1.うさぎに耳掃除はした方が良い?
3.うさぎの耳掃除のやり方
3-1.必要なグッズ
3-2.耳掃除のやり方
6.うさぎの耳掃除をする時の注意点
6-1.やりすぎ注意
6-2.耳の奥を掃除しない
6-3.耳掃除用のローションを直接入れない
うさぎに耳掃除はした方が良い?
うさぎの最大の特徴といえば「長い耳」。
うさぎにとって耳は、天敵の存在をすばやく察知したり、体温調節したり、感情を表現したりするなど、さまざまな役割をするとても重要な器官です。
うさぎは、毛づくろいをしながら、耳掃除もしっかりと行っています。
そのため、飼い主さんが耳掃除をする必要は、基本的にはありません。
ただし、うさぎの耳に何かついていたりするなど、どうしても気になるようなときは、ベビーオイルや耳掃除用のローションなどを付けたコットンやガーゼを使って、やさしく汚れを拭き取るくらいにしましょう。
くれぐれも、人間用の綿棒などを使い、奥までしっかり耳掃除するようなことは避けてください。
うさぎの耳掃除した方が良い種類はいる?
ネザーランドのような立ち耳のうさぎは自分で耳掃除できるため、基本的に、人が耳掃除してあげる必要はありません。
反対に、ホーランドロップのようなロップイヤー(垂れ耳)の種類のうさぎには、人による耳掃除が必要です。
垂れ耳のうさぎの場合、常に耳の中が閉じた状態になっているため、湿気や耳垢が溜まってしまい、耳ダニや細菌が繁殖したり、炎症を起こして外耳炎になったりすることがあります。
そのため、ベビーオイルや耳掃除用のローションなどを付けたコットンやガーゼを使って、耳の見える部分をやさしく掃除してあげてください。
なお、万が一、耳掃除しているときにうさぎが動きだしたりしてしまうと、鼓膜を傷つける可能性もあるため、飼い主さんが耳の奥の方(見えない部分)の掃除をすることは大変危険です。
しっかりと耳掃除したいときは、獣医師に相談しましょう。
うさぎの耳掃除のやり方
どんなに大人しいうさぎでも、どんなに抱っこが好きなうさぎでも、耳掃除の最中に突然動き出してしまうもあります。
そのため、うさぎに耳掃除では、人間用の綿棒や耳かきなどを使った「しっかりケア」は好ましくありません。
では、うさぎの耳掃除は、具体的にどのようにすればよいのでしょうか?
ここでは、うさぎの耳掃除に必要な道具や正しい耳掃除のやり方について、ご紹介していきましょう。
◆必要なグッズ
ペットショップなどでは、ペット用の耳ケア商品を多く見かけますが、うさぎの耳掃除に特別なものは必要ありません。
うさぎの耳掃除で使用するグッズは、次のようなものです。
●ベビーオイル(無香料)または耳掃除用のローション
●コットン、または、ガーゼなど柔らかい布
●ペット用綿棒
うさぎの耳の汚れに気づいたとき、すぐに対処できるよう、あらかじめ準備しておくと良いでしょう。
また、うさぎの生活サイクルは薄明薄暮性のため、昼間に耳掃除することはできません。
そのため、うさぎの耳の中を照らせるようなライトがあると便利です。
◆耳掃除のやり方
うさぎの耳はとてもデリケート。しかも、うさぎにとって、耳はとても重要な器官でもあるため、強く擦るような耳掃除はNGです。
まずは、うさぎを抱っこし、落ち着いた状態にしてからはじめましょう。
コットン、または、ガーゼのような柔らかい布を用意し、湿った耳垢の場合はそのままやさしく拭きとります。
反対に、乾燥した耳垢の場合は、ベビーオイルや耳掃除用のローションを染み込ませてから拭き取りましょう。
汚れや耳垢は、決して無理に取ろうとしたりしないでくださいね。
万が一、取れない、取りにくい汚れや耳垢がある場合は、獣医師に相談することをおすすめします。
嫌がる場合はどうすればいい?
うさぎの耳は「第二の心臓」とも呼ばれるような重要な器官で、耳掃除以前に、耳を触られること自体を嫌がるうさぎも少なくありません。
そのため、うさぎに耳掃除をするときは、とにかくリラックスさせてあげることが大切です。
飼い主さんは座った状態で、うさぎを膝の上で仰向けに抱っこしながら、落ち着かせます。
うさぎが落ち着いたところで、少しずつ耳掃除してみましょう。
大人しくできたら、おやつなどのご褒美をあげたりするのも良い方法です。
なお、もしも、うさぎが耳掃除を嫌がるような場合は「やらない」のが一番!
どうしても汚れや耳垢が気になる場合は、自宅での耳掃除は止めて、速やかに獣医師に相談してケアしてもらいましょう。
万が一、飼い主さんが嫌がるうさぎに無理やり耳掃除をしようとすると、暴れてけがをさせてしまったり、以降、警戒され嫌われたりしてしまったりする恐れもあります。
一度うさぎに嫌われてしまうと、耳掃除だけでなく、さまざまなお世話に支障をきたすことになり、うさぎにとっても飼い主さんにとっても良くありません。
くれぐれも、注意してくださいね。
耳垢が臭い、ひどい時場合は?
うさぎの耳垢の量が増えたり、耳垢に臭いを感じたりする場合、耳の病気が疑われます。
うさぎが耳の病気を発症する原因は、主に細菌、真菌、耳ダニなどの感染や耳についた傷など。
ちなみに、耳ダニが感染して発症した場合は茶褐色の耳垢が、細菌が感染して発症した場合は白色の耳垢が出ます。日頃からチェックするようにしましょう。
特にロップイヤーは、垂れた耳が蓋をしてしまうため蒸れやすく、菌が増えやすいため、十分に注意してあげてください。
なお、うさぎの耳の病気には、人間と同様に「外耳炎」「中耳炎」「内耳炎」などがあります。
特に脳の近くにある内耳が炎症を起こすと、脳炎や髄膜炎といった命に係わる病気につながることがあるため、早めの治療が必要です。
そのため、うさぎの耳垢にいつもとは違う様子がうかがえる場合は、速やかに獣医師に相談するようにしましょう。
うさぎの耳掃除をする時の注意点
うさぎの耳掃除は「無理やりやらない」が基本です。
もちろん、耳掃除が嫌いなうさぎばかりではありませんが、うさぎにとって、耳はとても大切な器官。触ったり、掃除したりするときには、細心の注意を払う必要があります。
では、いったいどのような点に注意してあげればよいのでしょうか?
ここでは、飼い主さんがうさぎに耳掃除をする時の注意点についてまとめます。
◆やりすぎ注意
うさぎの耳掃除は、あくまでも汚れているところを拭き取る程度。やりすぎには注意しましょう。
たとえば、うさぎの耳を擦り過ぎてしまうと、耳に傷ができてしまったり、痛みを感じ触られることすら嫌がるようになってしまったりする恐れがあります。
また、長い時間、耳を触られたり、抱っこで拘束されたりすること自体がうさぎにとってストレスとなり、体調を崩してしまう可能性もあります。
万が一、うさぎの耳になかなか取れない頑固な汚れがあるような場合は、無理に取ろうとはせず、動物病院にお願いしましょう。
◆耳の奥を掃除しない
本来うさぎは、グルーミングすることで耳の汚れも取ることができるため、人による耳掃除は必要ありません。
そうとはいえ、耳の奥の方に汚れを見つけてしまうと、どうしても取りたくなってしまうものです。
万が一、「取れそうだから」と耳の奥に綿棒などを入れて掃除しているときにうさぎが動いたり、暴れたりしてしまったら、皮膚や鼓膜を傷つけるなどケガにつながる恐れがあります。
耳の奥の汚れや耳垢などは、動物病院で相談し、取ってもらうのがベスト。
うさぎの耳に綿棒などを入れて掃除するのは、絶対にやめましょう。
◆耳掃除用のローションを直接入れない
うさぎの内耳は、脳にとても近い位置にあるため、耳掃除用のローションやベビーオイル、点耳薬、水などの液体を直接垂らして耳掃除をすることは、とても危険です。
耳掃除用のローションの中には、使用方法として「数滴を耳に垂らす」と記載されているものもありますが、これは絶対にやめましょう。
ただし、耳掃除用のローションや点耳薬などを使えないという訳ではありません。
うさぎの耳掃除にローションなどを使う場合は、綿棒やコットンなどに少量染み込ませ、馴染ませてから使うようにしてください。
あくまでも、うさぎの耳掃除は見える部分をやさしく拭き、取れる範囲に止めておきます。
もしも汚れがひどいような場合は、獣医師に相談しましょう。
まとめ
そもそも、うさぎは自分で耳掃除ができるため、本来は、飼い主さんがうさぎの耳掃除をする必要はありません。
しかしながら、何かの理由で耳が汚れてしまった場合は、耳掃除が必要になることもあります。
今回は、そんなときのために必要な心構えとして、揃えておくとよいグッズやうさぎの耳掃除を実際に行う際の注意点などについて、ご紹介してきました。
たとえ、良く懐き、抱っこされ慣れているような「うさぎ」であっても、大切な器官である耳を触られれば、警戒したり、暴れたりすることがあります。
そのため「ケガを防ぐ」という観点からも、うさぎの耳掃除は「見える部分を拭き取る程度」とはじめから諦めておくことが大切です。
そうとはいえ、ロップイヤー種や高齢のうさぎはある程度の耳掃除も必要になりますし、立ち耳のうさぎや若いうさぎも耳の病気にかかることがあります。
そのため、日頃からうさぎの行動や様子を観察すると同時に、耳のなかもチェックすることがとても大切です。
そして、耳の汚れに気づいたとき、何か異変を感じたときは、すぐに獣医師に相談しましょう。
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