ハムスターにブルーベリーを与えても大丈夫？適切な与え方を徹底解説！

ハムスターはブルーベリーを食べても良い？

結論からお伝えすると、ハムスターはブルーベリーを食べることができます。
ただし、ハムスターの中には酸味を好まない子もいますので、ブルーベリーを積極的に与えるのはあまりおすすめできないのが正直なところです。
とはいえ、ブルーベリーは栄養価が高いフルーツなので、まずは一度与えてみると良いかもしれません。

◆ブルーベリーに含まれる栄養素

「ブルーベリーは目に良い」というイメージがある方も多いのではないでしょうか。
それはブルーベリーに含まれる「アントシアニン」という植物由来の成分のおかげです。
アントシアニンは人間の疲れ目だけでなく、夜行性で暗がりの中で動き回るハムスターにとっても、効果的に働いてくれますよ。

また、ブルーベリーにはその他にも健康に欠かせない栄養素がたっぷりと詰まっています。
抗酸化作用を持つビタミンEや、毛細血管や歯、軟骨などを正常に保ったり、ストレスや風邪などの病気に対する抵抗力を強めたりするビタミンCはもちろん、ポリフェノールや食物繊維も豊富に含まれています。
どれもハムスターの健康にとって有効な成分なので、ハムスターに与えて損はないでしょう。

ブルーベリーの与え方

人間なら、ブルーベリーを生で食べるだけでなく、ジャムやジュースなどの加工をして食べることもありますよね。
では、ハムスターにはどんな風にブルーベリーを与えたら良いのでしょうか。

◆最適な量

ブルーベリーの最適な量はハムスターの大きさによって異なりますが、<ゴールデンハムスターなどの大型なら1粒、ジャンガリアンハムスターなどの小型なら半粒が目安となります。
雑食性のハムスターは何でも食べるだけでなく、食べものを溜めておく習性から、たくさん欲しがる傾向が強いです。
小さな手でブルーベリーを持って食べる姿は非常に可愛らしいですが、ハムスターが欲しがるからといって、適量以上に与えるのは避けなければなりませんよ。

ハムスターの主食であるペレットには栄養がバランス良く含まれています。
1度に与えるブルーベリーの量は適切でも、毎日与えていたら栄養過多になってしまう恐れもありますので、ブルーベリーはあくまでもおやつとして、週に1、2回程度に抑えましょう。
ブルーベリーが苦手な子もいますので、ハムスターの様子を見ながら、少量から始めてみることをおすすめします。

◆新鮮なもの

ハムスターに素材のおいしさを楽しんでもらうなら、生のブルーベリーを与えるのが一番です。
ただし、生のブルーベリーを与える場合は、新鮮なものを選ぶように注意しましょう。
古くなったブルーベリーはハムスターに体調不良などの悪影響を及ぼす可能性があります。
なるべく購入してすぐの新鮮なうちに、ハムスターに与えてください。

なお、ブルーベリーの表面には農薬が付着している場合があります。
ハムスターに食べさせる時には事前にしっかり洗ったり、皮を取り除いてから与えたりすることが大切です。
それでも心配という飼い主さんは、無農薬のブルーベリーなら安心して与えることができるでしょう。

◆ドライブルーベリー

ハムスターに最も食べさせやすいのは「ドライブルーベリー」です。
ブルーベリーは生だと酸味が強い場合がありますが、ドライフルーツにすると甘みが強まると言われています。
そのため、生だと食べてくれないハムスターでもドライブルーベリーなら好んでくれることもあります。

また、ドライブルーベリーなら、ハムスターが水分過多で下痢になることもなければ、ブルーベリーが保管している間に傷むこともほとんどありません。
ブルーベリーのデメリットをすべて解消したといっても過言ではない、とても便利な加工品なのです。
ただし、人間用のドライブルーベリーには糖分が添加されていることが多いです。
ハムスターにはペット用に販売されているもので、糖分などの添加物がないものを選ぶようにしましょう。

◆冷凍のブルーベリー

飼い主さんが最も保管しやすいのが「冷凍のブルーベリー」です。
冷凍ブルーベリーは半年近く冷凍保存できるものがほとんどなので、必要量だけ解凍しながら安心安全に保管することができます。
ドライブルーベリーとは異なり、冷凍ブルーベリーは人間用に販売されているもので問題ないので、もしお家のハムスターがブルーベリーを好まなくても、飼い主さんが食べることができるのも嬉しいポイントです。

また、冷凍されることでブルーベリーの水分量が少なくなるのも大きなメリットといえます。
水分量は抑えられるのに栄養成分や味の低下はなく、ハムスターもおいしく健康になることができますよ。

皮や種は与えない

特に、ハムスターに生のブルーベリーを与える場合、皮や種には注意が必要です。
繰り返しになりますが、ブルーベリーの皮には農薬がついている場合があります。
事前によく洗えば、ハムスターに皮ごとブルーベリーを与えても問題ありませんが、万一農薬がきちんと落ちていなかったとなれば、命に関わる重大な事故につながってしまいます。
無農薬のブルーベリーでないなら、皮を取り除いてから与えるのがベターと言えるでしょう。

また、ブルーベリーの種はできる限り取り除くことが大切です。
ブルーベリーを含む植物の種には毒となる有害物質が含まれており、体の小さなハムスターが食べると中毒症状を引き起こす恐れがあります。
ブルーベリーの種はかなり小さいこともあり、毒性がほとんどないとは言われていますが、万一のことがあるので可能な限り取り除いておいて損はありません。
大型のハムスターにブルーベリーを1粒与えるという時にも、そのまま丸ごとではなく、ブルーベリーを半分にカットして、種を取り除いてから与えるようにしましょう。

ブルーベリーを与える時の注意点

ハムスターにブルーベリーを与える時には、皮や種に気をつけながら適量を与えることが大切だと分かりましたね。
しかし実は、実際にハムスターにブルーベリーを与える時には、それだけでは不十分です。
最後に注意点を3つご紹介しますので、ここまでしっかり押さえましょう。

◆与え過ぎない

ブルーベリーをはじめとするフルーツはハムスターにとって水分や糖分が多く、与えすぎると下痢を引き起こしたり、糖尿病になってしまったりすることがあります。
糖尿病はもちろんのこと、下痢も体の小さなハムスターにとって命に関わることもある重大な体調不良です。
ハムスターにブルーベリーを与える際は、まず、最適な量を守ることを肝に命じましょう。

また、先にご紹介した大型のハムスターなら1粒、小型のハムスターなら半粒というブルーベリーの量はあくまでも目安なので、お家のハムスターの様子を見ながら、少しずつ与えることが大切です。
特に初めてブルーベリーを与える時にはごく少量にして、ハムスターの食いつきを確認してみることをおすすめします。

◆加工されたものは与えない

ジャムやジュース、フルーツソースといった加工されたものは、ハムスターにとって添加物が多過ぎます。
たとえ砂糖を加えただけであっても、ハムスターにとっては糖尿病を引き起こしてしまう恐れがあり危険です。
健康になってほしくてブルーベリーを与えているのに、かえってハムスターを不健康にしてしまうことになりますので、ハムスターには加工品を与えないようにしましょう。

とはいえ、先述の通り、ペット用に加工されたものであればハムスターに与えても問題ありません。
「加工品は絶対ダメ」と思わず、添加物を確認して柔軟に判断することが大切です。
ペット用に加工されたブルーベリーのなかでも、小動物用で添加物のないものなら安心ですよ。

◆食べ残しはすぐに捨てる

ハムスターは餌を巣に持ち込んで溜め込む習性がありますが、水気の多いブルーベリーは巣の中で傷んでしまう可能性があり、大変危険です。
もし食べ残しを見つけたら、生のブルーベリーはもちろんのこと、冷凍ブルーベリーやドライブルーベリーも、念の為すぐに取り除いて捨てるようにしてください。

また、そもそも食べ残しを防ぐ対策をとってみるのもいいでしょう。
飼い主さんの目の前で食べてもらえるように、ハムスターを手に乗せている時や、サークルの中で部屋んぽをさせている時にブルーベリーを与えるのが効果的です。

ハムスターがかえって体調不良になってしまわないように、ブルーベリーを与える時には細心の注意を払いましょう。

まとめ

いかがでしたか。この記事ではハムスターとブルーベリーについて徹底解説しました。
栄養価が高いことで知られるブルーベリーはハムスターの健康にも効果が期待できる反面、与え方には注意が必要な果物です。
適切な量や頻度を守るのはもちろんのこと、どんな状態のブルーベリーを与えるべきなのか考えてみると、ハムスターと飼い主さんにとって最適な答えが見えてくるかもしれません。

ぜひ、この記事を参考にして、ハムスターにブルーベリーを与えてみてはいかがでしょうか？

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