日本で見られる緑の鳥はどんな鳥?野鳥・ペットそれぞれご紹介!

2023.08.17

日本で見られる緑の鳥はどんな鳥?野鳥・ペットそれぞれご紹介!

皆さんは日本で見られる緑色の鳥と言うと、どんな鳥を思い浮かべますか? 私は真っ先にセキセイインコ、ウグイスが頭に浮かびました。 または最近話題のワカケホンセイインコでしょうか? その他にも野鳥、鳩、インコなどいろいろ緑色の鳥が日本には生息しています。 今回はそんな日本で見られる緑色の鳥を皆様にご紹介していきたいと思います。

日本で見られる体全体が緑の鳥

日本ではいろいろな種類の鳥が観察できますが、まずはその中でも日本で見られる体全体が緑色の鳥たちをチェックしていきたいと思います!

◆メジロ

メジロ

【分類】
スズメ目メジロ科メジロ属

【生息地】
日本・サハリン南部

【大きさ】
全長は約12㎝でスズメよりも小さく、羽根を広げると約18㎝あります。

【色の特徴】
緑色の背中に暗褐色の羽がポイントです。

【名前の由来】
「メジロ」を漢字にすると「目白」と書きますが、その漢字の通り、目の周りが白色のアイリングがあることが名前の由来となっています。

緑色の鳥でもとても小さく、可愛らしい鳥です。
雑食ですが、花の蜜や果実が大好きなことから『はなすい』『はなつゆ』などの地方名があります。

◆ウグイス

ウグイス
【分類】
スズメ目ウグイス科ウグイス属

【生息地】
日本・サハリンで繁殖し、中国・台湾、東南アジアで越冬します。

【大きさ】
体長はスズメとほぼ同じ大きさでオスが16cm、メスが14cm程度。

【色の特徴】
色は背中がオリーブ色の褐色、お腹は白。
オスとメスは同じ色をしています。

【名前の由来】
英名『Bush Warbler』は藪でさえずる鳥という意味で、警戒心が強く、声が聞こえても姿が見えないことに由来しています。
平地で鳴き始める季節が早春であるために『春告鳥』(ハルツゲドリ)とも呼ばれています。

日本の緑の鳥といえば、ウグイスを思い浮かべる方も多いのではないのでしょうか。

『ホーホケキョ』と鳴くウグイスはオスで、縄張り内を見張っていて他の鳥に対しての縄張り宣言をしています。
また巣に餌を運ぶのはメスで、メスに対する縄張り内に危険はないよ!という合図でもあります。

『ケキョケキョ』と鳴くのは、縄張りに侵入したものに対する威嚇と言われています。
この合図があると、メスは安全確保のため外敵に巣の位置がわからないように餌運びを中断し身を潜めます。

雑食ですが、夏場には小型の昆虫、幼虫、蜘蛛などを捕食します。

◆アオバト

アオバト
【分類】
ハト目ハト科アオバト属

【生息地】
日本列島・中国・台湾

【大きさ】
全長33cmほど

【色の特徴】
名前はアオバトなので青い色をしているのかと思いきや、色味は全体的に黄緑色もしくはオリーブ色をしています。

オスは頭から胸にかけて黄色でお腹はクリーム色で、肩から羽の色が暗い赤色をしています。
メスは全体的にオリーブ色をしていて、目(虹彩)は青い色をしています。

【名前の由来】
アオバトの由来は繁殖期の鳴き声が「アーオアオ」と聞こえることから、という説や昔は現代メジャーな緑のカラーを「青」と表現していたことからこの名前が付いたという説など、由来ははっきりとしていません。

広葉樹林、混交樹林が好きで、木の上で生活しています。
単独行動もしくは多い時で10羽程度の群れを作って行動しています。

植物食で果実や種子、桜やミズキなどの果実、木の芽や新芽を木の上で食します。
普段は森林に生息していますが夏から秋にかけては植物性の餌に恵まれないため、塩分・ミネラル補給として海岸に現れることがあります。

海水を飲み水にするという、大変珍しい鳥です。

◆ワカケホンセイインコ

ワカケホンセイインコ

【分類】
オウム目インコ科

【生息地】
インド・スリランカを原産国としているが、世界各地でペットとして飼われていたものが野生化してしまう現象が起きていて、日本でも東京都、神奈川県、埼玉県、群馬県、千葉県で生息が確認されている。

【大きさ】
全長約40cmほど

【色の特徴】
全体的に緑色でオスの成長は喉から首にかけて黒色で、首の後ろは細く桃色の帯になっています。
オスは首の輪が目立ちますが、メスは目立たないのでこれでオスメスの判断が可能です。

色変わりも存在し、青色、黄色、白色の個体も確認されています。
くちばしは大きくて赤いです。

【名前の由来】
輪掛本青鸚哥。英語では『Ring Necked Parakeet』と言い、首の周りの特徴的な輪を表しています。
別名『ツキノワインコ』とも呼ばれています。

近年、野生化した鳥の問題として取り上げられることもあり、緑の鳥といえばこの鳥を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

前述の通り、森林やサバンナ、樹木が多い市街地などに生息しており、植物食で植物の種子や花、果実、穀物などを食べます。
繁殖期は春で樹洞に巣を作ります。

繁殖期以外は群れで行動して、大木や街路樹で集団でねぐらをかまえます。
ペットとして飼うと多数の言葉を覚えたりワカケダンスなど面白い行動をとるので人気がありますが、神経質な性質を持ち合わせており、あまり知らない人が不用意に手を近づけてくると噛んで大怪我を負わせてしまう可能性があるため、注意が必要とされます。


日本で見られる体の一部が緑の鳥

これまでは体全体が緑色の鳥を紹介してきましたが、ここからは体の一部に緑色が入っている鳥をご紹介します。

◆マガモ

マガモ

【分類】
カモ目カモ科

【生息地】
北半球の冷帯から温帯に広く分布しています。
日本では北海道から南西諸島まで全国的に見られます。
北方の寒い地域で繁殖するものは冬季は暖かい南方へと渡り越冬します。

【大きさ】
体長50~65cm。翼を開くと75~100cmあります。

【色の特徴】
オスは黄色いくちばし、緑色の頭、白い首輪、灰色~黒褐色の胴体で色鮮やかである一方、メスはくちばしがオレンジと黒色で、胴体はほぼ全身が黒褐色です。

湖沼、河川、海岸、池、湿地の周辺の草地、田んぼなどに生息します。
植物食ですが、雑食で水草や植物の種子、貝なども食べます。

水面を泳ぐのが得意ですが、上手にもぐれません。
よく水中に首を突っ込んで逆立ちなどして餌をとる様子が見られますよね。

◆キジ

キジ

【分類】
キジ目キジ科

【生息地】
日本国有の鳥です。コウライキジなどの亜種は大陸にも生息しています

【大きさ】
オスは81cmほどでメスは58cmほどです。

【色の特徴】
オスは翼と尾羽を除いた全体色が美しい緑色をしていて、頭部は青緑色、目の周りは赤い肉垂がついています。
翼と尾羽は茶褐色をしています。

画像右側にいるのは、キジのメスで、オスと違い全体が茶褐色の見た目をしています。

山、平地の林、農耕地、河川敷などの明るい草地に生息しています。
草の種子、芽、葉など植物を食べますが、蜘蛛や昆虫なども食します。

飛ぶのは苦手で主に地上を歩きますが、走るのがとても早いです。
夜は樹の上で休息します

◆ブッポウソウ

ブッポウソウ

【分類】
ブッポウソウ目ブッポウソウ科

【生息地】
ユーラシア大陸東部とオーストラリアで繁殖し、日本には夏鳥として飛来。
本州、四国、九州で繁殖して、冬には東南アジアに渡ります。

【大きさ】
全長約30cmほど

【色の特徴】
頭部が黒褐色で尾羽は黒色の黒が強い色味ですが、喉が群青色で胴体は光沢をもった青色の羽毛に覆われていて、光の加減で緑色に輝くとても綺麗な鳥です。

ブッポウソウを漢字にすると「仏法僧」と書き、仏法僧は“仏の教えを布教する僧”という意味になります。
そのようなことから古くから霊長として扱われてきた鳥です。

ブッポウソウと名付けられたのきっかけは鳴き声が「ブッ、ポウ、ソウ」と聞こえるからなのですが、実は実際のブッポウソウの鳴き声は「ゲェーゲゲゲ」といった濁ったような音です。

昔の人が暗い森の中から聞こえる「ブッ、ポウ、ソウ」という音をこの『ブッポウソウ』から聞こえていると勘違いしたことで名づけられてしまったのです。実際にそのように鳴くのはフクロウの仲間・コノハズクだったと後ほど判明しますが、改名することにはならなかったようですね。

そんなブッポウソウは平地から山地まで分布して、水辺に近い森林に生息します。

昆虫食でセミやコガネムシなどを食べますが、虫が空中を飛んでいる間にフライングキャッチで捕まえるという珍しい狩りを行います。


ペットとして飼える緑の鳥

これまで紹介してきた鳥は「ワカケホンセイインコ」を除き、完全な野鳥なので飼うことはできませんが、以下紹介する鳥さんはペットとして飼えますので検討してみてください!

◆セキセイインコ

セキセイインコの飼い方は?ヒナと成鳥どちらを選ぶ?寿命や飼育グッズなど紹介

ペットとして飼育される鳥類の中で、最もポピュラーな種類がセキセイインコです。この記事では、セキセイインコの飼い方や生態などを詳しくまとめました。

【分類】
インコ目インコ科

【生息地】
オーストラリア。アメリカ、日本に移入してきた。

【大きさ】
体長18~23cm。スズメよりも少し大きい程度。

【色の特徴】
セキセイインコは色や模様のバリエーションかなり豊富で、ノーマル、オパーリン、アルビノ、ルチノー、ハルクイン、レインボーなど約5,000種類も存在します。
お迎えする子を決めるだけでもワクワクする鳥ですね。

漢字では『背黄青鸚哥』と書く。日本に初めて来た時のセキセイインコの背の色が黄色と青だったため。
野鳥としても、ペットとしても存在する。
群れを作って生活するものが多い。
草食で、植物の種子を食べて生活している。
小型のインコの中では最もおしゃべりが上手で長文も教えるとしゃべるようになります。

◆マメルリハ

マメルリハの寿命はどれくらい?長生きさせるためのコツを徹底解説

愛らしい見た目が人気のマメルリハ。この記事では、マメルリハの平均寿命や、長生きさせるコツなどを詳しく紹介していきます。

【分類】
インコ目インコ科

【生息地】
エクアドル西部・ペルー西北部

【大きさ】
13~15cm、体重は30~35gでインコの中では一番小さいです。スズメをひとまわり大きくしたようなサイズです。

【色の特徴】
ノーマルはグリーン。その他ブルーやイエロー、ホワイトなど豊富なカラーバリエーションがある。

『豆瑠璃羽』と漢字で書く。 【瑠璃色=紫がかった鮮やかな青色】のことで、そのような色の羽を持った、豆みたいに小さな鳥という意味があります。

大人しくマイペースな鳥で他のインコに比べて鳴き声が小さいので、ペットとして飼うのにはいいかな?
と思いますが、呼び鳴きなどは周りに響くかなり大きな声で鳴きます。

嫌がることをされると噛みついたりと攻撃的なところもあります。
飼育する際はしっかりコミュニケーションをとり、適度に距離をとってあげることが必要です。

◆コザクラインコ

コザクラインコってどんな鳥?飼う際の注意点は?

コザクラインコは比較的人間に対して懐きやすいため、初めてインコを飼う方から愛好家まで幅広い層に人気があります。 そんなコザクラインコはいったいどんな鳥なのか?ご紹介していきます。

【分類】
オウム目インコ科

【生息地】
アフリカ西南部ナミビア共和国。

【大きさ】
体長約15cm程度。体重40~60gほど

【色の特徴】
体は緑色、おでこから前胸にかけては赤色、腰は明るい青色、尾羽は赤色を中心に黄色、羽根の先は黒色です。
また最近では品種改良によって【色変わり】と呼ばれる色合いのカラーバリエーション豊かなコザクラインコも多数存在します。

【名前の由来】
『小桜インコ』桜のような可愛い小さな桜色をしていることから名付けられました。

物怖じしない積極的な性格な子が多いです。
パートナーへの愛情がとても深いことから『ラブ・バード』と呼ばれているほどで、信頼しているパートナーにはべったりとして愛情を注ぎ、パートナー以外には嫉妬心をもって威嚇したりします。
まるで人間のようで可愛いですね。


まとめ

今回は日本で見られる緑色の鳥ということで、野鳥がメインになってしまいましたがいろいろな緑色の鳥を集めてみました。
緑色の鳥は、色鮮やかで思わず目がいってしまいますよね。

私も自宅に緑色の愛鳥がおりますが、ペットとして飼うと毎日お世話もできてとても心が癒されますよ♪
皆さまが気になっている緑色の鳥は見られたでしょうか?

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。



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