1.ファットテイルジャービルはどんな生き物?
1-1.特徴
1-2.カラー
1-3.サイズ
1-4.原産国・生息地
1-5.性格
1-6.寿命
7.ファットテイルジャービルの飼い方
7-1.えさは何を与える?
7-2.お世話の仕方
7-3.一般の動物病院で診察してもらえる?
ファットテイルジャービルはどんな生き物?
ファットテイルジャービルという名前を聞いたことがない方も多いかもしれませんが、ファットテイルジャービルはその名の通り、太い尾が特徴のネズミの仲間です。
ゲッシ目ネズミ亜科ネズミ科に分類されるファットテイルジャービルは、イランやシリアのサハラ砂漠周辺に生息しています。
ファットテイルジャービルの基本的な特徴について紹介していきます。
ペットとしてお迎えしたい方は参考にして下さいね。
◆特徴
ファットテイルジャービルの最大の特徴は、名前にもある通り小さな身体に太めの尻尾がついた身体つきです。
別名オブトアレチネズミと呼ばれており、砂地を好む夜行性のネズミです。マカロニマウスという名前でも親しまれています。
野生下では、砂地に穴を掘って巣穴にして生活しており、毛がない柔らかな尾には脂肪が入っています。
この尾の膨らみは健康のバロメーターにもなり、変化をチェックすることで、健康管理にもなります。
食性は雑食性であり、植物の種子や果物、野菜、昆虫など与えたものを食べます。
マウス用ペレットを主食に果物や野菜を併用して与えると良いでしょう。
◆カラー
腹面は白く、背面は茶褐色の体色が特徴です。
ベージュのように薄い色から茶色まで個体により色の濃さが変わります。
特徴的な尾は白であり、毛はほとんどなく、つるんとしています。
常にふっくらとした尾の状態を保ってあげることが、ポイントになります。
◆サイズ
成長してもしっぽを含めた全長が15〜17センチ前後にしかならない小型のネズミであり、手のひらサイズのサイズ感が魅力的です。
群れて生活するのを好むため小さなファットテイルジャービルを複数飼育するのも良いでしょう。
◆原産国・生息地
サハラ砂漠地帯に生息しており、乾燥した砂地を好みます。
イランやシリアが原産国であり、野生のファットテイルジャービルは砂漠で夜に活動する夜行性です。
そのため、飼育環境は乾燥した砂地を再現する必要があります。
◆性格
ネズミの仲間の中では大人しい方であり、抱き上げて手のひらに乗せてもじっとしている個体が多いです。
大人しいファットテイルジャービルは、人に対して攻撃性が少ないためふれあうことも可能ですが、身体が小さく臆病な面があります。
ファットテイルジャービルと過度にふれあいをしてしまうと、ストレスを感じてしまい体調を崩してしまうことがあります。
エキゾチックアニマルをペットとして飼育してきた歴史は短く、あくまでも野性味の強い生き物であることを理解する必要があります。
ファットテイルジャービルがびっくりしないように、様子を遠目に観察しながら徐々に距離を縮めていくようにしましょう。
◆寿命
他のネズミ種と同様に3〜4年が平均的な寿命になります。
尾が豊かな太さを保てるように飼育環境を整えてあげ、のびのびと暮らせるようにしましょう。
気温の変化や寝床が汚れている状態ですと、感染症などにより亡くなることもあるため、定期的に掃除をして安定した環境で生活できるように工夫しましょう。
ファットテイルジャービルの価格は?
ファットテイルジャービルは珍しいペットであり、流通量もそこまで多くないため、ハムスターやモルモットと行った他のネズミ種と比べると高額になります。
1万円~1万5千円前後で購入できます。
ファットテイルジャービルを購入するときは、瞳が綺麗な元気の良い骨格がしっかりした個体を選ぶようにしましょう。
ファットテイルジャービルの鳴き声はうるさい?
ファットテイルジャービルの鳴き声はそこまで大きくはないため、騒音トラブルにもなりにくいペットです。
笛のようにピッピっと短い鳴き声で鳴くことがあり、家人の生活音やびっくりするとそのように鳴きます。
特に飼い始めたばかりのころは、慣れていないころは神経質になっており、ちょっとした音でもびっくりしてピッピと鳴くことがあります。
ファットテイルジャービルが鳴いた時は少し様子を見て気にしてあげるようにすると良いでしょう。
あまりにもピィピィ鳴いている、普段と違う鳴き方をしている場合には、怪我している可能性もあるため、エキゾチックアニマルに明るい動物病院にて診察をうけると良いでしょう。
ファットテイルジャービルはなつく?
ファットテイルジャービルはネズミ種の中では大人しい性格をしており、幼少期から育てれば餌をねだったり飼い主さんの顔を覚えてよってきてくれるため、可愛らしい姿を楽しむことができます。
しかし、警戒心が強いため最初は鑑賞中心の飼育方法にしてあまり構いすぎないことが大切です。
構いすぎてしまうとストレスから体調不良になることもあるため、ファットテイルジャービルのペースに合わせて距離を深めていきましょう。
ファットテイルジャービルの飼育用品
ファットテイルジャービルの飼育には、以下のような用品があると便利です。
- 飼育容器
- 回し車
- 床材
- 室温計
- ヒーター
- マウスフード
飼育容器はハムスター用の金網の飼育容器ですと足などを引っ掛けて怪我してしまう可能性もあるため、水槽などのガラス容器を用意するのが、良いでしょう。
回し車はハムスター用のものを準備して、できれば目がないツルッとした材質の回し車を準備すると安全です。
床材は、砂漠に暮らしているファットテイルジャービルは、土や砂を選んであげるのもいいですが、衛生管理が難しいため小動物用のチップで問題ありません。
砂場を作ってあげると、定期的に砂浴びをして身体の汚れを落としたりストレス発散することもできるため、砂場を用意してあげると良いでしょう。
ファットテイルジャービルハムスターの適温は30℃以下であり砂漠地帯で生活していますが、暑さには注意が必要です。
また、直射日光の当たらない場所にケージを設置するようにしましょう。
ファットテイルジャービルの飼い方
ファットテイルジャービルの基本的な飼い方を紹介します。
お迎えする前の参考にしてくださいね。
◆えさは何を与える?
ファットテイルジャービルは雑食性であり、人工飼料もよく食べるためマウス用の人工飼料を主食に小松菜やリンゴ、きゅうりやキャベツの葉、にんじんなどを与えましょう。
不足しがちな動物性タンパク質を補うために、週1回ほど昆虫を与えると良いでしょう。
動いているものに噛み付いて捕食する習性がありますが、生き餌を与えてしまうと、飼い主さんの指にも噛み付くようになる可能性があるため、動かない動物性たんぱく質の餌を与えるようにしましょう。
与えすぎは小さな身体の負担になり、消化不良や便秘、下痢の原因にもなります。
食べ切れるぐらいの量を与えたって様子を見ましょう。
種子もファットテイルジャービルの好物ですが、肥満の原因にもなるため、与えすぎないように少なめに給餌しましょうね。
◆お世話の仕方
基本的なお世話の仕方はハムスターなどの小動物と同様ですが、床材が汚れてきたら新しいチップや砂を足して汚れている部分を取り除いて清潔に保つようにしましょう。
掃除の際に驚かせないように静かに別の飼育容器に移動してケージの掃除をすると良いでしょう。
また、砂浴びはファットテイルジャービルが好きなことの一つですが、飼育スペースとは別に砂場を用意する場合には、砂が部屋に飛び散らないようにシートなどを敷くと良いでしょう。
また、ファットテイルジャービルが脱走しないように必ず飼い主さんの目の届く範囲で砂浴びをさせるようにします。
ファットテイルジャービルはハムスターのように頬袋がなく、餌を溜め込むことができないため、食べ切れる量の餌を与えるようにしましょう。
◆一般の動物病院で診察してもらえる?
ファットテイルジャービルのようなエキゾチックアニマルを飼う時に必要なポイントとして、エキゾチックアニマルに詳しい獣医さんを見つけておくことが大切です。
ファットテイルジャービルを診察した経験のない獣医さんですと、診察を断られてしまう可能性もあります。
緊急で診てもらいたい時に動物病院が見つからない!という可能性もあるため、あらかじめかかりつけにする動物病院を決めておくことが大切です。
近所の動物病院をリサーチしてから、ファットテイルジャービルをお迎えすると安心ですね。
まとめ
太い尻尾が特徴のファットテイルジャービルについて紹介しました。
エキゾチックアニマルの中でも珍しいファットテイルジャービルは、珍しいペットを飼いたい方にもおすすめの生き物です。
かかりつけの獣医さんを見つけるのがたいへんだったり、尻尾がふっくらするように気をつけなくてはいけなかったりと、様々なコツがありますが小さな姿は可愛らしく、飼育する楽しみがあります。
ファットテイルジャービルを飼育したい方の参考になれば、幸いです。
– おすすめ記事 –
・ハムスターにお散歩は必要?お散歩する際に気を付けることは? |
・ハリネズミの寿命は短いの?長生きしてもらうために大切なことは? |
・手乗り文鳥の可愛さがハンパじゃない!文鳥を手に乗せる方法 |
・リチャードソンジリスってどんな動物?生態や飼い方をまとめました |