初心者でも比較的飼いやすい鳥4選
数多くいる鳥の中から初心者でも問題なく飼え、すぐになついてくれるような鳥を4種紹介します。
◆セキセイインコ
・特徴
セキセイインコはペットとして飼える鳥の中でも人気がある種類です。
セキセイインコの体長は18㎝~23㎝程度、体重30~40gの個体が多く、小型の鳥となっています。
セキセイインコはとても丈夫な鳥で上手に飼うと20年近く生きる個体もいるため、とても愛着がわきやすい種です。
また、人だけではなく動物にもなつきやすく、他の動物と一緒に飼うこともできます。おしゃべりや簡単な芸もできることも愛される1つの要因になっています。
・飼育のポイント
以下に必要のあるお世話をまとめておきます。
毎日 | 餌・飲み水・青菜の交換、敷材の交換、スキンシップ | 2~3日ごと | 補助食品の交換 | 1週間ごと | ケージの洗浄 | 3か月~半年ごと | 動物病院での健康診断 |
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食事は基本的には、野菜や人工フードを与えればよいが中には食べさせてはいけないものがあります。
それは、アボカド・チョコレート・ネギ類・ジャガイモ・ほうれん草・白米・小麦粉食品などです。
なかでもアボカドは絶対にあげてはいけないです。飼い主の手に付着していたり、呼気や調理中の上記に交じっていたりするだけでも中毒症状が起こる可能性があります。
次に、必要なケージのサイズを説明します。セキセイインコは活発で遊ぶのが好きで遊べないとストレスが溜まってしまいます。
そのため、ストレスをためさせないためにも大きいケージが必要になります。具体的には『37』以上のケージだと安心できます。
◆文鳥
・特徴
文鳥は、穏やかで人に懐きやすい性格が魅力です。
毎日話しかけたり、遊んだりすることで信頼関係を築くことができます。
体長13~15cm、体重25~30g程の大きさで手乗りにも適しているため、スキンシップを楽しむことで仲良くなっていけます。
また、寿命も8~10年と比較的長く、家庭でも飼いやすい種類です。
・飼育のポイント
必要なお世話はセキセイインコと大きな違いはありませんが、文鳥は眠るときに暗くしてあげないと眠れないため、ケージを覆い、暗くすることができる布を用意する必要があります。
また、ケージを置く場所は暗い場所ではなく、明るく、風通しの良い場所に置くのがよいです。寝るときに暗くしないといけないからと言って物置や押し入れに入れないようにしましょう。
餌はセキセイインコと異なり、野菜ではなく人工フードが主食になっています。
青菜などが必要な場合もありますが、基本的にはペレットと呼ばれる栄養素が網羅された食べ物を与えることが初心者にとって最適ではないかと思います。
他にも、文鳥には水浴びが必要です。文鳥は水浴びをする習性があり、体の汚れを落したり、ストレスを解消したりする効果があります。
頻度としては、1週間に1回程度の水浴びが適切な頻度になります。
◆オカメインコ
・特徴
オカメインコは、名前にインコという名前が入っているものの実際はインコではなく、オウムの仲間です。
オカメインコは最低でも15年生きることができ、長ければ30年生きることもあります。
おしゃべりはあまり得意ではありませんが、鳥の中でも頭がいい部類の鳥でヒューマンホイッスルや歌を学ぶことができるほど賢い一方で、臆病で神経質な一面もあるため、扱い方には注意が必要になる鳥です。
・飼育のポイント
オカメインコの餌はシードやペレットなどの人工フードを主食にして、副食には野菜や果物をあげるといいでしょう。
しかしここで注意しなければいけないことがあります。それは、与えてはいけないものがあることです。
具体的な食品の名前を挙げると、アボカド・チョコレート・コーヒー豆・玉ネギ・ネギ・にら・ニンニク・アルコールなどです。
特に、アボカドとチョコレートは危険性が高く、極微量摂取しただけでも体に大きな影響を与えてしまうため、絶対に与えてはいけません。
次にケージや生活環境について説明します。オカメインコは敏感なため一日を通して室温の変化が大きいと、体調を崩してしまう可能性があります。
そのため、直射日光が当たる場所やエアコンの風が直接当たる場所にケージを置くことは控えたほうがいいです。
また、オカメインコは神経質なため、オカメインコが驚くようなことが身の回りで起きると、オカメパニックと呼ばれる発作が起きてしまいます。
発作が起きると、ケージ内を暴れまわり、自分の体中を傷つけてしまうことがあることがあるので、オカメインコをなるべく驚かせないような環境にしておくことが必要です。
◆コザクラインコ
・特徴
コザクラインコはカラフルな羽と社交的な性格が特徴です。
「ラブバード」とも呼ばれる通り、愛情深く飼い主とのコミュニケーションを求めますが、それ以外の人や鳥には一切関心を抱かずメインのパートナーと関わっているのを見たら嫉妬して攻撃的になる一面も持っています。
賢く、環境にも適応しやすいため、初めてでも飼いやすい種類です。
遊びやコミュニケーションの一部としてかむことが比較的多く、かむ力もかなり強いため、その点には注意しなければいけません。
・飼育のポイント
餌は他のインコやオウムと同じようにペレットやシードなどの人工フードを中心に野菜や果物も与えるとよいでしょう。
その際に気を付けることは、やはり食べさせてはいけない食品があることです。
これも他の種と同様にアボカド・チョコレート・ネギ類・じゃがいも・ほうれん草などのいくつかの葉野菜・白米・小麦粉食品などの食品を食べてしまうと、中毒症状が起こってしまうことがあるので注意が必要となります。
コザクラインコは大好きな相手にはとことんコミュニケーションをとってきます。そのため、スキンシップは多めにやってあげましょう。
鳥を飼う際の基本的な準備
◆ケージの選び方
ケージのサイズは鳥の種類や性格に合わせて選びましょう。基本的に、鳥が羽を広げられるスペースがあることが望ましいです。
また、放鳥の頻度が少ない場合は、広めのケージが必要です。多くの鳥は放鳥ができないと、運動不足になり、肥満や病気の原因になったり、ストレスがたまり、食欲不振になったりします。
また、ケージは頑丈で掃除のしやすい構造のものをえらぶと、脱走の心配もなく、頻繁な掃除も楽になります。
◆ケージ内のレイアウト
ケージには止まり木や餌、水入れの他に、おもちゃを設置してあげると良いでしょう。
止まり木の配置は、鳥が飛び移りやすいように一つだけではなく、段差を作ってあげたり、休憩用の止まり木を作ってあげたり、工夫した配置にするとよいでしょう。
また、餌や水が汚れていると、すぐに病気にかかってしまうため、餌や水が汚れないように工夫してください。
◆餌と水の管理
鳥の健康には適切な栄養が欠かせません。
ペレットや種子を基本に、カルシウムやビタミンが豊富な野菜や果物も与えると良いでしょう。
鳥ごとに食べさせてはいけない食品がある場合もあるので、自分で調べたり、店員さんに聞いてみたりするとよいでしょう。水は毎日新しいものに取り替え、清潔を保ちます。
◆清潔な環境づくり
ケージや餌入れ、水入れは定期的に掃除を行い、病気のリスクを減らしましょう。
特に排泄物は、細菌が繁殖してしまって、病気になる危険性が出てくるので、掃除は毎日行い、衛生的な環境を維持することが大切です。
鳥の健康管理とケア
◆日々の健康チェック
日々の観察で体調の変化に気づくことが、早期の病気発見につながります。
食欲や鳴き声の変化、羽毛の状態などを日々のこまめなスキンシップで確認し、異常があれば動物病院で診察を受けましょう。
◆羽の手入れと爪切り
鳥の羽と爪は定期的にケアが必要です。羽が乱れている場合は整え、爪が長くなりすぎないよう注意してください。
自信がない場合は、鳥専門のペットショップや動物病院で手入れをお願いすると安心です。
◆適度な運動と遊び
運動不足はストレスや健康問題の原因になります。ケージの外で遊ばせたり、止まり木やおもちゃを設置していたりして定期的に運動できる環境を整えましょう。
鳥を飼う際の注意点
◆鳥の寿命と飼育の責任
鳥は種類によって寿命が異なりますが、10年以上生きる種類も多く、長期間の飼育が必要です。飼う前に、自分のライフスタイルと照らし合わせ、責任を持って世話ができるかを検討しましょう。
◆鳥の騒音とご近所トラブル
鳥の鳴き声は種類によって異なりますが、早朝や夕方に鳴く傾向があるため、マンションなどの集合住宅では注意が必要です。防音対策や、飼う鳥の種類を考慮して周囲に配慮しましょう。
◆アレルギーへの対応
鳥の羽やフンにアレルギー反応が出る人もいます。飼う前にアレルギーの有無を確認し、必要であれば空気清浄機などを使用して対策を行いましょう。
まとめ
この記事では、初心者にお勧めできる鳥を4種解説した後に、鳥を飼う際に注意が必要な点、必要な道具、手入れなどを解説してきました。
鳥をペットとして飼うことは、楽しくもあり、責任も伴います。
この記事で紹介した「セキセイインコ」「文鳥」「オカメインコ」「コザクラインコ」は、初心者でも飼いやすく、それぞれの性格や特徴が違うため、ライフスタイルや好みに合った鳥を選ぶことが大切です。
この記事を読んで少しでも鳥に興味を持ったり、より詳しくなれたりした人がいればうれしいです。