1.マカロニマウスはどんな生き物?
2.マカロニマウスの値段は?
3.マカロニマウスはなつく?
4.マカロニマウスの飼育用品
5.マカロニマウスの飼い方
6.マカロニマウスの鳴き声はうるさい?
7.まとめ
【掲載:2021.11.24 更新:2025.11.11】
マカロニマウスはどんな生き物?

マカロニマウスという名前を聞いたことがない方も多いかもしれませんが、マカロニマウスは、太い尾が特徴のネズミの仲間です。
ゲッシ目ネズミ亜科ネズミ科に分類されるマカロニマウスは、イランやシリアのサハラ砂漠北部に生息しています。
マカロニマウスの基本的な特徴について紹介していきます。
ペットとしてお迎えしたい方は参考にして下さいね。
◆特徴
マカロニマウスの最大の特徴は、名前にもある通り小さな身体に太めの尻尾がついた身体つきです。
別名オブトアレチネズミと呼ばれており、砂地を好む夜行性のネズミです。ファットテールジャービル
という名前でも親しまれています。
野生下では砂地に穴を掘って巣穴にして生活しており、毛がない柔らかな尾には脂肪が入っています。
この尾の膨らみは健康のバロメーターにもなり、変化をチェックすることで健康管理にもなります。
食性は雑食性であり、植物の種子や果物、野菜、昆虫など与えたものを食べます。
マウス用ペレットを主食に果物や野菜を併用して与えると良いでしょう。
◆カラー
腹面は白く、背面は茶褐色の体色が特徴です。
ベージュのように薄い色から茶色まで個体により色の濃さが変わります。
特徴的な尾は白であり、毛はほとんどなくつるんとしています。
◆サイズ
成長してもしっぽを含めた全長が15〜17センチ前後にしかならない小型のネズミであり、手のひらサイズのサイズ感が魅力的です。
常にふっくらとした尾の状態を保ってあげることがポイントになります。
群れて生活するのを好むため小さなマカロニマウスを複数飼育するのも良いでしょう。
◆原産国・生息地
サハラ砂漠地帯に生息しており、乾燥した砂地を好みます。
イランやシリアが原産国であり、野生のマカロニマウスは砂漠で夜に活動する夜行性です。
そのため、飼育環境は乾燥した砂地を再現する必要があります。
◆性格
ネズミの仲間の中では大人しい方であり、抱き上げて手のひらに乗せてもじっとしている個体が多いです。
おとなしいマカロニマウスは、人に対して攻撃性が少ないためふれあうことも可能ですが、身体が小さく臆病な面があります。
マカロニマウスと過度にふれあいをしてしまうと、ストレスを感じてしまい体調を崩してしまうことがあります。
エキゾチックアニマルをペットとして飼育してきた歴史は短く、あくまでも野性味の強い生き物であることを理解する必要があります。
マカロニマウスがびっくりしないように、様子を遠目に観察しながら徐々に距離を縮めていくようにしましょう。
◆寿命
他のネズミ種と同様に3〜4年が平均的な寿命になります。
尾が豊かな太さを保てるように飼育環境を整えてあげ、のびのびと暮らせるようにしましょう。
気温の変化や寝床が汚れている状態ですと、感染症などにより亡くなることもあるため、定期的に掃除をして安定した環境で生活できるように工夫しましょう。
マカロニマウスの値段は?
マカロニマウスは珍しいペットであり、流通量もそこまで多くないため、ハムスターやモルモットと行った他のネズミ種と比べると高額になります。
1万円~1万5千円前後で購入できます。
マカロニマウスを購入するときは、瞳が綺麗な元気の良い骨格がしっかりした個体を選ぶようにしましょう。
マカロニマウスはなつく?

マカロニマウスはネズミ種の中では大人しい性格をしており、幼少期から育てれば餌をねだったり飼い主さんの顔を覚えて寄ってきてくれるため、可愛らしい姿を楽しむことができます。
しかし、警戒心が強いため最初は鑑賞中心の飼育方法にしてあまり構いすぎないことが大切です。
構いすぎてしまうとストレスから体調不良になることもあるため、マカロニマウスのペースに合わせて距離を深めていきましょう。
マカロニマウスの飼育用品
マカロニマウスの飼育には、以下のような用品があると便利です。
- 飼育容器
- 回し車
- 床材
- 室温計
- ヒーター
- マウスフード
飼育容器はハムスター用の金網の飼育容器ですと足などを引っ掛けて怪我してしまう可能性もあるため、水槽などのガラス容器を用意するのが、良いでしょう。
回し車はハムスター用のものを準備して、できれば目がないツルッとした材質の回し車を準備すると安全です。
床材は、砂漠に暮らしているマカロニマウスは、土や砂を選んであげるのもいいですが、衛生管理が難しいため小動物用のチップで問題ありません。
砂場を作ってあげると、定期的に砂浴びをして身体の汚れを落としたりストレス発散することもできるため、砂場を用意してあげると良いでしょう。
マカロニマウスハムスターの適温は30℃以下であり砂漠地帯で生活していますが、暑さには注意が必要です。
また、直射日光の当たらない場所にケージを設置するようにしましょう。
マカロニマウスの飼い方

マカロニマウスの基本的な飼い方を紹介します。
お迎えする前の参考にしてくださいね。
◆エサは何を与える?
マカロニマウスは雑食性であり人工飼料もよく食べます。飼育下ではマウス用の人工飼料を主食に小松菜やリンゴ、きゅうりやキャベツの葉、にんじんなどを与えましょう。
不足しがちな動物性タンパク質を補うために、週1回ほど昆虫を与えると良いでしょう。
動いているものに噛み付いて捕食する習性がありますが、生き餌を与えてしまうと、飼い主さんの指にも噛み付くようになる可能性があるため、動かない動物性たんぱく質の餌を与えるようにしましょう。
与えすぎは小さな身体の負担になり、消化不良や便秘、下痢の原因にもなります。
マカロニマウスはハムスターのように頬袋がなく、餌を溜め込むことができないため、食べ切れる量の餌を与えるようにしましょう。
種子もマカロニマウスの好物ですが、肥満の原因にもなるため与えすぎないように少なめに給餌しましょうね。
◆お世話の仕方
基本的なお世話の仕方はハムスターなどの小動物と同様です。床材が汚れてきたら新しいチップや砂を足して汚れている部分を取り除いて清潔に保つようにしましょう。
掃除の際に驚かせないように静かに別の飼育容器に移動してケージの掃除をすると良いでしょう。
また、砂浴びはマカロニマウスが好きなことの一つですが、飼育スペースとは別に砂場を用意する場合には、砂が部屋に飛び散らないようにシートなどを敷くと良いでしょう。
また、マカロニマウスが脱走しないように必ず飼い主さんの目の届く範囲で砂浴びをさせるようにします。
◆一般の動物病院で診察してもらえる?
マカロニマウスのようなエキゾチックアニマルを飼う時に必要なポイントとして、エキゾチックアニマルに詳しい獣医さんを見つけておくことが大切です。
マカロニマウスを診察した経験のない獣医さんですと、診察を断られてしまう可能性もあります。
緊急で診てもらいたい時に動物病院が見つからない!という可能性もあるため、あらかじめかかりつけにする動物病院を決めておくことが大切です。
近所の動物病院をリサーチしてから、マカロニマウスをお迎えすると安心ですね。
マカロニマウスの鳴き声はうるさい?
マカロニマウスの鳴き声はそこまで大きくはないため、騒音トラブルにもなりにくいペットです。
笛のようにピッピっと短い鳴き声で鳴くことがあり、家人の生活音やびっくりするとそのように鳴きます。
特に飼い始めたばかりのころは、慣れていないころは神経質になっており、ちょっとした音でもびっくりしてピッピと鳴くことがあります。
マカロニマウスが鳴いた時は少し様子を見て気にしてあげるようにすると良いでしょう。
あまりにもピィピィ鳴いていたり、普段と違う鳴き方をしている場合には、怪我している可能性もあるため、エキゾチックアニマルに明るい動物病院にて診察をうけると良いでしょう。
まとめ
太い尻尾が特徴のマカロニマウスについて紹介しました。
エキゾチックアニマルの中でも珍しいマカロニマウスは、珍しいペットを飼いたい方にもおすすめの生き物です。
かかりつけの獣医さんを見つけるのが大変だったり、尻尾がふっくらするように気をつけなくてはいけなかったりと、様々なコツがありますが小さな姿は可愛らしく、飼育する楽しみがあります。
マカロニマウスを飼育したい方の参考になれば、幸いです。
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