チンチラとうさぎの違いは?それぞれの特徴や飼い方を徹底解説します!

2023.10.08

チンチラとうさぎの違いは?それぞれの特徴や飼い方を徹底解説します!

近年ペットとしての人気が高まっているチンチラですが、まだまだ認知度は低いのが正直なところです。 チンチラの写真を見せると「これはうさぎ?」と聞かれたことのある人も多いのではないでしょうか。 うまく説明できずに「まあ、同じ草食の小動物ではあるよ」なんて答えた経験のある人もいるかもしれません。 そこで、この記事ではチンチラとうさぎの違いについて徹底解説します! ぜひ参考にしてくださいね。


チンチラの特徴

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まずはチンチラがどんな小動物なのか、詳しく見ていきましょう。

◆分類

チンチラはげっ歯目チンチラ科チンチラ属に分類されます。
げっ歯目は別名「ネズミ目」とも言われるため、この分類によってチンチラがネズミの仲間であることが分かります。
ネズミの仲間と言われると、チンチラの持つ長いしっぽが確かにネズミっぽく感じるかもしれませんね。

◆性格

チンチラは非常に賢く、自分の名前はもちろんのこと芸を覚えることもできます。
一部では人間の3歳児に該当する程度の知能を持っていると言われるほどです。
小動物であることから初めは警戒心が強く、臆病ではありますが、一度飼い主さんを信頼すると強い絆で結ばれるでしょう。

また、チンチラは基本的に静かですが、鳴き声でコミュニケーションを取ることもできます。
飼い主さんの後追いをするようになれば、「クークー」と甘えた声を出してくれる日も近いかもしれません。
初めは警戒していた子が甘えん坊になる姿は愛おしくてたまらないはずです。

なお、チンチラが危険を感じた時には「ぎゃ!」と大きな声を出すこともあります。
チンチラをびっくりさせないように、ケージは大きな物音がしない静かな部屋に設置してくださいね。

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◆食べ物

チンチラは草食動物のため牧草が主食です。
基本的には牧草だけ与えておけば特に問題ありませんが、栄養バランスの強化やコミュニケーションの一環として副食(おやつ)を与えるのもおすすめです。

副食には野菜やフルーツを用意しましょう。
ただし、ジューシーな生の状態では与えないようにしてください。
チンチラは南米の高山などの乾燥地帯を原産としており、ジューシーな状態で野菜や果物を食べる習慣がありません。
お腹を壊すといった体調不良を引き起こさないように、フリーズドライされたものを与えるように徹底しましょう。


うさぎの特徴

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次に、うさぎがどんな小動物なのか、詳しく見ていきましょう。

◆分類

うさぎは重歯目ウサギ科に分類されます。
重歯目は別名「ウサギ目」とも言われ、昔はげっ歯目の中に含まれていたものが門歯の違いから独立し、別の分類となりました。
生き物の分類は脊椎動物→哺乳類→げっ歯目というように細分化されていくため、チンチラとうさぎは哺乳類までの分類が一緒ということになります。
混同されやすい両者ですが、チンチラは「げっ歯目チンチラ科」、うさぎは「ウサギ目ウサギ科」に属する全く異なる生き物です。

また、ウサギ科には「アナウサギ属」や「ノウサギ属」など11種類の属性があり、それぞれ習性や特徴が異なります。
ペットとして飼育されているうさぎはアナウサギを改良したものがほとんどのため、「アナウサギ属」と考えていいでしょう。

◆性格

どんな動物も個体によって差があるのは当然ですが、特にうさぎの性格は多種多様と言われています。
同じ種類のうさぎでも臆病な子や人懐っこい子まで様々ですので、ペットショップの店員さんやブリーダーさんに相談しながらお家にお迎えする子を決めるといいでしょう。

うさぎには声帯がなく、鼻を鳴らすことで「ぷーぷー」などの鳴き声を出します。
鼻の音は決して大きくないのですが、強い感情表現をするときには地面をダン!と踏み鳴らすことがあります。
通称「足ダン」と呼ばれるこの行動は、お腹が空いた、構ってほしい、ご飯が気に入らない、威嚇など様々な感情の表現に用いられます。
飼い主さんはうさぎの様子をよく観察し、何を求めているのか察知してあげることが大切です。

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◆食べ物

うさぎも草食動物のため、主食は牧草です。
チンチラと異なるのは、うさぎは副食として生の野菜や果物を食べることができるという点でしょう。
ただし、適切な量を守ることが大切です。
野菜や果物はあくまでも嗜好品なので、主食である牧草の10分の1程度の量に抑えるようにしてください。
うさぎは確かに生の野菜や果物を食べることが出来ますが、糖分や水分の摂りすぎにより嘔吐や下痢といった体調不良を引き起こす場合がありますので注意しましょう。

また、うさぎやチンチラは何でも食べられるという訳ではありません。
なかには中毒症状を引き起こす食材もあるので、初めての野菜や果物を与える際には与えても良いものなのか、事前にきちんと確認することが大切です。


チンチラとうさぎの違い

ここからは、より具体的にチンチラとうさぎの違いについてご紹介します!

大きさの違い

チンチラは体長20〜30cm程度、うさぎは種類にもよりますが体長30〜40cm程度が平均的と言われており、チンチラよりもうさぎの方がひと回り大きい印象です。
そのくらいの違いにも関わらず、平均体重はうさぎが1.2〜2kg程度なのに対し、チンチラは400〜500g程度と大きく異なっています。

チンチラは見た目以上に身軽で、野生下では高山の岩場で暮らしていたこともあり、優れた運動能力を持っています。
特にジャンプ力に優れ、1m以上の大ジャンプも簡単に決めてしまう「高跳び選手」のような小動物です。
そんなチンチラが快適に遊び回れるように、ケージは縦にも横にも広いものを用意する必要があり、小動物にしては場所を取るタイプと言えるでしょう。

一方、うさぎは高く飛ぶことはほとんどありません。
代わりに前に飛ぶ力が強く、1m以上飛ぶことも当たり前の「幅跳び選手」のような小動物です。
部屋んぽをしていると、気付けばあんな遠くに!という事がありますので注意しましょう。

生活リズムの違い

チンチラは「夜行性」で、夜になると回し車を回したり、餌を食べたりと活発に動き回ります。
人懐っこくて賢いチンチラのなかには、飼い主さんの生活リズムに合わせて昼行性のような活動をする子や、昼間にお腹が空いてしまって起きてくる子もいますが、
やはり動きは鈍く、眠そうにしていることが多いようです。
飼い主さんが夕ご飯を食べた後にケージの掃除や餌の交換などチンチラのお世話をするのが一般的なので、そのタイミングで部屋んぽをしてあげると生活リズムにもピッタリで楽しんでくれるでしょう。

一方うさぎは「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」という生活リズムをしています。
薄明薄暮性とは明け方(薄明)と夕方(薄暮)に行動が活発になることで、あまり聞きなれない言葉ですが犬や猫もこのリズムで生活していると言われています。
捕食者を避けるため、明け方と夕方のどちらかのみに活動する動物も薄明薄暮性です。
うさぎの中にも飼い主さんに合わせて昼行性のような活動をする子もいますが、夕ご飯を作る時くらいに部屋んぽをさせるのがうさぎ本来の適切な生活リズムと言えるでしょう。

お手入れ

チンチラは基本的に毎日砂浴びをするほど綺麗好きで、体臭はほとんどありません。
砂浴びで余計な皮脂が落ち、毛並みを清潔に保つことができるため、犬や猫のように定期的なトリミングやお風呂は必要ないのです。
そもそも密集した毛並みを持つチンチラは濡らすと毛の中でカビが発生しやすく、水洗いはしないことが基本です。
一方で、砂浴びによって砂が舞ったり、抜け毛が多かったりすることで小まめにお部屋の掃除が必要になるのが難点でしょう。

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対するうさぎも体臭はほとんどありませんが、肛門近くにある臭腺の分泌液が毛に付着すると臭いだすことがあり、定期的なケアが必要になります。
とはいえチンチラ同様うさぎも水浴びが苦手なため、ウェットティッシュやグルーミングスプレーといった市販のケアグッズを使ってお手入れしてあげましょう。
また、うさぎの中にも砂浴びが好きな子はいますが一般的ではないため、定期的なブラッシングで毛並みを整えてあげることが大切です。

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寿命

チンチラの平均寿命は10年程度と言われていましたが、適切な飼育方法が確立されてきた今日では10年以上生きる子も珍しくないようです。
その個体の体の丈夫さはもちろんのこと、適切な餌や運動、スキンシップなどの愛情表現でストレスを与えないことで、近年のチンチラの平均寿命は15年前後まで伸びていると考えていいでしょう。
ギネス記録ではドイツで生活するチンチラが認定されており、その年齢はなんと29歳と229日というから驚きですよね。
チンチラは犬や猫以上に長生きする珍しい小動物と言えそうです。

一方、うさぎの平均寿命は7~8年程度と言われていましたが、やはりより良い餌の登場や医療の発展で今日では10年以上生きる子もいます。
とはいえ、うさぎは5歳を過ぎるとシニアになりますので、食事や運動はもちろん、ケージのレイアウトといった細かなところで工夫が求められるようになります。
長寿命を実現するには飼い主さんの献身的なお世話が欠かせないのです。
ちなみにうさぎのギネス記録はオーストラリアの18歳10か月で、人間の年齢に換算すると122歳にもなるそうです。
チンチラほどではありませんが、うさぎも小動物の中では長生きの動物と言えるでしょう。


チンチラとうさぎどっちが飼いやすい?

「飼いやすいペット」とはどこに重きを置くかによって個人差があるものです。
したがってあくまでも一般論にはなりますが、チンチラとうさぎなら、うさぎの方が飼いやすいでしょう。
理由は2つあります。

①飼育している人が多く、情報がたくさんある
チンチラも人気が高まっているとはいえ、うさぎの方が古くからペットとして浸透している動物であり、飼育している人の数が圧倒的に多いです。
本やインターネット上にもうさぎの飼育に関する情報がたくさんあり、飼い主初心者さんでも安心してお迎えできる環境があると言えるでしょう。

②受け入れ可能な動物病院が多い
動物病院といってもペットとしてメジャーな犬や猫とは異なり、小動物の治療ができるところはそう多くありません。
その点、チンチラよりもうさぎの方が診てもらえる病院はたくさんあるでしょう。
小動物は少しの体調不良が命に関わる大事に繋がることもあります。
近所に受診できる動物病院があるかどうかは、小動物を飼育する上で重要なポイントなのです。


チンチラウサギって?

これまでチンチラとうさぎの違いについて解説してきましたが、実は世の中には「チンチラウサギ」という動物がいるのをご存じですか?
これこそチンチラとうさぎを足して割ったような生き物…ではなく、チンチラウサギはうさぎの一種です。
チンチラの柔らかな毛並みを求めてフランスにて品種改良され誕生したチンチラウサギは、現在では「スタンダードチンチラ」、「アメリカンチンチラ」、「ジャイアントチンチラ」の3種が存在します。

チンチラウサギはスタンダードチンチラでも平均体重3㎏程度、アメリカンチンチラ・ジャイアントチンチラになると平均体重6~7㎏程度と、一般的なうさぎよりもかなり大型のうさぎです。
大きなうさぎの足ダンは怖いと不安になる方もいるかもしれませんが、安心してください。
チンチラウサギの性格は穏やかでおとなしく、頭のいい子が多いと言われています。
トイレのしつけも容易なので、お部屋に大きなケージを設置するスペースさえ確保できれば、うさぎの飼育にはチンチラウサギを選ぶのが最善という声まであるほどです。


まとめ

いかがでしたか。この記事ではチンチラとうさぎについて徹底解説しました。
違いがよくわからないと言われる両者ですが、分類から特徴、性格、生活リズムなど全てにおいて全く異なる動物だとわかりましたね。
みなさんはチンチラとうさぎ、どちらを飼ってみたくなったでしょうか?

ぜひ、この記事を参考にしながらペットショップへ行ってみてくださいね!



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ゆうな

ゆうな

赤ちゃんの頃から犬、猫、フェレット、ハムスター、インコと一緒に暮らしてきました。 とにかく動物が大好きで、日課は動画の動画を観ることです。 私自身も更に知識を深めながら、動物の為になる記事をご提供します!


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