しゃべる鳥はこの種類!しゃべることが出来るのは一体なぜ?

2023.02.18

しゃべる鳥はこの種類!しゃべることが出来るのは一体なぜ?

みなさんは『しゃべる鳥』というと、どのような鳥を思い浮かべますか? 人と暮らす鳥の中には、人間のように話したり歌ったりする鳥がいますが、一体どのような種類の鳥がしゃべることができるのでしょうか。 しゃべる鳥の種類とその特徴、しゃべれる理由について解説します。 しゃべる鳥を飼いたいと考えている方、必見です!


しゃべる鳥はどんな種類?

おしゃべりできる鳥はコミュニケーションがとりやすく、一緒に暮らしているだけで明るい気持ちにさせてくれる存在です。

しかし全ての鳥がおしゃべりできるわけではありません。しゃべれるのは一体どんな種類の鳥がいるのか見ていきましょう。

◆キュウカンチョウ

しゃべる鳥といったら、「九官鳥」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

人が話した言葉を覚え、器用に真似ておしゃべりをします。九官鳥は、一般的に屋内で飼育される小型の鳥よりも体が大きく、全長は30cm以上もある鳥です。
見た目の特徴としては、全体的に黒い羽色とオレンジ色をしたクチバシをもっています。九官鳥がしゃべる鳥の中でもしゃべるのが得意なのは、喉のかたちや肉厚で動かしやすい舌が人間とよく似ているからです。

九官鳥は他のしゃべる鳥と比べると舌の筋肉が発達していることや発音する仕組みが人と似ていることが最大の特徴です。飼い主さんとコミュニケーションをとるのが好きなので、同じ単語を毎日話しかけてあげることで言葉を覚えるようになります。

九官鳥を飼育する際は、大きい体に合わせてケージも大きめのサイズを用意してあげましょう。少し神経質な面があるので、びっくりしたときにケガをしないよう、翼を広げたときにぶつからない程度の幅があると良いでしょう。九官鳥は繁殖が難しいため、一般的に家庭で飼育されている鳥と比較すると高価ですが、学習能力やおしゃべりが得意なので、しゃべる鳥を飼育したい方にはおすすめです。

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◆セキセイインコ

セキセイインコ

セキセイインコの鮮やかな羽は、品種によって色や模様がたくさんあり、見た目もとても可愛らしいですよね。
個体差はありますが、およそ生後2~3カ月で人の言葉を真似することができるようになり、歌ったりおしゃべりをするのが得意な個体は多く存在します。

もともとは、オスがメスに対して求愛するためにさえずるため、オスのほうが器用にしゃべることができます。ストレスフリーな環境を維持してあげると飼い主さんとのスキンシップやコミュニケーションもスムーズにとれるようになるため、自然とおしゃべりできるようになります。

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◆ヨウム

ヨウム

ヨウムはオウム目インコ科のインコの仲間ですが、体長は30cm以上と大きく、全体的にグレーの羽根色としっぽの赤色が目を惹く大型の鳥です。
インコはたくさんの品種がありますが、ヨウムはおしゃべりが得意で学習能力が高いことで知られています。

言葉を覚えるのはもちろんですが、人との短い会話ができたり、口調を変えてみたりと賢さがあります。クールな見た目とは裏腹におしゃべりが好きな明るい性格の個体が多いようです。

ヨウムの平均寿命は50年前後と長く、適切な飼育下ではそれ以上生きる可能性もあります。

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◆ボウシインコ

ボウシインコ

全体的に鮮やかな緑色の体色と頭部は黄みがかった色がチャームポイントのインコです。
ずんぐりした体格で、体長は種類によって異なりますが、30~40cm前後と大型です。

ボウシインコはとても感情表現が豊かで人に懐きやすい性格をしているため、飼い主さんが話した言葉を覚えておしゃべりすることが得意です。
ボウシインコの寿命も長く、平均で40~50年ほど生きるため、迎え入れる際は強い覚悟が必要になります。

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しゃべる鳥としゃべらない鳥の違い

キバタン

鳥といえば、それぞれの種類によって異なる「鳴き声」が特徴的ですよね。
鳥たちはこの鳴き声によって、求愛をしたり、縄張りを主張したり、様々なコミュニケーションをとっています。

それでは、なぜ鳥の中にも、私たち人間の言葉を「しゃべる鳥」と「しゃべらない鳥」がいるのでしょうか。
どういう仕組みで覚えたりしゃべれたりできるのか気になっている方も多いと思いますので、紹介いたします。

◆カラダの構造の違い

人の喉には音を出すための「声帯」と「舌」で声色や音を変化させることができますが、しゃべれる鳥にも人とよく似た気管があります。鳥の胸の近くには「鳴管(めいかん)」と呼ばれる筋肉が発達した音を出すための気管があるため、まるで人間が話をしているかのような音を作り出すことが可能です。

しゃべることができる鳥の場合、鳴管に加えて人のように厚みのある柔軟な舌をもっています。動かしながら音を変化させることができるため、まるで人が話しているかのようにおしゃべりすることができるのです。

◆知能が発達している

しゃべる鳥の特徴として「学習能力」が発達していることが共通しています。しゃべる鳥は飼い主さんが話す言葉をただ真似てしゃべるだけでなく、周囲の状況もよく観察しているため、繰り返し同じシチュエーションで同じ言葉を使っていると、鳥もどんなシーンで飼い主さんが話すのかを覚えるようになります。
また、しゃべる鳥は言葉だけでなく、電話の着信音だったりチャイムなどのメロディーも覚える鳥もいるため、比較的日常の中で聞くことが多い音は、突然に鳥が真似をして飼い主さんをびっくりさせてしまうこともあるかもしれませんね。


しゃべる鳥に言葉を教える方法

人の言葉をしゃべる鳥の中で代表的な種類を紹介してきました。
なぜしゃべるのかという点についても解説してきましたが、実際に飼育した際にはどのようにして言葉を覚えていくのでしょうか。

どういった点を抑えていけば良いか、ご紹介いたします。

◆声掛けを習慣づける

もともとは、コミュニケーションの一環で鳥がおしゃべりをしているため、普段から愛鳥に語りかけるようにして声をかけてあげることが大切です。初めは長い言葉よりも覚えやすそうな単語を選びましょう。例えば、「おはよう」「おやすみ」といった挨拶や愛鳥の名前などは毎日インコの近くで繰り返し言葉を発するようすると自然と覚えてくれることも多いです。

学習能力が発達しているしゃべる鳥は、、飼い主さんが覚えさせるつもりがない言葉でも覚えてしまう可能性があります。基本的に鳥が過ごす環境は一緒に暮らす人との距離が近いことから、家族との言い争いになった言葉や何気なく言った悪口を鳥が覚えてしまったケースも少なくありません。鳥が覚えてほしくない言葉は普段から使わないように気をつける必要があります。

◆無理強いしない

大前提、同じ『しゃべることができる種類の鳥』であったとしても、それぞれの個体によって得意不得意があります。

習得してしゃべるようになるまでの期間は個体差がありますし、中には飼い主さんが時間をかけて鳥に言葉を覚えさせようとしても、全くしゃべらない鳥もいます。
反対に、ある日突然にしゃべれようになる場合もあるため、始めから言葉を話さなかったとしても無理強いしないことが大切です。

また、複数の鳥と同じ環境で飼育している場合は、鳥同士での会話が可能なため、人間の言葉を覚えない場合もあるでしょう。一羽だけで飼育する方が飼い主さんへの仲間意識が芽生えやすく、人とのコミュニケーションを学ぼうとするため、しゃべることが多い傾向にあります。

◆飼育環境を整える

ケージ内に落ちた糞をそのままにしているなどの不衛生な飼育下では、病気を引き起こしやすくなります。インコやオウムは脂粉が舞いやすく、アレルギーを起こしやすいため、飼い主さんの体にも悪影響をもたらします。ケージ内の掃除をこまめに行うことや空気清浄機をケージの近くに設置して鳥も飼い主さんも過ごしやすい環境を整えることが大切です。


まとめ

人と暮らす鳥たちは「しゃべる」「しゃべれない」に関わらず、群れで生活するときと同じように飼い主さんに対してコミュニケーションをとろうとしています。人の言葉の意味までは理解することはできませんが、しゃべれない鳥でも飼い主さんの話す言葉をきいて一生懸命に真似をしてくれようとしてくれることも。

鳥の性格や言葉を習得するまでの期間は個体差もありますが、しゃべれる鳥と暮らしたいと思ったら、発声する体の構造が人と似ていておしゃべりが得意な種類を選びましょう。人と同じようにおしゃべりができる鳥がいたら毎日の生活もより楽しくなりそうですよね。鳥がストレスなく快適な環境で過ごすことができれば、流暢にしゃべる可愛い愛鳥の姿が見られるかもしれません。



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