎさんも汚れにくく、掃除もしやすいものとなります。うさぎさんの状態も見やすく、ご飯やお水を設置できるなど日常の環境に近く保てるためかかってしまうストレスが少ないのが特徴です。長距離の移動に最適ですが、重いのが難点です。

通気性が良すぎるために寒くなりがちなのですが、寒い時期や冷房が直撃してしまうようなときにはタオルやカバーなどを利用すると風が防げますね。

・プラスチックタイプ

うさぎのおでかけ2ドアキャリー

天面ドアから抱き上げられる、ペットにやさしい構造のキャリー。
正面扉にはウォーターボトルが設置可能。
正面、天面の2ドアが大きく開くうさぎ用キャリーです。

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樹脂製の、よく犬猫でつかわれているようなものに近いタイプです。金網のものに比べたら通気性は劣りますが、安定性も安全性も高いタイプになります。掃除もしやすく、蓋が透明なら中も見やすいですね。金網タイプに比べれば軽いのですが、収納にスペースが必要になるのが難点です。また、取っ手が小さいものも多く、長距離の徒歩での移動は大変かもしれません。
ハードタイプの大きな長所は、安全性・安定性が高いことです。

しっかりした素材で空間を確保しているので、変形することがなく、うさぎさんをカプセルで守るような形になっていて、揺れも小さく、安定性・安全性が高いのです。キャリーの上から物が落ちてくる、何かとぶつかるなどの事故があったときでも、キャリーが硬いため、うさぎさんを衝撃から守ることができるのです。うさぎさんはとても「骨が折れやすい」のでこの安全性は非常に重要なポイントとなります。

また、ハードタイプのものであれば通常からハウスや遊び場などに取り入れて日常から使うようにしておくことで、キャリーに慣れさせておくことができますよ。

ソフトタイプの特徴はなんといっても軽くてコンパクトなこと。バッグ自体が軽く、簡単に折り畳めるために保管スペースが小さくてすみます。しかし、布製のため気性が悪いことが多く、大きなメッシュの開口部等があったとしても空気がこもりやすいのが大きな難点です。また、バッグを体に密着させて運ぶことになってしまいますので、暑くなりやすく、揺れやすい、また変形しやすいといった短所もあります。
そんなソフトタイプのキャリーバッグには以下のようなタイプがあります。

・トートバッグタイプ

ウサちゃん用トレー付きおでかけバッグ

うさちゃん専用のキャリーバッグです。
底面には防水トレーがついています。
給水ボトル専用カバーもついていて、便利です。
出入口の開閉はファスナーです。

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普通のバッグに見えるようなもので、肩掛けのできる長さの持ち手や、斜めがけできるストラップなどがついていることが多く、ファッション性も高いものが多いようです。
うさぎさんが入っているのが周りには気付かれにくいのも利点でしょう。
うさぎさんの様子がこまめに確認しやすいのもポイントです。また、嵩張らないので持ち運ぶときの扱いが楽なだけでなく、収納場所もとりません。
ハードタイプより軽いので、動物病院の待合室で膝の上に置くこともできます。

・リュックタイプ

ラパンリュックキャリー

毛がファスナーに巻き込みにくく、蓋が閉めやすい。水平を保つ構造。給水器を取り付けられるサイドポケットがあり、スノコ付きトイレがセットされています。

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リュックタイプはソフトタイプと同じく布で作られているので軽いですし、背負えるために運搬性が高いものとなります。両手が空くため、災害時など大荷物を持つ必要がある際には非常に便利でおすすめです。
両肩に比重がかかるため、重さを感じにくいです。細身の女性でも容易に使えます。
この場合、少々通気性はよくなり、安全性も高くなるのですが、背負っていると頻繁に中の様子を観察することができなかったり、揺れやすかったりするという難点があります。

ソフトタイプのキャリーバッグはハードタイプのものに比べて変形や衝撃などに対する安全性や通気性が低いことや、うさぎさんによってはかじってしまうかもしれない、汚れてしまった時の掃除が大変など、注意しなければならない要素がいくつかあります。
また、公共交通機関を利用する時、その機関によっては動物を運ぶためにはハードタイプのキャリーでなくてはならないと規定されている場合もありますので、電車やバス、飛行機などを利用する時には注意が必要です。移動が長時間・長距離になることを想定できるときや、徒歩での真夏の移動が想定されるときはソフトタイプは避けたほうがいいかもしれません。
長距離・長時間の移動はせず、そんなに大きくないうさぎさんで、運ぶ人の体力があまりなかったり難しいようなときであればとても便利に使えるのがソフトタイプです。よく外出される方ではソフトタイプとハードタイプを両方持ち、使い分けをされている方も多い印象です。
それでは、うさぎさんのキャリーに求められる機能について、まとめていきましょう。

◆機能性

うさぎさんたちにとって快適な環境が保てるような機能がついているものだと嬉しいですね。
洗いやすいようなトレーやスノコがついているのも嬉しいですし、開口部が大きく掃除や出し入れがしやすいのも嬉しいですね。大きな透明の窓やメッシュの窓がついているようなタイプですと中のうさぎさんの様子が見えますので、安全性も高くなります。移動後の休憩時などのためにファスナーなどで拡張できるようなタイプのものも販売されています。うさぎさんたちの性格によって、選びたい機能が違ってきますね。

うさぎさんたちは犬や猫と違い、呼んでもでてきてくれない子が多いですし、骨が折れやすいため無理やり引き摺り出すと大きな事故になりかねないという特徴を持っています。ので、開口部のタイプにも気をつけてあげるとよいですね。

抱き上げを嫌がらない子であれば横に一つだけドアがついているようなタイプよりも、丈夫に大きな開口部があり、人の手で出し入れができるようなものが楽で安心です。しかし、抱かれる・持ち上げられるのが極端に苦手な子であれば、両側に扉を持ち、後ろから押し出してあげられるようなものの方が追い込みやすく、出しやすいかもしれません。その子の個性に合わせて、選んであげたいですね。

◆安全性

前述のように、ソフトタイプのキャリーバッグですと、なにかのときに潰してしまう可能性があるなど、急な衝撃や打撃に耐えられないことがあることは、注意しなければならないポイントです。また、ソフトタイプのものは熱気がこもりがちなため、熱中症などにも注意が必要です。
犬猫用のキャリーバッグをうさぎさんに使う場合には特に、安全性に気をつけなければなりません。犬猫の用のものはうさぎさんたちが使うことを想定して作られていないため、うさぎさんたちがかじってしまう可能性のあるものがついていることがあるのです。そのため、うさぎさんたちがかじってしまっては危ない素材や飾りがついていないか内部までしっかり確認しましょう。可愛い飾りだなと思っても、木でできていたり、内部にぶら下がっていたりするものがあれば危険ですし、首輪留め用の金具やベルトなどがぶら下がっているものなども、うさぎさんの性格によっては危険なこともあります。

◆通気性

狭いキャリーバッグの中の空気がこもってしまいますと、中の温度も湿度も上がってしまい、快適さがどんどん低下してしまいます。通気性の低いキャリーバッグを使っていると、暑い時期でなくても熱中症になってしまう可能性がありますので注意が必要です。

◆耐荷重

小動物用のキャリーや超小型犬用のケージですと、耐荷重が低いものもあります。うさぎさんようにスノコやトレー、水のボトルなどを設置してしまうといつの間にか重量が増してしまうこともあるので、注意が必要です。また、うさぎさん用となっていても、大きくなる種類のうさぎさんなどで体重がある子の場合、そのキャリーの適正範囲にを超えてしまっている場合もありますので、しっかりと確認してあげてくださいね。

キャリーバッグを選び、いざ、うさぎさんを運ぶ時、うさぎさんと一緒にあった方がいいもの、つまり、キャリーの中に入れるものはどのようなものが必要なのでしょうか。


キャリーの中に入れるもの

◆たっぷりの牧草

草食動物であるうさぎさんにとっては長時間の絶食は危険です。長距離の移動になるときには特に、ケージの中に食べ物と水を設置してあげる必要があります。いつもと違う環境に置かれたうさぎさんたちは食べないことも多いのですが、それでも長時間にわたる移動の時は、たっぷり、食べたいだけ食べられる量の牧草を入れてあげると良いでしょう。いつものおうちで使っているものを入れてあげると、おうちの匂いとして安心材料にもなってくれますね。

◆トイレシーツ

キャリーの中で排泄をしてしまいますと、うさぎさんの足や体が汚れてしまうことがあります。できれば、ペットシーツを入れてあげると良いのですが、かじってしまう可能性のある子の場合は、スノコを入れてその下にペットシーツを敷いてあげるようにすると安全度が上がります。それでもかじってしまいそうな子の場合は無理をせずに、牧草を多めに敷く、スノコだけにするなど、その子に合わせてよういしてあげるようにしてあげてください。

◆給水器

   
移動が長期になるときは、牧草以外にも水の準備も必要になります。外に出ているだけで緊張してしまいますので喉が渇くと思ってしまう子もいますし、熱中症になりやすい夏には特にお水は必要になりますので、いつでも、ではなくても病院の待合室や電車の座席などの落ち着いたときにだけでも、お水を飲めるように給水機を設置してあげたり、スポイトやシリンジでお水を飲ませてあげたりしてあげると良いと思います。

最後に、キャリーを使うときにとくに注意しなければならないことをもう一度お話しします。


キャリーバッグを使うときの注意点

どの動物さんでもそうなのですが、キャリーを使うときには、中の様子を頻繁に確認してあげることが必要です。具合が悪いときは特になのですが、様子がおかしいことになるべく早く気づいてあげることが重要になってきます。うさぎさんたちは「いつもと違う環境」に置かれることに弱い生き物ですので、特に注意してあげることが必要です。

◆長時間入れても大丈夫?

うさぎさんをキャリーに長時間入れて大丈夫なの? と心配になる方は多いと思います。実際「大丈夫なの?」と聞かれたとしても、大丈夫とはいえません。ハードタイプのキャリーでさえキャリーの中にいることは、日常の環境とは違うため大きなストレスをうさぎさんに与えてしまうものなのです。うさぎさんの様子に十分に注意して、配慮してあげてはじめて安全に過ごせるもの、と考えて使うとよいです。

◆熱中症に注意する

キャリーバッグの使用時に一番気をつけなければならないのは熱中症です。特にソフトタイプのケースでは通気性が良くなかったりして熱がこもりやすいだけでなく、飼い主さんの体に密着する形で運ばなくてはならなかったりするため、キャリーの中が思った以上に暑くなってしまっているようなことがあります。真夏の移動は極力避け、もし移動しなくてはならないときには暑さ対策はきちんとしておきませんと、最悪の場合命に関わりかねませんので細心の注意が必要です。


まとめ

今回はうさぎさんのキャリーバッグについてお話ししてきました。
いろいろなタイプのものがあり、それぞれの長所短所がありますので、使用用途や運搬の仕方に合うものをしっかり検討して選んでいきたいものです。

キャリーバッグを選ぶときには、特に、熱中症の危険性と無理なく運搬できるかどうかを考えて選ぶとよいでしょう。うさぎさんたちとの快適な外出のために、緊急時に慌てないように、じっくりと、納得のいくキャリーを見つけ出してくださいね。



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